会社で仕事を断れないのはダメ! 上手に断って自分を磨く方法とは?

「本来やらなくてもいい仕事」を断らずに受け入れていませんか? 健全で楽しい会社員生活を送るためには仕事を断ることが大事です。



やらなくてもいい仕事は断る

 

 

コダモンです。

 

 

会社員をしながら楽しく健全に働くためには、仕事の量をコントロールする事が重要です。

 

 

これが上手にできるかどうかで、あなたのカイシャ生活のクオリティが左右されると言っても過言ではないほど。

 

 

企業勤めをしていると、所かまわず様々な仕事がいくらでもふってきます。上から横から、社内から社外から。

 

 

自分の仕事だけでも精一杯なのに急に別の仕事が追加されたり、「部署内で一番若手だから」という理由だけで雑務を任されたり…。そのような経験は、会社員ならば誰もが一度は経験していると思います。

 

 

毎日残業して納期とプレッシャーと戦い、休憩時間も惜しんで業務に励んでいるのに、仕事は増える一方。

 

 

「早く帰りたいのに仕事が全然減らない…」

 

 

「何で自分がこんな仕事もやらなきゃいけないの?」

 

 

そんな不満を抱えながら毎日あくせく働いている人は、たくさんいます。

 

 

しかし…。

 

 

必要以上に忙しい原因は、仕事を断れないあなた自身にあるのかもしれません。

 

 


1. 「断りたい仕事」がある理由

 

 

世の中の社会人の多くが、何らかの形で企業や組織に属して働いています。経理や営業など、職種や業界に関わらず様々な業務に従事しています。

 

 

そうやって働く人たちの大半は、「自分の仕事だけに集中したい」と考えている。

 

 

当然ですね。雇われの身であるからには、基本的にはどれだけ時間を費やしても対価(給与)が同じだからです。

 

 

ボーナスや昇給/昇級のために頑張る人もいますが、基本的にはみんな「自分がするべき仕事だけ」を適宜にこなしたい。(そして定時で帰宅したい)

 

 

しかし…。それすらも満足に実行できないのがカイシャ生活です。

 

 

自分の業務範囲以外の仕事などの「断りたい仕事」がたくさん出てきます。

 

 

その理由は単純で、社員一人一人の業務が明確でないから。

 

 

「総合職」という意味不明なカテゴリーで新卒を採用して、入社と同時にカイシャ色に染める。社員のタスクが曖昧になってしまう根本的な原因ではないでしょうか。一通り広く浅く様々な経験をさせて、企業や上司にとっても扱いやすい「何でも屋」を作り上げる。

 

 

その結果…。上司も部下も「仕事の割り振り」に対する感覚がマヒするのです。

 

 

上司が部下の責任範囲を勝手に広くとらえて、「スキルが身につくから…」とか「社内の関係作りになるから…」などと、さももっともらしい理由をつけて、明らかにどうでもいい仕事が発注される事もあります。

 

 

「部下が上司から仕事を依頼されたら引き受けるのが当たり前だ!」

 

 

そのような事を平然と言ってのける世代がまだまだカイシャにたくさんのさばっている事も、嫌な仕事が増えてしまう理由のひとつ。残業を当たり前と考える精神論で働く人たち。

 

 

これらが全て上手に合わさって、「断りたい仕事」が会社の中で量産されるのです。

 

 


2. なぜ仕事が断れないのか?

 

 

「断る仕事」というのは「自分のタスク以外の仕事」という理解になります。

 

 

要するに、明らかに自分の仕事ではない案件という事。それをドンドン断ろう! という意味です。

 

 

しかし…。

 

 

とっさに仕事がふられた時に、断ってもいいと理解しているものの、なかなか断れないと悩んでいる人も多いと思います。

 

 

では、なぜみんな仕事を断れないのでしょうか?

 

 

2.1. 民族性

これはそもそもどうしようもない部分かもしれませんが、日本人は断る事が苦手です。ドイツハーフである自分ですら、その自覚があります。集団行動を基礎とした教育をたくさん受けてきているので、周りに迷惑をかけたくないと考える極端な姿勢が出来上がっているのです。実際に、これまでの長い海外生活で過去に何度も「お前はお人よし過ぎる!」と言われました。物事をハッキリ断らない姿勢は日本人の特徴です。

 

 

2.2. 上司の評価

社会人経験が浅いうちは、「仕事を断る事がもたらす影響」というものがわかりません。集団行動の延長のような組織体制の会社、そして年功序列の部署の中で、下っ端の自分が意見したら「上司からの風当たりが強くならないか?」などと考えてしまう。実際に仕事を断った事もないくせに不安だけが先行してしまうのです。

 

 

2.3. 周りに迷惑がかかる

カイシャや部署においては、何かと「周り」を意識しがちです。みんなと違う行動を取ったら迷惑がかかるという事を、必要以上に気にしてしまう。「部署の他の人間は誰も仕事を断らない…」「周りの人間はみんな上司の言う事を聞いている…」といった具合に、誰もが見えないルールに従いながら周囲の事ばかり気にして働いています。自分が仕事を断ったら人間関係が悪化すると考えてしまうのです。

 

 

これらの理由が、仕事を断れない人が多い原因。

 

 

でも、そんなものは全部ぶっちゃけどうでもいいことなのです。

 

 


3. 仕事は断っても大丈夫!

 

 

仕事を断る事にビクビクしている人。

 

 

安心してください。

 

 

やらなくてもいい仕事を断ってもクビになりません

 

 

上司や同僚があなたに「やらなくてもいい仕事」や「緊急な依頼」をふっかけて来る場合は、必ずこのように思っています:

 

 

「場合によっては断られるかもしれない…」

 

 

そうです。

 

 

あなたが仕事を断るかもしれない事は、必ず相手の想定内にあるのです。

 

 

健全な上司や同僚であるならば、仕事を任せる前に「断られるかもしれない」と考えています。

 

 

「この仕事を今日中に任せたいけど、もう定時まわってるな…」

 

 

「この仕事は本来○○が適任だけど、とりあえず新入りに依頼してみよう…」

 

 

などなど。

 

 

そのため、依頼主である上司や同僚は、あなたがその仕事を了承した瞬間に「よっしゃ!」とか「オッケー!」くらいにしか思っていません。

 

 

そのような状況の中では、逆に断らない理由がないと思いませんか?

 

 

あなたの本来の仕事に追加で依頼される業務や雑務。そんなものは無い方が良いに決まってます。

 

 

仕事の依頼を断っても、相手は「やっぱりダメか…」とか「はぁ~代わりに誰に任せよう…」などと考えるだけ。場合によっては不機嫌になるかもしれませんが、あなたの拒否の姿勢は何も間違った行為ではないので、それ以上何も起きません。

 

 

そして、その仕事は本来任されるべき担当者のもとへ還って行くだけです。(サヨウナラ~)

 

 

あなたに依頼された「自分のタスクではない仕事」は、本来ならば違う人の持ち物です。それをわざわざ担いであげるのは、お人好し以外の何物でもない。

 

 

さらに言えば、あなたに発注された業務は既に他の同僚が断った仕事である可能性も考慮すると、それを担うのは雑用と変わりません。

 

 

これは単純に断った者勝ちなのです。

 

 

よほどの理由が無い限り、「明らかにおかしい」と思った仕事は断りましょう。

 

 

ちなみにですが、断った仕事の多くは上司の元へそのまま還っていく事が多いです。

 

 

上司が部下の仕事をマネジメントしきれてない、もしくはカイシャが適材適所に人材を確保しきれていない事が、日系のカイシャには多いからです。

 

 


4. 自分が損をしないために仕事を断る

 

 

まず結論から。

 

 

勇気を振り絞って仕事を断らないとあなたが損をするだけです。

 

 

わたくしコダモンは、実際にこんな経験をしました。日本で法人営業をしていた時のことです…。

 

 

当時の自分はキャリア採用ながら新入りで、社内の仕組みに対する理解も営業の仕事もまだまだ半人前でした。とりあえず周りに流されるまま、言われたままに物事を進めていた時期です。

 

 

するとある日…。たくさんある営業の仕事の中に、明らかにおかしい業務がある事に気づきました。

 

 

具体的には、お客さんに納品するために作る製品の数量を自社工場に投げるという内容だったのですが…。実は、そのためにはそれ専用の部署がちゃんとあるのです。

 

 

それなのに、工場に勤務もしていない自分が、そこの生産に必要なスケジュールを作っている。

 

 

…。

「コレ自分の仕事じゃなくね…?」

 

 

うすうす感づき始め、上司というか前任者にその話をおそるおそる持ち出すと…。

 

 

「あーそれね。うん。そうなんだけど、これまでずーっと営業がやってきたから…変えてないんだよね」

 

 

という返答。彼は、思考停止でその仕事を長年請け負っていたのです。

 

 

「はぁ!?」

 

 

口にこそ出しませんでしたが、この時はあきれました。

 

 

ただでさえ仕事だらけで憂鬱なのに、何で他人の仕事までやらなきゃいけないの!?

 

 

「やってられねぇ…」というわけで、関係者と話し合いの末、すぐにこの作業を引き渡しました。

 

 

ここで何が言いたいのかというと…。

 

 

まだまだカイシャ経験に乏しかった当時のドイツハーフはやらなくてもいい仕事をずーっとやっていたのです。

 

 

自分が無知だったせいでもあります。しかし、事実としてたくさんの時間を無駄にしたし、自分はその期間明らかに損をしていたのです。

 

 

日系企業には、欧米諸国とは違い “JD“ (Job Description =  職務記述書) が無い場合が多い。

 

 

社員一人一人の仕事が明確化できず、仕事の目的や目標、権限、責任などがとても曖昧です。そのため、行き先を失った「やらなくてもいい仕事」がたくさん発生します。

 

 

(合わせて読みたい)

 

 

自分だけが損をしないように、明らかにムダな案件はどしどし断りましょう。

 

 


5. 仕事の断り方

 

 

仕事は一度でも断ってしまえば、あとは楽です。

 

 

「こいつは仕事を断る人間だ」というインプットがなされて、上司や同僚のあなたに対する対応が良い意味で慎重になるからです。

 

 

反面、断り方を間違えてはいけません。明らかに自分の仕事である場合も、当然ですが断ってはダメです。

 

 

角が立って2度と仕事が任されないようになってしまっては、元も子もない。

 

 

仕事を断る時は最初の一回が難しく感じられますが、テンプレ通りに手短に行いましょう:

 

  

1.  謝意を述べる

別に過ちを犯すわけではないのですが、型通りにまずは謝罪から入りましょう。仕事を押し付けられる事自体は不本意ですが、依頼をされるという事は、あなたはその相手から「期待されている」「信頼されている」という解釈もできるからです。そのため、断るための第一声は短い謝罪からになります。相手側も、この冒頭の時点で「あ、断られる…」という心の準備ができるため、その後のプロセスがスムーズになります。

 

 

2. 理由をつける

「すみません、できません」と答えてしまっては、さすがに相手も対応に困ります。必ず断る理由を添えましょう。この部分は、あなたのクリエイティヴな部分が試されます。「知識経験がない」、「優先させる案件がある」、「(今は)立て込んでいる」などなど。ここで1番大事な要素は断る理由がウソであってはいけないという事です。あなたの能力や仕事量、スケジュールを熟知している相手に対して、納得させることのできる理由を選びましょう。

 

 

3. 断る

最後に、ハッキリと断ります。この時点で相手にはお引き取り頂きたいので、その気持ちも込めて「お受けできません」としっかり断ります。

 

 

具体的には、次のような感じです:

 

 

「すみません  (1. 謝罪)

 

 

○○の案件の顧客向けプレゼン資料を明日までに作成しなければならないので、時間がありません。 (2. 理由)

 

 

申し訳ありませんが、お受けできません。 (3. お断り)

 

 

これを実行しても、「なんとか頼むよ…」とか、仕事の中身によっては「もう部長とも話したから…」とか言われるかもしれませんが、動じないこと。

 

 

あなたが断っている仕事はあなたの仕事ではないのです。何も悪い事はしていません。

 

 

仕事を断る時はあくまでも丁寧に行います。そのため、あなたが断る勇気さえ出せれば、それまでの良好な人間関係に影響を及ぼす事もありません。

 

 

ちなみに。



「なぜ私がやらなければいけないのですか?」



「○○さんの方が適任だと思います」



そのような逆質問や代替え案は控えること。相手はまがりなりにもあなたのスキルを見込んで依頼してきているので、その事実に対してだけ真摯に向き合います。

 

 

1~3の手順でハッキリと断った後も相手に食い下がられたら、1と3を繰り返しましょう。

 

 


6. 仕事を断って成長する

 

 

いわゆる社会人というものは、仕事を通して自分の価値を増やしていきます。

 

 

色々な業務に携わる事は自分の知識やスキル向上に役立つかもしれないし、社内の仕事をよりスムーズにさせる人間関係が構築できたりもします。

 

 

それでも、毎日せっせとカイシャに出社して自分の業務と向き合っているだけで、十分すぎるほどの仕事量をこなさなければならないのも、また事実。



「ただでさえ忙しいのに余計な仕事は増やしたくない」



そう思ったら、行動に移しましょう。

 

 

健全な会社員生活を送るためには仕事を断ることは必要不可なのです。

 

 

ドキドキしながらも、まずは最初の「お断り」をやってみること。

 

 

この1歩を踏み出せれば、あなたは自分の周りに明確な線を1本ひけた事になり、それが上司や同僚のあなたに対するリスペクトへとつながります。

 

 

周りの上司や同僚は、次からその線を超える事を意識しなければならず、あなたに与える仕事を慎重に選ぶようになるでしょう。

 

 

明らかに自分のタスクではない「断ってもいい仕事」。それを1つ、また1つと上手に断ることで、あなた自身の価値も上がるのです。

 

 

コダモン