ハーフが会社に就職してみた_第3話_大学編

ハーフが「カイシャ」に入る前の話。ドイツの大学に入ってさっそく挫折してみた。

 

さっそく立ちはだかったコトバの壁

 

 

コダモンです。

 

 

ハーフであるコダモンが、日本で日系大手のカイシャに就職してみた話。

 

 

第3話:〜大学編〜 ドイツの大学でさっそく挫折してみた。

 

 


 

 

ハーフである事を最大限に活かすため、もう一つの母国であるドイツの大学に入学したコダモン。 

  

 

…と、意気込んで行ったまでは良かったのですが……。

 

 

最初から困難の連続でした

 

 

いやー当時は本当に焦りました。

 

 

今思い出しても、冷や汗ものです (笑)

 

 

まだ見ぬ海外の大学生活に、初めて身を投じてみた結果……。

 

 

見事に出鼻をくじかれました

 

 

日本に残した家族や友人と離れ離れになって、まだその悲しみを引きずっている最中だったのに。

 

 

行き着いた先では、「試練」だけが待ち受けていたのです。

 

 

母国語を勉強するハメになった

 

 

まず最初の難関は、意外や意外。

 

 

「コトバ」です。

  

 

それは単純に、自分のドイツ語能力のこと。

 

 

日本にいた時から、コダモンの家庭内では一応「2ヶ国語」でコミュニケーションしていたのですが…。

 

 

そこはやはり、「残念なハーフ」のコダモン。 

 

 

実はバイリンガルに育ちませんでした(泣)

 

 

(な、情けない……)

 

 

ドイツ語のレベルは、日本語に比べて低かったのです。

 

 

日本で高校生まで暮らしていた当時は、家庭の中での会話は基本的に半分半分だったはずでした。しかし、いつまで経ってもドイツ語が上達しなかった。

 

 

日本で暮らしていた当時は、日常会話も学校教育も全てが日本語だったからですね。当たり前ですが。

 

 

日本で生活している中での「日本語の比重」が単純に大きかったので、ドイツ語能力はある一定のレベルのままで上達しなかったのです。

 

 

それに加えて、当時はドイツ語をあまり勉強してなかったのです。

 


まさに自業自得。

 

 

大人になってから、自分の「もう一つの母国語がしゃべれない」という笑えない事態になってしまい超絶後悔しました。

 

 

大学生になって、本場ドイツに降り立ってから改めて気付かされた、自分のドイツ語能力の欠如。そこで自分のダメさを思い知らされたのです。

 

 

「日常会話は全く問題ないレベル」だったのですが…それでは全くダメだったのです。

 

 

何しろ、これから参加するのは大学の講義。 

 

 

生半可な語学レベルではついていけない

 

  

マジでチビりそうになりました。

 

 

これまで聞いたこともないような単語、言い回し、専門用語がボロボロ出てきたのです。 

 

 

しかも、大学の授業はこちらの事情なんて知らないし、待ってはくれません。

 

 

ロクに準備もできていないまま……。

 

 

「あれ?  えっ、え…??」

 

 

などとモタモタしている間に、どんどん次の課題、テーマへと進んでいきます。

 

     

授業が終わってみれば、その半分も理解していなかった。

 

 

これはヤバい。

    

 

大学どころか、まずコトバを勉強しなきゃいけないという事実が浮き彫りに。

 

 

「何とかなるだろう」と考えていた自分が甘かったです。日本の高校生活で完全に思考が停止していたのかもしれません。



何はともあれ、この『遅れ』を取り戻さないことには始まらない。そこからというもの、大学の勉強よりもひたすら語学勉強に打ち込みました。

 

 

勉強といっても、もちろん基礎は整っています。

 

 

そのため……。

 

 

ただひたすらドイツ人とつるむことを繰り返しました。

 

 

運がいい事に、学生寮に住んでいる事も手伝い、入学当初から多国籍な知り合いが増えていました。その友達を通してドイツ人学生とも知り合うなど、とりあえず交流の幅を広げていったのです。

 

 

別段仲の良い友達でなくても、誘われればどのイベントにも参加しました。ドイツにおけるドイツ語習得の環境を最大限に利用しようと思ったわけです。

   

 

いずれにせよ、ドイツに着いた途端に母国語を勉強しなおすハメになったという恥ずかしい結果に。



うーむ…この時ばかりは、日本にいた頃の自分を恨みましたね。

 

 

しっかりとドイツ語を学べる機会が、家庭の中にあったはずのに。

 

 

しかし、そんなことを嘆いても後の祭りです。

 

 

半ベソかきながら、遅れを取り戻すべく必死にドイツ語を勉強しました。

 

 


「えっ? 英語話せないの!?」

 

 

そして次に、英語。

 

 

コレも、正直ヤバかったです。

 

 

なぜなら……。

 

 

欧州では英語が話せて当たり前

 

 

一部の国を除きますが、海外の若者は特に英語を話すことに何の躊躇もありません。

 

 

ドイツなどでは、小学生の子供も普通にベラベラ英語を話せます。

 

 

その点、コダモンはと言うと……。

 

 

日本でみっちりと、中学と高校の6年間日本の義務教育の英語の授業を受けてきました。成績も悪くなかったし、英語はできる方だった。

 

 

うん。そしてそのままドイツに降り立つと……。

 

 

英語は全くダメでした(笑)

 

 

マジで情けない。

 

 

日本と欧州の学校事情を比較するのもどうかと思いますが…その差は歴然です。

 

 

なぜ6年も英語を学んできて全然しゃべれなかったのだろうか。周りのドイツ人の英語が流暢過ぎて、口を開くこともできなかった。

 

 

まぁ、細かいことはさておき。

 

 

この「英語」なのですが……。

 

 

大学の講義でどんどん使われます

 

 

その講義のテーマや教授の使用する教材如何で、その場が急に英語に変わったりもします。

 

 

そんな中、英語が全くダメだったコダモン。

 

 

「お願いだから指されませんように…!」と、教室の隅っこでガクガクブルブルしていました。

  

 

会話もままならないようなレベルだったので、ドイツ語と同じように英語も勉強し直すハメになりました。何とか頑張って克服しましたが。

 

 

「えっ? 英語ダメなの??」

 

 

…などと言われて超恥ずかしい経験をしたのも、今となっては良い思い出です。

 

 


コトバは必要最低限のツール

 

 

そんなこんなで、勇んで渡欧したにも関わらず、さっそく言葉の壁にぶちあたりました。

 

 

せっかくハーフとして育ったのに、ドイツ語をしっかり学ばなかった自分。

 

 

後から本当に後悔しました

 

 

独り立ちして初めて、自分の不甲斐なさを実感したのです。家庭でしゃべっていた生半可なドイツ語能力は、大学レベルでは通用しなかった。

 

 

しかし、嘆いているヒマはありません。

 

 

今自分がいる場所は日本ではない、海外です。誰もかまってくれないし、自分から行動をおこさないと何も変わらない。

 

 

ドイツ人に見習うように、ダメながら積極的にコミュニケーションを取りました。自信が無くても率先して教授に質問したり。授業のおさらいを友達にお願いしたり。

 

 

そして…大学に通いながら語学を学び続けること数ヶ月。ようやく他の学生と肩を並べる程度まで上達したのです。


  

ドイツの大学では、多くの『外国人』が当然のように一緒に講義を受けます。 

 

 

そんな時にお互いの会話として使われるのは、もちろん公用語でもある英語。

 

 

「コトバは話せて当然」という環境が、いくらでも生まれるのも海外生活の特徴です。高校までロクに英語もしゃべれなかったドイツハーフですが、大学を通しての語学力の向上は目覚しかったです。



自分で言うのもアレですが。

 

 

そして、後のビジネスライフにおいて、この大学時代に培ったコミュニケーション能力が非常に役に立ちました。 

 

 

ちなみに。日本のカイシャは何かと「TOEICの点数」を指標にしたがります。

 

 

このテストの点数が良いのは素晴らしい事かもしれませんが、正直あまりアテになりません。

 


高い点数でも実際に英語がしゃべれない人はけっこういるし、TOEICの点数だけではグローバルコミュニケーションのスキルは測れないからです。

     

 

これまでのビジネスライフでも、何度も「にわか英語マスター」を見てきました。そして、そんな人達が話す英語はビジネスの場では全く通用していませんでした。

 

 

自分が苦しい立場にある時や、交渉の場で意見が対立した時など。シリアスな状況にも母国語と同等のレベルで対応できないと、海外の猛者たちとは渡り合えません。

 

 

…とまぁ、そんな話はせておき。

 

 

当時のコダモンは、大学へ入学した瞬間にコトバの壁にブチ当たりました。

 

 

あの時はがむしゃらでしたが、大学生活を通してなんとか語学のレベルを引き上げる事ができました。

 

 

それも海外に身を置いて学べることの恩恵だと思います。本当に有り難い環境だし、そこでは自分が予想だにしない上達も見込めます。

 

 

海外に飛び込むことは、サバイバルです。そもそも、自分から会話ができないと誰ともコミュニケーションが取れないし、最終的には誰からも見向きもされないのです。



まさに個人主義。でも、そんな過酷な環境にとりあえず飛び込んでみることで、「頑張って学ぶこと」以外の選択肢がなくなるのです。

 

 

良くも悪くも、そうやってただがむしゃらに、ひたすら海外の空気に触れて学ぶ事が大切。

  

 

コトバの壁は海外で誰もが経験するハードルです

  

 

そこを乗り越えたところに、語学の学びに対する意義も見えてきます。

 

 

外国人の考え方や意図を理解できたり。

 

 

会話を通して交友関係がグローバルに発展したり。

  

 

そうやって得られる達成感と喜びが、語学のモチベーションですね。 

 

 

何はともあれ、ようやく大学のスタートラインに立てたコダモン。

 

 

と思ったら、また次の問題が……。

 

 

大学編は、もう少し続きます。