転職はいつするべき? 最適なキャリアパスを考える

転職で悩む人必見! 転職のベストなタイミングや、どういう時期に転職するのが良いのかをまとめてみた。



 

 

会社員をしていれば、いつしか「転職したい…」と考えるのは、ごく自然です。

 

 

あなたも、忙しい日々の中で転職を考えたことはありませんか?

 

 

長い社会人生活の中で「何かを変えたい!」と思うことはあるし、隣の芝が青く見えることもよくある。

 

 

少子高齢化が進む昨今の日本は、某大手自動車メーカーすらも「終身雇用は難しい」と断言するご時世ですので、今後は転職を考えない会社員生活はありえないのではないでしょうか。

 

 

給与が極端に低かったり、上司とまったくソリが合わなかったり。はたまた外資系企業に憧れたり…。ビジネスパーソンが「転職する!」と決めるキッカケは多々あります。

 

 

実際に転職を決意したら後は行動に移すだけですが…せっかく一大決心をしたならば、やっぱり自分にとってベストなタイミングで転職したいですよね。

 

 

今回はあくまで一般論と自己体験をベースに、「転職はいつするべきか?」ということを考えていこうと思います。

 

 


1. 転職にベストなタイミングは?

 

 

まず結論から:

 

 

 

転職に『ベストなタイミング』はありません

 

 

 

さっそく矛盾していますが、これには理由があります。

 

 

あくまで個人的な見解ですが、転職は『結婚』と似ているところがあります。

 

 

転職と結婚はどちらも『ご縁が大事』などと言いますが、要するに「時期」「出会い」「経済状況」「心の準備」「家族の意見」など多くの要素が複雑に絡んで来るのです。結婚をしたくてもできない人はたくさんいますし、思いがけない出会いから急に発展する結婚もありますよね? それと同じような事が転職にも言えます。

 

 

そういった意味で『転職にベストなタイミングはない』という結論になるわけですが、それでも「このくらいのタイミングが良い」という事がはおおまかに言えます:

 

 

1.1 勤務年数を基準にする

日本国内で転職する場合、初めての転職は早すぎてもダメだし、遅すぎてもダメ。入社後2年~5年の間がベストでしょう。入社後1年で会社の仕組みや仕事の流れを理解できるようになり、2年が経過する頃には自分のスキルに合致する求人票もちらほら見えてきます。職種にもよりますが、早い人はそのタイミングで順当にステップアップする事が可能です。 逆に、一つの会社に5年以上勤めていると、はからずも昇進や昇給の恩恵を受けたり、仮に仕事が激務でもある程度こなせてしまったりと、『慣れ』や『諦め』が転職の思わぬ障壁になります。5年目からは転職に有利な新しい学びはあまり無いので、「今の会社に長く籍を置くか?」はたまた「転職するか?」の二択となる。結果的に入社2年~5年がベストな転職期間だと言えます。

1.2. 『スキル』を基準にする

勤続年数よりも大事なのが、転職に際して提示できるスキルの有無。企業が欲する人材になれた時が転職のタイミングだと考えましょう。「ビジネス英語」や「高いコミュニケーション能力」など、どの組織にも必ずメリットとなるスキルが有利です。逆に言えば、入社後10年や20年で転職をしても、肝心のスキルが無ければ箸にも棒にも掛かりません。極端な話、企業が必ず欲しいと思える人材であれば、入社後半年でもすんなり転職が成功する事もあります。 企業は転職者に対して『即戦力』となりうる人材を求めるので、働いた期間よりも市場が求めるスキルの有無が重要です。

1.3. 職場環境を基準にする

今現在置かれている職場環境があまりにも劣悪な場合は、すぐに転職を考えましょう。上司によるパワハラやセクハラなど、ブラックな環境ならば『今』が転職のタイミングです。これに関しては多くを語る必要は無いですね。自分の身を守るためにも、極度のストレスで再起不能にならないためにも、「もうダメだ…」と感じたらすぐに転職しましょう。そのタイミングは、入社後数日でも、数週間でも、数年でも関係ありません。

 

 

これまでの古い考えでは、大手に就職できた場合は『転職しない方が安泰』というのが通説でした。しかし、それは年功序列から来るエスカレーター式の昇進や、終身雇用ありきの話。将来の日本社会を考えると、不安です。

 

 

今後も売り手市場が続く日本では、欧米のように『仕事に人をあてる』というジョブ重視の雇用が増えます。新卒一括採用に代表される『人に仕事をあてる』という日本独特の雇用形式や長期雇用は、もうアテにできないのです。そのため、転職して第2第3の人生をスタートさせる事は、欧米型の雇用へのアジャストとして大いにアリなのです。

 

 

また、日本では「とりあえず3年は勤めろ!」とよく言われます。

 

 

確かに、多くの企業も『3年』を目安にしている傾向があります。新人研修から数えて『3年目研修』まで用意している大手企業もあり、3年目から一人前と考えるのでしょう。しかしながら、この3年という数字に明確な根拠はありません。転職を決意したあなたのスキルさえ合致していれば、3年を待たずに転職して良いのです。  

 

 

ちなみにですが、成果主義の社会で転職市場も盛んな海外ドイツなどでは、「最初の転職は3年以内に行え!」とも言われます。日本とは違い、むしろ早い段階での転職が推奨されているのです。

 

 

ドイツなどの欧米諸国では、基本的に転職を通して年収アップやキャリアアップを目指します。ドイツでは、いわゆる新卒や第二新卒で入社した企業に5年も10年もダラダラと勤務していると、いざ転職する時に…(この人は『転職したくてもできなかった』のではないか?)…というネガティブな印象を持たれる事すらあるのです。

 

 

ドイツに終身雇用は無く、個人主義でもあるがために「会社が守ってくれる」などという考えがありません。日本との根本的な違いです。その結果、転職市場が非常に活発となり、ビジネスパーソンの間にもアグレッシブなキャリア観が生まれるのです。

 

 

海外への転職を考える人は、このような部分も念頭に置いておくといいでしょう。

 

 


2. 転職に年齢制限はあるのか?

 

 

最適なキャリアパスを考えた時、転職時の年齢がある程度関係してきます。

 

 

まず『制限』という観点から見ますと、人生最初の転職は40歳までにしておきたいです。

 

 

先ほど転職にベストなタイミングは入社後2年~5年と言いましたが、40歳と言えば既に勤続十何年。一概には言えませんが、30代後半~40歳での転職には次のような弊害があります:

 

 

・募集要項の年齢欄が「35歳まで」という求人票が比較的多い

・マネジメント経験が問われる (部下を持った経験が『ある/ない』が基準になる)

・管理職ポジションの場合は、対象となる求人案件数がそもそも少ない

 

これらが、転職のハードルを確実に上げます。

 

 

転職は、35歳を超えたあたりからだんだんと難しくなると認識した方がいいでしょう。案件数や対象案件が少ないことから転職が長期戦になると覚悟すること。

 

 

日本の会社に40歳まで勤めていた場合は、新卒から数えておよそ15年以上という期間を同じ組織で過ごしてきた事になります。そのような場合は『会社の色に染まった人材』という印象が強く、敬遠されることもあります。即戦力を求める企業は、柔軟な思考と適応力を持つ人材を欲しがるのです。同じ会社の組織体制しか知らず、何十年も同じ仕組みの中で仕事をしてきた人材は『扱いづらい』と思われてしまう。

 

 

しかしながら、適度な転職を経験している40歳であれば、『様々な組織環境に柔軟に対応してきたベテラン人材』とみなされ、優秀な管理職候補と見られることもあります。転職の適齢は、その人材の職歴次第でガラっと変わるのです。

 

 

最適なキャリアパスのことを考えれば、転職に適した年齢は20代後半~30代前半でしょう。

  

 

この年齢層は、日本の企業が好んで採用したがる年齢です。

 

 

管理職手前の年齢をターゲットにすることで採用コストを抑えると同時に、対象の人材は既に数年の社会人経験がある。企業にとって採用し易く、まだまだ『育てがい』のある年齢が20代後半~30代前半です。同時に、求職者にとっても求人案件が多く、転職先で管理職になれる可能性も十分にある。双方の利害関係がスムーズに一致するのが、20代後半~30代前半の転職です。

 

 

企業は人材の将来に期待するので、年齢的に『これから』という層がやはり人気です。また、日系企業は転職回数や勤務年数を極端に気にするので、「職を転々としていない人」「すぐに辞めない人」などを重視した結果、20代後半~30代前半の人材がターゲットになりやすいというわけですね。

 

 

ちなみに、自分は営業系ですが、30代前半で最初の転職を経験しました。前職は日系の大手一部上場企業でしたが、その後ドイツの外資系企業に転職しました。当時はおよそ4年半勤務し、転職時の年齢は30歳そこそこ。そのタイミングを振り返った時に、やはり結果的にベストなタイミングだったと思います。

 

 

要するに…。

 

 

前職での勤務年数2年~5年(実際は4年半) 

 

 

転職時の年齢が30代前半

 

 

この組み合わせで実際に転職を行ったところ、『引く手あまた』だったということです。

 

 

当時は転職エージェントからのスカウトメールが毎日ひっきりなしに届き、転職自体とてもスムーズにいきました。はからずも、市場からは『ベストマッチ』と認識され、転職に最適なタイミングだったわけです。

 

 


3. 転職する『時期』も意外と大事

 

 

第二新卒や20代での転職の場合は、『新卒と一緒に入社できる時期』をターゲットにするのがおススメです。

 

 

具体的には、1月中旬あたりから転職活動をスタートさせるのが良いでしょう。4月入社を目指すということです。

 

 

このように上半期のスタートに合わせる転職は、1年を通して最も転職活動が盛んな時期です。新規求人数も、当然のようにこのタイミングに合わせて増えます。転職エージェントにとっては繁忙期となりますが、企業がここぞとばかりに募集をかける重要な求人が増える時期でもあります。

 

 

転職に有利な時期と一概には言えませんが、4月は転職先の企業でも人事異動があるため、否が応でも『職場が変化する時期』となります。新しく現場の一員となるには最適のタイミングとも言えるでしょう。新入社員と一緒に研修に参加させてもらい、転職先の会社の基本的な部分を学べることもあるので、新しい職場で仕事に挑戦するには良い区切りなのです。

 

 

逆に30代や40代での転職の場合は、転職の『時期』に関してはあまり気にしなくても良いかもしれません。

 

 

企業の人事部は4月以降は新入社員のフォローで忙しくなると言いますが、ベテラン転職者の場合はOJTがメインとなりますので、あまり関係ありません。年末年始など季節外れな転職を行わない限り、『時期』に関する優劣は微々たるものです。

 

 

ちなみに、自分はドイツの大学を卒業した後に日系企業に入社しましたが、当時は実務経験を既に積んでいたこともあり、いわゆる中途採用での入社でした。4月1日入社となったのですが、その当時を振り返ると4月入社の最大のメリットは『同期ができたこと』でした。お互いに年齢こそ違えど、研修を通して知り合った数十名の新卒たちとは、その後の会社生活でも部署をまたいで交流できたのです。入社後すぐに横のつながりができたことは、とても心強かったのを覚えています。 

 


4. 最適な転職のタイミングはこれだ!

 

 

まとめますと、

 

 

「転職はいつするべき?」の問いに対する答えはこうなります:

 

 

・入社後2年~5年 (※転職に必要なスキルがあること前提)

・20代後半~30代前半

・1月~2月に転職活動をはじめる

 

 

「キャリアパス」「募集対象が多い年齢」「求人案件数」などを考慮した結果です。

 

 

それでも、やはり一概には言えません。

 

 

例えば、新卒で入社した会社に10年勤めた32~35歳の人材は、転職市場で困ることは無いでしょう。しかし、その人物の人生単位で考えると『10年勤めた会社から離れること』がネックになります。「慣れ親しんだ職場」「会社の強い引き止め」「昇進のチャンス」「住宅ローン」「家族の反対」など、様々な誘惑や心配事が目の前にチラつきます。年齢を重ねるごとに行動に移すことが難しくなるのです。

 

 

このように、30代前半という転職に適する年齢であっても、入社後10年という要素が、プロフェッショナルとプライベートの両方の観点から転職のハードルを上げるのです。そう考えた時にも、やはり『入社後5年』が一つの目安になるでしょう。

 

 

また、別の例としてキャリアパスの問題もあります。

 

 

会社員であれば、一般的には管理職の階段を順当に上ることが理想とされますが、その途中で転職するという事はキャリアアップが約束されていなければならないのですそのためのベストなタイミングは、やはり『管理職一歩手前』になります。管理職から管理職への転職は様々な観点から難易度が高いため、転職を通してポジションを上げることが得策です。30代前半までが有利だと言えるでしょう。

 

 

今回は、あくまでも『ベストなタイミング』に的を絞ってまとめてみました。

 

 

ちなみに…。

 

 

自分は現在30代後半に差し掛かりますが、近い将来必ずもう一度転職をします。

 

 

現在はおよそ転職3年目となるタイミングですが、既にコソコソと動いています。このタイミングでの転職は年齢的に長期戦になることを現実問題として受け入れ、長めのスパンで転職活動をスタートさせているのです。

 

 


 

 

いかがだったでしょうか?

 

 

日本における転職はやはり『結婚』と似ていて、人生における一大決心です。

 

 

後悔しない社会人生活と、幸せな会社員ライフをおくるためにも、今回の情報を是非参考にしてみてください。

 

 

 

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