東京都内で会社員をする事が辛い理由

世界的に見ても東京都内の通勤ラッシュは相当過酷。会社員には仕事以外にもたくさんの『ストレス』があります。



 

 

コダモンです。(@_kodamon)

 

 

久ぶりに日本へ出張したら、あらためて『日本の会社員』について思う事がありました。

 

 

ドイツハーフである自分は、ドイツの大学を卒業してから日本で日系企業に就職していました。およそ2年間ほど日本でサラリーマンとして働いていたのです。

 

 

その時の記憶が蘇ってきた。

 

 

当時勤めていた会社は都内の一等地に本社をかまえる大手企業で、最寄りの駅はどれも通勤ラッシュのど真ん中でした。都内でも混雑率がスゴイ事で有名な路線の沿線で、ドイツハーフは入社前から「耐えられない」と判断し、ためらう事なく徒歩通勤圏内に部屋を借りました。

 

 

結果として8万円越えの高い家賃で1Kの超狭い部屋に住む事になってしまいましたが、それでもあの鬼のようなラッシュで通勤するよりは100倍もマシだったのです。

 

 

都内の通勤事情は、途方もないストレス。仕事をする前から疲れてしまいます。

 

 

(あわせて読みたい)

 

 

そんなこんなで、わたくしコダモンは都内でサラリーマンをする事の辛さを経験しています。そして、そんな東京都内の会社員たちが『常にストレスと隣り合わせで働いている』という事も…。

 

 

今回の出張で、改めてその『ヤバさ』を認識したのです。

 

 


1. 出社時間に厳しいけど残業はエンドレス?

 

 

コダモンが2年間ほど働いていた、日系大手の東京本社。そこでは、朝9時出社〜午後5時半退社というのが通常の勤務時間でした。

 

 

毎日午後5時半になると、社内に昔ながらの古めかしい『終業のチャイム』が鳴り響きます。近代的なオフィスには似合わないチャイムの音が、午後5時半に「キーンコーンカーンコーン♩…」と聞こえて来ます。そして、これが社員たちを家路につかせる合図となっていた。

 

 

そうです。このチャイムは『もう帰りなさい』の合図…のはずですが…。

 

 

チャイムが鳴っても誰も帰ろうとしない。

 

 

みんな申し合わせたように、そのままデスクに残って黙々を残業をスタートさせます。

 

 

そこにはもう『感情』など無いかのように、どの同僚もみんな半ば諦めたような表情で残業をします。仕事がとっくに終わっている人もいるはずなのに。

  

日本の会社は年功序列なので、「部長が帰らないから…」「課長がまだ残ってるから…」という不効率な理由で、誰も上司より先に帰ろうとしない。そして、日本の職場は集団行動でしか機能しないので、「自分もみんなと一緒に残業しなきゃ…」という意味不明な『和の精神』が生まれるのです。

 

 

終業のチャイムなど何の意味も無く、どの社員もみんな毎日遅くまで残業していました。

 

 

そのような残業事情がある反面、その伝統的な日系企業は出社時間にはとても厳しかったです。

 

 

朝9時が出社時間なので、8時55分頃になると駆け足で入り口に殺到する人もいる。オッサン社員の必死なダッシュは見ていて悲しくなります。

 

 

「9時までには必ず全員席につけ!」というお達しがある部署もあり、みんな死に物狂いです。たった1分や2分遅れただけでも、それを見た上司が露骨に不機嫌になる。「ちょっと…」と呼ばれて小言が始まったり、部署の打ち合わせで「たるんでる!」などと檄が飛びます。

 

 

毎日エンドレスで残業をしているクセに…!! 

 

 

なんでそんなに出社時間に厳しいんだ? みんなどうせ1時間も2時間も残業するのに、なぜ1分や5分の遅れはダメなの??

 

 

ドイツハーフには、まったく理解できませんでした。

 

  

しかも同時に、その会社では『朝早く出社して仕事をする』という事に対する評価は低かったです。

 

「遅くまで頑張る社員は根性がある!」「残業する事が素晴らしい!」という意識が社内に蔓延しているため、朝早く出社してもどうせ定時に帰宅できないのです。

 

 

まさに思考停止の働き方。

 

 

仕事の効率を無視して、みんなひたすら集団行動を続けます。上司や同僚など『みんなが見えるところ』でしっかり『みんなに合わせて頑張る』こと。当時の会社は、そのような事でしか社員を評価できないようでした。

 

 

結果として、みんな9時出社になるわけです。早くオフィスに来て仕事をしても評価されないし、どうせ遅くまで残業するなら早く出社する意味もない。

 

 

そうして通勤ラッシュのど真ん中の時間帯に満員電車で出社するのです。

 

 

ストレスまみれの通勤は、このように出来上がるのですね。とても効率が悪い。

 

 

通勤ラッシュは、朝の7:00〜08:30に混雑がピークに達すると言われています。そこには、超満員電車で混雑率200%という地獄のような路線も存在する。9時出社を厳守するためだけに毎朝満員電車でストレス出勤をするのはツライです。

 

 


2. 『通勤事情』を常に意識して働く必要がある

 

 

そのような東京都内の通勤事情は、就職先が日系にしろ外資系にしろ、常に意識して働く必要があります。

 

 

例えば、わたくしコダモンが今現在務めるドイツ企業の、日本法人のオフィス。そこでは、社員の勤務時間は比較的自由なようでした。

 

 

いわゆるフレックスタイム制なので、各自の裁量で出社時間を決めます。

 

 

外資系企業の特権だと思いますが、上司が外国人だという事もあり、前述の日系企業のような『出社時間にうるさい環境』が無いのです。結果さえ出せば、その働き方には誰も文句を言わないのが外資系の特徴です。

 

欧米諸国は『成果主義』が基本です。自分の業務をこなして、結果さえ出していれば上司も同僚も誰もとやかく言いません。各々が結果を出すまでの『過程』はどうでも良いので、部署のルールや集団行動も無い。日本の外資系企業にもその傾向があります。

 

 

何はともあれ、通勤ラッシュの時間帯を避けてゆっくり座りながら出社できるのは有難いですよね。外資系企業は勤務時間がフレックスな場合が多いですが、通勤電車を適宜に調整できるのは大きな利点です。

 

 

ちなみに、東京都に住む人の平均通勤時間は43.8分だそうです。 

(出典: http://statresearch.jp/house/rent/commute_pref.html?pref=13, 2019年3月4日時点)

 

 

都内の会社員の多くは、ドア・ツー・ドアで約44分かけて通勤している。

 

 

そして、そのどれもが朝の通勤時間には満員電車を覚悟しなければなりません。

 

 

通勤に平均44分かかるという事は、東京都内で働く人の多くが毎日20〜30分は満員電車のお世話になっていると言えるでしょう。

 

 

ストレスまみれの満員電車も大変だけど、都内の通勤は様々な要素を考慮しなければなりません。

 

 

「電車通勤が楽な路線はどこか?」

 

 

「座れる可能性の高い途中始発駅はどこか?」

 

 

「遅延の少ない/多い路線はどこか?」

 

 

などなど、満員電車の通勤を少しでも快適するために、みんな試行錯誤するのです。

 

 

ドイツで気ままにサラリーマンをしている自分は、それを思い出すだけでもドッと疲れてしまいます。

 

 


3. 都内勤務では住むところも自由に選べない?

 

 

東京都内で働くのが『ツライ』と思う最大の理由がコレです。

 

 

これまで述べたように、自分の職場までの通勤が都内では超絶大変です。そして、そのせいで…。

 

 

自分が住みたい場所に住めない場合がある!

 

 

これが1番キビしいです。

 

 

自分が当時都内の日系企業に勤めていた時は「徒歩通勤じゃなきゃ無理!」「通勤のストレスは耐えられない!」と思いました。そして、実際に徒歩圏内の賃貸に住みました。

 

  

「せっかく日本で社会人をスタートさせるのだから、良い部屋を探したい!」

 

 

そんな強い想いも、『都内の通勤事情』のおかげで見事に打ち砕かれました。

 

 

結果的に、自分がドイツで住んでいた学生寮よりも狭い1Kのマンションで暮らすハメに。本音を言えば、もっと広々とした部屋に住みたかったです。でも、そのためには満員電車で通勤する郊外に住まないと予算が合わなかったのです。

 

 

このような自分のケースは、若者の1人暮らしです。それでも大変なのに、家族を持つ会社員の事を考えるとゾッとします。都内に勤めながら『持ち家を購入』などという話になると、本当に選択の余地が無くてツライです。

 

 

都内通勤可能の一戸建て!

 

 

都心まで通勤一時間の住みやすい場所〇〇!

 

 

そのような広告をよく見かけますが、正直なところまったく魅力を感じない。

 

 

家族を養うためにはお金と仕事が必要で、その職場が都内であれば、そこへの『通勤』は避けられない。でも、通勤に丁度いい土地やマンションを都内に購入しようとしても、べらぼうに高い。

 

 

結果的に、通勤事情のせいで住む家の場所まで決められてしまうのです。

  

 

日本の会社で働いていた時も、その社員の多くが同じ沿線の同じニュータウンに住んでいました。みんな考える事は一緒で、その会社までの『通勤時間』と『予算』を照らし合わせると、自然と同じような場所の同じような家に落ち着かざるを得なくなる。

 

 

もしそれが嫌ならば、勤務地からさらに離れた場所を選ぶ必要があり、通勤時間が長くなります。満員電車とストレスに耐えなければならない時間が増えるのです。

 

 

まさに地獄のような二択。

 

 

東京都内で会社員をする事が辛い理由は、仕事以外にたくさんある。「通勤がツライ」「住むところも自由に選べない」など、数え上げればキリがありません。

 

  

通勤時間が長ければ長いほどストレスが増える。それを改善したいと思っても、都内の中心エリアに家などなかなか持てません。賃貸も高い。

 

 

選択肢が限られる環境の中、今日も満員電車で心身を消耗しながら出勤する都内の会社員たち。

 

 

今回の出張でも、「カイシャに行きたくない」が顔に出ている人をたくさん見かけました。

 

 

はたから見ていても、その消耗度がひしひしと伝わってきます。そして、都内で日系企業に勤めた経験があるドイツハーフは、それが痛いくらい理解できる。

 

 

東京都内で会社員をする事が辛い理由は、仕事以外の部分にある。職場のストレス以外にも耐えなければならない事だらけなのです。

 

 

コダモン

 

 

関連する記事を読む: