仕事のストレスを減らすために『周りに合わせない』!

日本の会社は集団行動です。周りと足並みを揃えて仕事して、残業して、『和』を乱さないようにみんなビクビクしている。そのせいでストレスまみれなのです。



 

 

コダモンです。(@_kodamon)

 

 

日本と海外、日系企業と外資系企業の両方で社会人をやってみたドイツハーフです。日本とドイツの両方の国の価値観を持ちながら、とりあえずサラリーマンをやってみた。

  

 

日本と海外の違いはたくさんありますが、日本社会の特徴は『集団行動』です。学校でも企業でも、集団行動が『良し』だと教えられます。個人主義の海外とはまったく逆で、先輩後輩の年功序列も日本だけの特徴です。

 

 

日本ではみんな『和』を乱さないように気をつけるし、誰か1人でも別行動をすると「自分勝手だ!」とか「空気を読め!」などと言われます。

 

 

日系の大手企業に就職して実際に経験しましたが、日系企業では常に周りに合わせる働きが求められます。

 

 

『個』と『成果』が重視される、いわゆる個人主義で成果主義の欧米諸国の企業とは、その働き方のベースが違う。

 

 

そして、これが日本の会社員たちの大きなストレス要因になっているのです。

 

 


1. 周りに合わせて就職活動を行う

 

 

まず、日本の就職活動。

 

 

日本の社会人がやりがちな『周りに合わせること』は、学生時代の就職活動から既に始まっています。

 

 

日本の企業は、世界でも珍しい新卒一括採用というシステムを採用しており、いわゆる『通年採用』を行なっている企業は少数です。大手などは、ほぼ全てが一括で新卒を採用しています。

 

 

企業は新しい人材を学生のうちから総合職として『とりあえず一括で採用』する。そして、新入社員研修などを通してはじめて配属先を決定させるのです。このシステムのおかげで、学生たちはみんな同じタイミングで一斉にワラワラと就職活動をはじめます。

 

 

新卒一括採用がナンセンスである事は別の記事でも触れているので、ここでは割愛します。しかし、とりあえず言えることは…。

 

 

周りに合わせて就職活動をする若者が多いということ。

 

 

『周りが動いているから』という理由だけでなんとなく就職活動をスタートさせて、目的意識を持たない/持てない人がたくさんいます。

 

 

 

 

明確な目的な無いまま『周りに合わせて』就職活動をはじめた学生たちは、実務経験も就業経験も無いので、常に見えない不安と戦っています。なんとなく就職活動をして、なんとなく内定をもらったけど、入社後のイメージなどがまったく無い。

 

 

 

なんとなく就職活動をしてなんとなく内定を承諾した人は、その後の会社員生活を『なぁなぁ』で送ることになるでしょう。入社後も長続きしないかもしれません。

 

 

そうなる前に、いったん自分と向き合うことが大切です。

 

 

自分が本当に行きたい会社を見つける事に専念したり、大学院に進んだり、留学したり、新卒から海外就職を目指して準備したり。ありきたりな就職活動をする以外の道はたくさんあります。

 

(合わせて読みたい)

 

 

とりあえず周りに合わせて就職活動をして、なんとなく会社に入社した人には、ストレスまみれの会社員生活が待っています。

 

 


2. 周りに合わせて会社員になる

 

 

周りの流れに乗ってなんとなく就職活動を終えた人は、そのままなんとなく社会人をスタートさせます。

 

 

とりあえず『大手だから』などの理由で入社した後は、新入社員研修を通して部署への配属と移り、そのまま年功序列と集団行動が支配するカイシャ組織の中で…あれよあれよという間にカイシャ色染められます。

 

 

「新入りは上司や先輩よりも先に出社しろ!」

 

 

「雑用も何でも経験だ! 仕事は自分で探せ!」

 

 

先輩上司に叱咤激励されながら、何でも『それが当たり前』だと教えられる。新社会人の若者は、正式な就業規則と『職場の暗黙のルール』の区別もできないまま、職場のルールが世界のルールとでも言わんばかりに教育されます。 

 

 

日本の職場の決まりごとや風習は海外にはありません。何でも横並びにして『和』を重んじようとする傾向は、『個』で勝負する海外では通用しない。それでも、周囲との人間関係をうまく築ける人が、個人のスキルや能力よりも重要視されてしまうのです。

 

 

会社生活がどんなにストレスでも、「これが社会人になったと言うことなんだ…」と自分に言い聞かせて心身を消耗する。

 

 

周りに同調して行動して、目的意識の無いまま就職を決めてしまった新入社員は、理想と現実のギャップに苦労します。そして…そのまま辞めてしまうケースも多々ある。

 

 

新社会人になった若者がこのようなギャップに苦労する1番の理由は単純で、そこが『自分が望んで飛び込んだ環境では無いから』です。夢と希望を抱いて入社したわけでもなく、会社にやりたい事があるわけでもない。

 

 

なんとなく会社員になった人にはモチベーションも無く、会社で頑張る理由がそもそも無いのです。それでも我慢して働く理由といえば、結局最後は『お給料がもらえるから』となります。

 

 

お金のためだけに、日本の会社員生活を乗り切るのは大変でしょう。

 

 

周りに合わせて会社員になることの代償は、入社後になってから現実のものとなってズッシリと重くのしかかるのです。

 

 


3. 周りに合わせて残業をする

 

 

周りに合わせて会社員になったら、その後の会社生活には苦労しかありません。日々の業務や職場の中にたくさんの『間違った集団行動』があるからです。

 

 

そのうちの一つが『残業』です。

 

 

わたくしコダモンが勤めていた日系の大手上場企業では、上司も部署の同僚もみんなたくさん残業をしていました。

 

 

彼ら/彼女らは、新入社員の頃から「残業は当たり前!」と教え込まれ、そのまま無限ループのように何年、何十年も残業を繰り返してきたベテラン会社員。本当は残業が嫌で苦しくても、みんなが残業しているからズルズルと会社に居残る。

 

 

定時になって終業のチャイムがオフィスに鳴り響いても、誰も席を立とうとしない。生産性や作業効率などはまったくの無視で、思考停止で毎日残業をします。

 

 

定時後に打ち合わせや会議を設定する人も、日本の会社にはたくさんいます。「どうせみんな残業するから」という間違った認識と働き方が蔓延しているのです。

 

  

日本は「仕事量の多さ」や「定時以降の取引先からの要望」などの理由で残業がなくなりません。そして、その背景には必ず職場の集団意識があります。社内も取引先も、その業務に関わる全体が「日本人は残業して当然」だと勘違いして働いているのです。

 

 

日本の職場によくあるのが、「周りが残っているから自分も残業しなきゃ…」という風潮です。

 

 

部署のみんなや上司が残業しているので帰りづらい。「お先に失礼します!」と言ってさっさと帰宅したいのに、それができない。1人だけ先に帰って『職場の和』を乱すことに不安と罪悪感を感じてしまうのです。

 

 

仕事がとっくに終わっていても、上司の評価を上げるために、無理矢理仕事をみつけて会社に残る人もいます。そのような人間に囲まれながら、周りに合わせて残業してストレスを積み重ねていく。

 

 

『周りに合わせる行為』の中でも、会社における残業は1番リスクが大きいです。

 

(合わせて読みたい)



4. 周りに合わせて有給を取らない

 

 

「周りに迷惑がかかるから…」

 

 

「みんなも有給を取らないから…」

 

 

そう言って有給休暇を消化していない人が、日本の職場には大勢います。そして、そのような会社員のみなさんはとても損をしています。

 

 

そもそも有給休暇は労働者の権利です。法律で定められており、その権利を行使する事は自由。しかしながら、日本の有給消化率は先進国の中でも「ダントツに低い」と言われています。

 

 

日本のカイシャの職場には、前述のように「仕事を休むことは職場に迷惑をかける」という理由で有給休暇を取らない不思議な現象が存在します。

 

 

その理由は、上司も先輩も誰も有給を取らないから。

 

 

ここにも『周りに合わせる事』の弊害があるわけです。

 

 

「自分が休んだら〇〇さんに迷惑がかかる…」「みんなが休まないから自分だけ休めない…」そのような考えで労働者の当然の権利を放棄する日本の会社員たち。

 

 

でも、これって実は単純に損をしているだけなのです。

 

 

 

社員が長期休暇を取った途端に仕事がまわらなくなる職場がありますが、それは人手不足だけが原因ではなく、そもそも上司が組織をマネジメントできていないのです。ダメ上司が『有給休暇を取らない部下』に甘えて、組織体制や働き方を変えないことが元凶です。

 

 

そのため、「誰も休まないから」と言って大事な有給休暇を消化しない行為は、本当に損としか言いようがない。有給休暇の取得は労働者の権利なのです。

 

 

わたくしコダモンが当時所属していた営業部には、「有給が30日以上もたまっている」などと自慢気に話すイタイ上司がいました。

 

 

このような上司のおかげで、部下たちはそもそも有給の申請をしぶってしまう。「上司が休まないのに部下の自分が休めない…」とプレッシャーを感じてしまいます。

 

 

本来ならば、与えられた休暇を適宜に消化して、リフレッシュしながら仕事に励むのが有給休暇の存在意義です。有給を取得する事によって、職場の士気も上がるし生産性も向上するでしょう。

 

 

それなのに、日本の職場はその真逆を突っ走ります。

 

 

企業によっては「休んだ翌日に職場でのお礼の言葉は必須!」とか「部署にお菓子を差し入れる!」などの、とーっても面倒なマナーがあるらしい。 

 

 

繰り返しになりますが、有給休暇は労働者に与えられる当然の権利です。意味不明なマナーを持ち込まないでください。

 

 

「有給のマナーを守るのが当たり前」「有給休暇は全消化できなくて当然」などという、訳のわからないルールで集団的に休まないシステムが出来上がっている、日本の職場。

 

 

周りに合わせながら、「周りに迷惑がかかるから…」と言って有給休暇を取得しない日本の会社員。長期休暇で心身をリフレッシュする事もできないまま、ストレスまみれの働き方を続けるのです。

 

 

(合わせて読みたい)



5. 周りに合わせて会社に人生を捧げる?

 

 

ここまで読んでいただけたら、もうお気付きいただけたと思います。

 

 

日本で会社員をする時に『周りに合わせる事』はリスクでしかありません。

 

 

日本の集団行動と『和』を美徳とする意識が強すぎるあまりに、本来集中すべき仕事以上に、職場の人間関係などのストレス要素が増えてしまうのです。

 

 

あくまで誤解しないで欲しいのは、これらが『チームワーク』とか『協調性』とはまったく別の話という事。

 

 

企業の利益のために与えられた仕事をこなして、部署として、チームとして結果を出す事は大事です。あなたが周りの人間とまったく協働しないで、一匹狼で『腫れ物』のような存在になるのが良いわけでもありません。

  

 

社会人として職場で『周りに合わせる事』は、過剰業務や深夜残業、有給休暇の未消化などにつながります。それを回避するために、健全な会社員生活を送るために、周りに合わせない行動力も必要なのです。

 

 

集団行動と年功序列が支配する会社組織では、「みんながやっているから」という考え方は危険です。社会人経験が少ない時点では理解が難しいでしょうが、入社後に『周りに合わせる事』に慣れてしまうと、もう後戻りできません。

 

 

「みんなが帰らないから残業をする」「みんなが休まないから有給を取らない」。そうやっていつまでも周りに合わせて働くことになります。

 

 

そして、そのままどんどん溜まっていくストレスでいつかあなた自身が潰れます。

 

 

「会社が自分の生きがい」「仕事が唯一のやりがい」などと考える会社員は、周りに合わせながらストレスまみれで働いた産物です。

 

 

「自分には他に選択肢がない…」そのように勘違いして、人生の大半を会社と仕事に費やしてきた人たち。残念ながら、どの職場にも必ずこのような人が存在します。

 

 

でも、そのような難しい環境でも、企業組織の中で自分がどのような社会人生活を送るか? という事は、他でもないあなたの『考え方』次第で変えられるのです。

 

 

「周りがやっているから私も…」

 

 

そのような姿勢で行動する前に、その後に待ち受けるリスクを知ってください。

 

 

『周りに合わせながら』延々と働いたその先にあるのものは、会社に人生を捧げるような悲しい働き方だけなのです。

 

 

関連する記事を読む: