日系企業とはここが違う! 外資系企業の4つの特徴

people-sitting-office就職と転職

コダモンです。(@kodamon_)

日本で日系企業に勤めている人なら、少なからず気になる外資系企業の転職。

転職市場も活発になる中、『日系企業以外で働く選択肢』は多くの人にとって現実的なものなってきています。

スポンサーリンク

終身雇用がなくなる日本


日本では、終身雇用や安定した雇用が過去の産物となりつつあります。

「定年まで同じ会社に勤める!」と決めつけて働くのは危険です。

コダモン
コダモン

リスク大きい


大手企業で安泰と呼ばれていた会社ですら容赦なくリストラを行う時代。日本では、今後確実に社会人の転職が増えます。

「転職など考えていない!

「今の会社で働き続けるんだ!

いまだにそう思って働いている人こそ、要注意。

コダモン
コダモン

アブナイよ?


「人手が足りない」と叫ばれている労働市場ですが、それは売り手市場となる反面、人手不足で倒産してしまう会社も存在しているという事。

働き方ヒント!

某大手自動車メーカーなどトップ企業の社長ですら、終身雇用の継続は不可能であると断言しました。長らく盤石で安泰と見られていた大手企業もリストラを行う時代。「大手だから安心」というスタンスは、先の長い会社員生活で通用しなくなるかもしれません。


これからは、誰しもが転職』の2文字を意識しながら働く必要がある。


外資系企業に就職・転職するという選択肢は、確実に身近なものになってきているのです。

「外資系企業ってぶっちゃけどうなの?

「外資系企業の中身が気になる!

そのような人に向けて、日系企業から実際にドイツ企業に転職したコダモンがまとめてみました。

海外は成果主義で個人主義

blue-suits-businessman


日系企業と外資系企業の決定的な違いがコレ。

外資系企業は、成果主義と個人主義で成り立っています。

成果主義で評価される


まずは成果主義』について。

日本企業は年功序列の賃金体制で、エスカレーター式に昇級と昇給が行われます。

ヒラ社員がいきなり課長にジャンプするようなケースはほぼ皆無で、組織の中にはいくつもの職級・階級があります。1年また1年と勤続年数を伸ばす事によって昇級と昇給が行われるのが日本企業。

コダモン
コダモン

社員を辞めさせない仕組み


この部分が、外資系企業では成果主義となります。

そして、その中身がガラッと変わる。

成果主義(せいかしゅぎ)とは、企業において、業務の成果によって評価し、報酬や人事を決定すること。

(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』,2020年3月時点)


簡単に言えば、昇級と昇給が全て自分のパフォーマンス次第という事です。

結果を出せば出すほど、お金もキャリアも上向きになる。

コダモン
コダモン

夢がある

 

外資系企業では現場マネージャーが『人事権』を持っています。日系企業では人事部が主に権限を持ちますが、海外では部下の職務内容を1番理解している上司が権限移譲を受けています。
 

もう少し具体的に言えば、外資系企業における毎年の昇給と昇級は、直属の上司との面談で決まります。

外資系企業では、担当する職務が契約書に定められています。いわゆる”JD”(“Job Description” = 職務内容の規定書)に明記されている、社員ごとに異なる業務内容です。

上司の定めた『ターゲット』と自分の『タスク』に対して、どのレベルのアウトプットを出す事ができたか? 

その結果次第で、社員は昇給できるかどうかが決まります。

コダモン
コダモン

抜け道はない

 

外資系企業では業績目標などが定量的に数値化されます。”KPI”(Key Performance Indicator = 経営・業績指標) などと呼ばれますが、企業全体だけでなく社員1人1人の達成度合いを見ます。


プロジェクトの遂行度や案件の受注件数など、仕事の結果次第で社員の昇級と昇給のチャンスが変わってくる。

報酬に直接からむ部分になるので、みんな必死です。

コダモン
コダモン

まさに成果主義


高いパフォーマンスを残せた場合は、それが強い交渉材料となり賃金交渉や出世に関する主張ができる。

外資系企業が「成果主義」だと言われる原因には、このように個人のパフォーマンスに対する評価制度の比重がとても大きい事にあります。

社員1人ひとりの働き方は『個人主義』


次に、個人主義』です。

昇給・昇級が個々の交渉次第でもある事からも、外資系企業は個人主義だという事がわかります。

「個人のパフォーマンス」が問われる組織の中では、当然のように高パフォーマンスを発揮する人材が集まります。

コダモン
コダモン

精鋭揃い


外資系企業に転職した際に、1番カルチャーショックを受けたのがこの部分でした。


ドイツ系企業に転職したら、上司のレベルの高さにビックリしました。


上司どころか、同僚のレベルも高い。どこの部署の誰と話しても、そのスキルの高さと高プロフェッショナルぶりに舌を巻きました。

コダモン
コダモン

チビリそうになった

 

働き方ヒント!

日本企業は何かと『和』を尊重して集団的に物事を決めたがります。組織の中での責任が分散されやすく、裁量にもバラつきがあります。外資系企業では全ての社員が即戦力とみなされるので、個別に与えられるタスク遂行に必要なスキルが必須になります。


外資系企業では、どのレベルの社員に対しても高いアウトプットが求められます。そして、若くして実力が認められる社員も大勢いる。

部下より上司の方が年下などというケースは珍しくありません。

プロフェッショナルの集まり。それが外資系企業です。

外資系企業ではよく『チームビルディング』という言葉を耳にしますが、実際の現場でもそれは重視されています。

しかし、それ以前に社員は各々の働き方で効率的に働こうとします。

コダモン
コダモン

残業もその人次第


外資系企業では結果だけが大事なので、『働く過程』は担当者に一任される。

一定のレベルの協調性が求められますが、あくまで個人主義色の強い職場なのです。

高年収で高スキル


外資系企業への転職では、年収の100万円や200万円アップはザラ。

これは実体験からも言えます。そのくらい上がりました。

コダモン
コダモン

ウハウハ?


海外企業の「年収の高さ」は、やはり外資系企業への転職を考えるときに1番魅力的な部分でしょう。

日系企業は年功序列の賃金体制なので、新卒の初任給である月収20数万円程度からコツコツと勤続年数を重ねて昇給します。

日本の平均勤続年数11.8年における男女の平均給与額は467万円です。

(国税庁,平均給与,2020年3月時点)

日本では、12年ほど勤めてゲットできる年収が…およそ467万円。

コダモン
コダモン

多い?少ない?


日本企業には福利厚生の手厚さがあり、住宅手当や家族手当などを含めればかなりのプラスになります。

その反面、外資系企業には福利厚生はほぼ無い。交通費の支給があるかないか…といった程度。

それでも、日本企業とは比較にならない高額な年収がやはり魅力です。

外資系企業では、マネージャークラスの人間が『年収1,500万円』などのケースもあります。役職的には日本企業の課長クラスでも、このくらいの高収入をゲットできる可能性があります。

海外企業で高額な報酬が支払われる理由は単純です。

高額な給料 責任が大きい! 成果を出せる!


これが前提だからです。

仮に外資系企業へ上手に転職ができても…結果を残せなければ、戦力外通告を受ける事があります。

コダモン
コダモン

シビア


そのため、外資系企業への転職を考えるならば何らかの突出したスキルが重要になります。

卓越した語学力など。企業がピンポイントで欲するスキルがあれば、それを交渉材料に高い給料を獲得する事ができます。

「他人との差別化になるスキル」を持ち合わせている人ほど、高年収が期待できる。

また、『高収入』の要因には次のようなものもあります。

退職金制度がない

外資系企業には退職金制度がない会社が多いです。多くの場合はそもそも退職金が出ない、もしくは特別な条件が含まれています。「在籍期間が〇〇年未満だと支給されない」「支給上限額がある」などです。


福利厚生が乏しい

社員寮や社宅、住宅手当、保育園補助などの諸手当がない企業がほとんどです。日本では大手企業であればあるほど充実する福利厚生ですが、外資系企業では大手グローバル企業であっても交通費以外は手当が出ない場合が多いです。


残業代が出ない?

管理職でなければ残業代は出ます。外資系企業は『年俸制』を採用している会社が多く残業代が出ないと誤解されがちですが、日本の労働基準法に則っているので残業代や各種手当は請求できます。

 

外資系企業は「お金たくさんあげるから各自でやりくりしてね」といった感じ。生涯年収などと照らし合わせて、じっくり吟味しましょう。

「基本給で年収は200万円アップしたけど、手当て分を差し引いたら結局50万円くらいしか増えてない

そのような事のないように、転職先の給与形態と福利厚生は細かくチェックします。
 

企業の中身は意外と「日本的」

sun-set-and-buildings


海外の企業で働く為には「英語が必須」だと言われます。

その主な理由は本国(本社)とのやり取りがあるからですが、もう一つ大事な理由があります。

それは、上司が外国人である場合があるからです。

コダモン
コダモン

ワタシニホン語ダメ


その場合はもちろん上司と日本語以外の言語でコミュニケーションする必要があります。業種と組織体制によっては、1日の仕事が全て英語…などという事もある。

しかし、それ以外はとっても日本的です。

外資系企業でも、日本の従業員の大半は日本人。

意思決定権のある人やマネジメントレベルは外国人の比率が高いですが、それ以外の層は日本人で構成される場合が多いです。

そのため、社風は日本企業とは異なりますが、社員同士の人間関係は日本的だったりします。

コダモン
コダモン

…嬉しくないかも


ひとくくりに『外資系』と言っても、その資本比率や歴史、業界などによって中身は違ってくる。それでも、日本に進出して長い年月が経っている会社は日本企業化している場合があるのです。

自分が転職した外資系企業の日本オフィスも、とっても日本的な印象でした。

いわゆる日本法人なのですが、社員はほとんど日本人だし忘年会とか新年会が普通にある。らしい。

働き方ヒント!

日本企業では部署などの組織単位では職務の範囲がハッキリしていますが、社員1人1人の職務内容は基本的に曖昧です。「みんなで仕事をしている」という働き方が多く、外資系企業の日本法人にも少なからずその傾向があります。

 

海外企業では「私の仕事はコレ」「あなたの仕事はコレ」とはっきり区別されます。

また、「働くときは働く、休むときは休む」という、メリハリをつけた働き方をするのが海外企業の特徴です。


本来ならば、日本企業にありがちな「周りが残業するから私もというような考えは無いはずです。

しかし…。

コダモン
コダモン

しかし?


フタを開けてみれば、そこは日本。


夜遅くまで残業している人がけっこういます。


日本国内の外資系企業の実態です。

ドイツで働いていると、日本の同僚から『日本時間の夜』にメールが飛んできたりします。

取引先の相手も日本人なので…ある意味仕方が無い事なのかもしれません。


「外資系企業に入社してワークライフバランスを充実させるぞ!


そう思って転職を考えている人は、色んな意味で要注意です。

経営理念と組織体制は「外国的」

woman-holding-phone


海外の企業が日本で利益を出す為には、どのような分野であれ取引先の日本企業と上手に付き合う必要があります。

海外の本社が策定するグローバルな経営戦略を着実に実行へと移すために、『日本的』な部分を汲み取りながら『海外の企業理念』でビジネスを促進させます。

コダモン
コダモン

ミックス


海外特有のフラットな人間関係で、全社員に対して明確なパフォーマンスを求めながら利益につなげる経営を目指す外資系企業。

それらを可能にさせるには、やはり『外国的』な部分がキーになります。

経営陣の意思決定が早い

現在ドイツの本社に勤めていますが、会社や上司の意思決定のスピード感は前職の日系大手とは比べ物にならないほど早いです。中間管理職が少ないこともあり、「採算が合わなければ撤退」などのビジネスにおける重要な決断もスッと決まります。


スペシャリストの集まり

日本企業は異動も多く、社員を長期目線で”ジェネラリスト”に育てます。その反面、外資系企業で働くためには”スペシャリスト”である事が大前提。高スキルでハイレベルな人材を集めてビジネスを成り立たせるのが海外企業の特徴です。


結果を求めるサイクルが早い

海外企業では、結果を出している限り上司は部下に対してとやかく言いません。出社時間や勤怠管理に対して細かく指示を受けることはほとんどない。そのように働き方が自由である反面、頻繁にあるビジネスレビューで業績を見られるプレッシャーがあります。


外資系企業は、その全体像はやはり日系企業からは大きく異なります。

外資系企業への転職が向いている人はこんな人でしょう。

  1. 成果主義の世界で先輩後輩のないフラットな環境に馴染める人
  2. 細かいルールに縛られず、スキルや経験を存分に活かしたい人
  3. 仕事の責任と裁量が大きくなることに抵抗が無い人
  4. グローバルな環境で仕事がしたい人
  5. 英語やその他の言語が得意な人


日本で一部上場企業に4年半勤めていましたが、ドイツ企業に転職して正解でした。


意思決定の速さや『個人』に任せる経営方針は、日本企業とは大違い。目からウロコな経験をたくさんしました。

自分のスキルには確実に磨きがかかっているし、これからもたくさん成長できる自信がある。

コダモン
コダモン

慣れれば働きやすい


外資系企業で働くことはチャレンジングですが、個人的にはオススメです。

あなたも、海外企業への転職を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?


コメント