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ドイツの大学へ行くために必要な資格と条件

日本の田舎で小中高を過ごしたハーフが、ドイツの大学を卒業。ドイツの大学への行く方法をまとめてみた!



 

 

コダモンです。(@_kodamon)

 

 

日本の高校を卒業した後に、ドイツの大学に入学しました。

 

 

ドイツの大学在学中には、本当にたくさんの『海外』を経験しました。休学して2年ほど中国に行ったり。けっこうな回り道もしながら、7年ほどで無事卒業。

 

 

その時の海外経験のおかげで語学力が身についたのはもちろんのこと、世界中にネットワークができました。そして何より、『就職活動』とか『海外営業』などの仕事に役立っている。

 

 

日本生まれで日本育ちの自分がグローバルな人間になれたのは、ドイツでの大学生活があったからです。

 

 

学生の時から海外へ進出することは、メリットしかありません。逆に言えば、社会人になってからでは色々と『手遅れ』かもしれません。

 

 

これからのグローバル社会で活躍するために、是非参考にしてみてください。

 

 

(注: ドイツの総合大学[ Universität = University] を対象にします。自分が当時経験したプロセスの概要であり、年度毎、専門毎、各州毎に異なる各種規定や工科大学事情などは考慮しません)

 

 


ドイツの大学はココが良い!

 

 

 

有名な話でもありますが、ドイツの大学は安上がりです。

 

 

正直なところ、この理由だけでもドイツの大学へ行く価値があります。

 

 

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そして、ドイツの大学はとても自由。

 

 

今でこそ『学士』 (バチェラー = Bachelor) が主流となり、日本と同じように4年ほどで学生が『ところてん式』に輩出されていますが、10数年前は違いました。ドイツの大学はじっくり時間をかけて知識を吸収する場所、という認識があったのです。

 

 

そのため、4年キッカリで卒業する学生は逆に珍しかった。ちなみに、わたくしコダモンは修士卒です。

 

 

ドイツ人の学生は、「どの講義をどのタイミングで受けるか?」「留学をするか?」「インターンシップをいつするか?」などを全て自分で考えて決めています。そのため、ドイツ人の卒業のタイミングは人それぞれ違うのです。

 

 

ドイツの大学で『できる事』の可能性は無限大。教授からアドバイスや推薦などをもらいながら、奨学金の選考や短期留学、インターンなどにチャレンジできます。

 

 

やる気のある学生に対してサポートを惜しまないのがドイツの大学の特徴です。返済無用の奨学金をゲットして、留学費も免除されて、最終的にはインターンでお小遣いを稼ぐ…などというエリート学生もいます。

 

 

ドイツ社会は個人の権利を尊重します。そして同時に成果主義なので、ドイツ人は学生時代から『個』の能力と努力で全てが決まります。大学は、将来のビジョンを示せない学生を相手にせず、逆に将来の目標を明確にできる学生にはサポートを惜しみません。

  

 

わたくしコダモンは、「グローバルな人間になりたい!」という気持ちが強かったので、ドイツで学生をしながら常に機会を伺っていました。

 

 

そして結果的に、運良く中国に留学することができました。しかも奨学金をもらいながら。

 

 

その後はさらに追加で、中国で1年間実務経験を積むこともできたので、ドイツの大学に通いながら通算2年ほど『海外』にいた事になります。

 

 

今でもこんな事ができるかは…ちょっと不明です。でも、それほど自由にやらせてもらいいました。

 

 

当時はその分だけ卒業時期が遠のいたけど、自分で自由に卒業までのスケジュールを組んで、自分が将来必要だと思うスキルや経験を自由に身につけられたのです。

 

 

その集大成が、今の自分。学生時代にたくさん回り道したおかげで、ビジネスシーンでは引っ張りだこです。ドイツ語、日本語、英語と中国語の4ヶ国語が話せるだけで、マジで重宝されます。

 

 

ちょっと脱線しましたが、これらはすべてドイツの大学のおかげ。

 

 

社会人になった今は、スキルだけではなく、長年の海外在住で培った海外の考え方や行動力が『働き方』に良い影響を与えています。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、ドイツで大学生活を送る事はメリットしかありません。

 

 


ドイツで大学生になるには?

 

 

これからご紹介する内容は、『DAAD』("Deutscher Akademischer Austauschdienst" = ドイツ学術交流会) という組織が正式に発表しているものです。(2019年1月17日時点)

 

 

 

DAADは、ドイツ国内でも有名な奨学金制度を敷く組織で、ドイツでの就学に関する様々な有益な情報を日本語でも発信しています。

 

 

東京事務所もあるので、奨学金の検索や留学全般のさらに詳しい情報は、そこから直接入手することも可能です。

 

 

わたくしコダモンの場合は、ドイツの大学に入学したのはもうかれこれ10年以上前の話なので…。あくまで、ここで掲載されている一般的な入学手段を説明します。

 

 


日本の高校を卒業する/している場合

 

 

まず、高校卒業と同時にドイツの大学へ行くための条件がコチラ:

 

 

「12年の学校教育を修了して日本の高校を卒業し、センター試験も受験し、センター試験で62%以上の成績をおさめた学科及び関連学科に出願できます」

(出典: 同上。以下も同様)

 

 

要するに、とりあえず高卒であることが最低ラインの条件です。

 

 

同時に、 3年間を通して、全ての学年で数学、理科(1科目)、外国語(1科目)、国語を履修している必要がありますが、普通に高校生をしていれば問題無いレベルの話です。

 

 

この部分は、日本で高校を卒業している人の大部分がクリアしているでしょう。よっぽど素行が悪かったり何かの間違いが起きていなければ、誰でも対象になれるのです。

 

 

しかし、ちょっと気になる部分もあります。それは、センター試験で62%以上の成績を収めていること。この条件です。

 

 

ここで対象となる科目は、各自が『希望する大学』にもよります。

 

 

「センター試験のどの学科で62%以上の成績をおさめるべきかは留学希望の大学にご相談ください」

 

 

 

DAADでも、そのように書かれています。

 

 

要するに、センター試験で総合的に62%以上の点数が必要になるわけではなく、特定の学科で62%以上の点数を取る必要があるということ。

 

 

でも、この部分に関しても『62%』という設定自体は決して高くないし、何より得意な科目を選択できるのは良いですよね。

 

 

逆に言えば、将来行きたい学科が決まっている場合は、その科目でセンター試験で62%以上の成績を収める必要があるという事です。

 

 


4年制大学/短大卒の場合

 

 

長文が続きますが、ざっくりまとめます。

 

 

・4年制大学の学部過程で1年以上を修了した場合:

「その専攻学科および関連学科に出願できます。ただし、1年で35単位以上を習得していることが求められます(2年で70単位以上、3年で105単位以上…)。」

 

 

ふむふむ。要するに、仮に『日本の4年生大学の途中』からドイツへ正規の留学を試みる場合でも、出願に際して一定の成績が求められるという事ですね。

 

 

・日本の短期大学を卒業した場合:

  「短期大学で専攻した学科に出願できます。専攻を変える場合は、Studienkolleg (大学入学準備課程)で1年間その分野の勉強をし、その分野の大学入学資格試験  (Feststellungsprüfung) に合格する必要があります。」

 

 

短期大学の場合ですと、回り道をして学び直さない限りは、出願できる学科が決まってしまいます。これは、選択肢が狭まってしまい不利な印象です。

 

 

・日本の大学を卒業した場合:

「日本の4年制以上の大学(全日)を卒業して学士号を取得した場合、任意の学科に出願できます。」

 

 

4年制の大学を卒業してる社会人であれば、必要書類さえ揃えれば正規留学が可能という事です。

 

 

また、音大などの芸術系の大学でも、その成績次第で正規の留学は可能のようです。

 


必要な書類の揃え方

 

 

ドイツの大学に通うための必要書類。これが一番気になる部分だと思います。

 

 

まず最初にまとめますと、次の2つの書類は必要最低限になります:

 

 

1. 願書

2. 高校の卒業証明・成績証明 / または 大学の卒業証明・成績証明

 

 

『願書』の必要性は、日本の大学への入学時と同じです。基本事項を記入するための願書は、各大学のホームページでその「出願経路」をまず確認してからダウンロードしましょう。(詳しくは後述します)

 

 

次に卒業と成績証明ですが、高校卒業時点での留学ならばもちろん大学関連の書類は必要ありません。高校卒業と同時に留学する場合は、センター試験の成績証が必要になるのをお忘れなく。

 

 

そして、当たり前のことですが…。

 

 

これらの証明書は全て英語またはドイツ語でなければなりません!

 

 

センター試験の成績開示及び英文の成績証明書の発行は、大学入試センターに問い合わせることでゲット可能だそうです。いずれにせよ、書類を英文で入手するのは問題ないでしょう。

 

 

しかし、出願先の大学によっては『ドイツ語のみ受け付け可』という所もあると思います。そんな時は、自分で翻訳したりするのはもちろんダメで。

 

 

正式な翻訳として「認証翻訳」(beglaubigte Übersetzungが必要になります。

 

 

認証翻訳は役所や裁判所その他公的機関への提出のための、日本語の書類のドイツ語訳です。公認翻訳士による翻訳になります。

 

 

 

 

詳しくはこちらもご参照ください。

 

 

この翻訳には数千円〜数万円程度のお金がかかりますが、必要書類が出身/所属大学でドイツ語訳されるケースは稀ですので、基本的には『認証翻訳』を委託する事になるかと思います。

 

 


ドイツ語のスキル証明は?

 

 

留学ですので、もちろん大学側は出願者のドイツ語レベルをちゃんと確認します。

 

 

よくネットなどでは…。

 

 

「希望の留学先の大学コースにドイツ語能力は必要か?」

 

 

とか…。

 

 

「ドイツの大学は日常会話レベルの語学力でも大丈夫か?」

 

 

などの書き込みを見かけますが…。

 

 

四の五の言わずにモーレツに勉強してください。

 

 

ドイツの大学でドイツ人と一緒に講義を受けたいのなら、ドイツ後を学ぶのは必要最低限のプロセスです。外国人が日本の大学に入学して「日本語ワカンナーイ」状態では何もできませんよね? それと同じこと。

 

 

ドイツ語は不可避どころか、ある程度マスターしないとドイツへ行ってから後悔します。ドイツの大学はレベルが高いということをお忘れなく。

 

 

何はともあれ、留学に際してドイツ語能力を証明する必要があるのですが、以下の何れかのテストで必要なスコアを取得する事になります:

 

 

 

 ・DSH (Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang):「大学入学のためのドイツ語試験」と呼ばれるこの試験は、3段階の基準を設けています。大学によって変わりますが、基本的にはDSH-2が必要です。

(出典: 獨協大学, http://www2.dokkyo.ac.jp/~doky0004/studium/ryu-dsh.htm, 2019年1月19日時点)

 

 

そしてもう一つ。

 

 

TestDaF (Test Deutsch als Fremdsprache): 「外国語としてのドイツ語テスト」の意です。ドイツでもよく知られるテストで、6段階の共通評価レベルから構成されています。

 

 

詳しい内訳はこちらのページもご参照ください。

 

 

留学に際して必要なスコア/レベルは、留学先の大学によって違います。

 

 

ちなみに参考までに、例えばドイツでも有名なケルン大学は "DSH-2" を最低ラインに設定しています。

 

 

そのために、ケルン大学に入学したい外国人は、みんな一律 "DSH" の試験を受けて、 "DSH-2" 以上の成績を収める必要があるという事です。

 

 

あくまで例ですが、ケルン大学のホームページで確認するとこちらのようなページにたどり着いて確認することができます。

 

 

ドイツ語のキーワードでネット検索していくと、比較的簡単に希望の大学の出願ページにたどりつきますので、確認してみましょう。

 

 

"Universität zu Köln" (= ケルン大学)、"Ausländische Studierende" (= 外国人学生)、"Bewerbung" (= 出願) このようなワードを組み合わせると、目的のサイトに辿り着けるでしょう。大学名を変えて、目的に合わせて検索してみましょう。

 

 

ちなみに、もちろん全部ドイツ語です。

 

 

根気強く、辞書片手に留学先のホームページの募集要項と出願書類をチェックしましょう。

 

 

海外留学は意外と変な落とし穴がある事も多いので、しっかりと事前リサーチすることが大事です。

 

 

大学によっては、EU圏内とそれ以外の国の留学生で要求される語学レベルと「必要書類」が変わったり、書類提出期限が日本とはまったく違う時期だったりします。

 

 

前述のケルン大学などは、1年を通して「1月15日」と「7月15日」が願書の提出期限だったりします。前期と後期に入学できるため、願書の提出期限も2回あるのです。

 

 

こういった需要な、自分から動いて確認しないと誰も教えてくれません。

 

 

あなたの留学先の要求を知るためにも、まず必要とされる語学レベルを探し出すこと。そして、その他の項目もじっくり調べましょう。

 

 

 


実際に出願するには?

 

 

自分に必要なドイツ語レベルが判明したら、後は揃えた書類をどのように提出するかを調べるだけです。

 

 

願書の提出は、直接留学先の大学に提出するパターン』そして"uni-assist" 経由で出願するパターン』という2通りに分かれます。

 

 

直接留学先の大学に提出するパターンは、まさに『そのままの通り』です。ネット検索をした後、各大学がそのホームページに掲載している手順に則って、然るべき書類をダウンロードしましょう。

 

 

もう1つの "uni-assist" を経由するパターンですが、ドイツへの留学に際してはこの方法がけっこう多いみたいです。

 

 

前述のケルン大学もそうですが、ベルリン大学なども同様の手順です:

 

 

"Bewerber mit ausländischer Hochschulzugangsberechtigung bewerben sich bei der Freien Universität Berlin grundsätzlich über ASSIST e.V. (www.uni-assist.de)."

 

 

どういう事かというと…。

 

"uni-assist"は、大学の出願代行機関なのです。希望の留学先にもよりますが、大学が "uni-assist" と提携しているケースがあり代行依頼する形になります。

 

 

 

上に記載したベルリン大学のように、募集要項のところに「出願書類を "uni-assist" に送るように」と記載されている場合は、そこを通して出願することになります。

 

 

"uni-assist" には、こちらからアクセスしてみましょう。

 

 


 

 

いかがだったでしょうか?

 

 

あくまで導入編として、ドイツの大学へ行くための基本的な要項をまとめてみました。

 

 

ちなみにですが、留学に際して教授の推薦状があると話がとっても早くなります。所属先の大学の教授のコネ経由で入手できるか、確認してみましょう。

 

 

ご参考まで。

 

 

コダモン

 

 

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