外資系企業で働くにはどのレベルの英語力が必要なのか?

外国人とバリバリやり取りをする海外営業から、経理などの内勤まで。外資系企業では何らかのレベルの英語力が必要になります。



『外』に行けば行くほど求められる英語力

 

 

日系企業に4年半勤めた後、ドイツの外資系企業に転職しました。

 

 

コダモンです。

 

 

これまでの社会人生活では、営業として常にビジネスの最前線を走ってきましたが、グローバルに仕事をするにはビジネスレベルの英語は必須です。

 

 

国内外の様々な部署や人をつないで打ち合わせをする時も、社外の顧客とやり取りをする時も、会話で使用されるのは常に公用語の英語です。英語ができないと…そもそも仕事にならない事もあります。

 

 

それに加えて、わたくしコダモンは『ドイツ語もOK』という強みを生かしながら、ドイツ人相手にどしどし仕事をしています。(自慢)

 

 

これは極端な例だとしても、日本で外資系企業の日本法人に就職/転職する場合は、何らかのレベルの英語力が必要になるでしょう。

 

 

海外在住経験15年目のドイツハーフが、外資系企業で就職するために必要な語学レベルをまとめました。

 

 


1. 外資系企業に英語はつきもの?

 

 

まず、結論から。

 

 

外資系企業で働く上では、職務によって程度の差こそあれ英語は必ず使用します。

 

 

実際の職場では、毎日英語でガンガンやり取りを行うような営業系の人もいれば、「英語を使う機会はほぼ無い」というデスクワーク系の人もいます。経理などがそうです。

 

 

「外資系企業で働きたいけど、英語にあまり自信がない…」という人は、採用ポジションに求められる英語力をチェックして、必要であれば入社後に語学のレベルを上げればいいと思います。

 

 

いずれにせよ大事なのは、外資系企業では英語はつきものだと認識する事です。

 

 

スタッフレベルで入社した場合は、直属の上司が日本人である場合が多いでしょう。英語を使うケースは年に数回程度…という事も、もちろんあります。

 

 

しかし、外資系企業では基本的に海外本社や外国人スタッフと英語でやり取りをする必要があるのです。

 

 

日本の外資系企業で働く社員が英語を使用するケースは、大まかに次の3つに分類されます:

 

 

1. 外国人上司とのコミュニケーション

 

2. 社内の外国人社員とのコミュニケーション (国内外含む)

 

3. 社外の外国人顧客とのコミュニケーション (国内外含む)

 

 

そして、この3つのシチュエーションはそのまま求められる英語スキルのレベルに反映されます:

 

 

1. 外国人上司とのコミュニケーション (低~中レベルの英語力)

 

2. 社内の外国人社員とのコミュニケーション (中レベルの英語力)

 

3. 社外の外国人顧客とのコミュニケーション (高レベルの英語力)

 

 

このようになるわけです。では、その中身を見ていきましょう。

 

 

1.1. 外国人上司

 

この場合は、あなたの上司があなたの語学レベルを既に把握しているという部分がミソです。入社前の面接の時点で、外国人上司はあなたの英語力を理解した上でOKを出しています。入社後の業務においても、英語力がどんどんレベルアップする事が望ましいですが、必須とはなりません。上司との面談や日頃のコミュニケーションさえこなせれば、問題がないレベル。そういった意味では、求められる英語力は低いです。

 

 

1.2. 社内の外国人社員

 

電話会議やビデオ会議を行う時は、さらに安定した英語レベルが求められます。そのため、社内の外国人や海外拠点との会議に必要な英語力はけっこう高いです。電話や映像越しなど、対話の相手のリアクションが判断し辛い環境での異文化コミュニケーションはなかなか大変で、純粋な語学力が試されます。そのため、社内とは言っても『意思疎通を潤滑に行う』ために必要な英語力は、中~高レベルとなります。

 

 

1.3. 社外の外国人顧客

 

社外の外国人とのやり取りでは、当然ながらさらに高いレベルの英語力が求められます。価格の交渉やデザイン及び仕様決定、納期調整など、その内容は幅広く複雑。また、重要性が高いため『上手にコミュニケーションができない』などと言い訳する事が許されません。自社の収益やイメージにも直結しかねないため、社外の外国人とコミュニケーションを取る場合には堅実かつ高レベルの英語力が求められます。

 

 


2. 営業職に必要な英語力

 

 

外資系企業で担う職務ごとに、詳しく見ていきます。

 

 

わたくしコダモンは営業職ですが、その業務を潤滑に遂行するためには高レベルの英語力が必須となります。前述の “1.3.  (高レベルの英語力)” が対象です。

 

 

もうかれこれ7~8年ほど様々な国の外国人とやり取りをしていますが、激動のビジネスのど真ん中で荒波にもまれながら、次第に自分の語学力に自信をつけてました。英語力はいわゆる『ビジネスレベル』です。

 

 

国が変わればその『お国柄』も変わり、相手の外国人に対するコミュニケーション方法もガラっと変わります。営業としては、単純な語学力よりも、経験をたくさん積むことでしかマスターできない部分もたくさんある。

 

 

 

では、実際に必要となる英語力ですが…日本の営業マンが行っているような一般的な営業の仕事を『そのまま全て英語で行う』と理解していただければOKです。

 

 

具体的には…。

 

 

・見積もり内容の説明、価格交渉、プレゼン

 

・契約書や各種必要書類の内容確認、精査、調整

 

・納期調整や顧客のクレーム対応など

 

 

これらを全部英語で行います。

 

 

契約書の確認などには難しい法務用語が出てくる事もあり、今でも泣きそうになったりします。

 

 

海外の猛者と渡り合うためには、勉強をしなくてもTOEIC 900点以上を取れるくらいのレベルが必要でしょうか。

 

 

ただし、注意すべき点はこれらはあくまで海外の顧客を相手にする場合、いわゆる海外営業の場合だという事です。外資系企業の『日本法人で日本の法人営業をする場合』は、そこまでの英語力は求められないでしょう。

 

 

いずれにせよ、外資系企業の営業職には比較的高いレベルの英語力が必要だと感じます。もちろん自分も『まだまだ』なのですが、海外の顧客と(特に英語圏の顧客と)対等に渡り合うためには、勉強だけでは身につかない広く深いコミュニケーションのセンスなども体得している必要がある。

 

 

海外におけるビジネスマナーや問題解決能力なども求められますが、その全てを英語でこなす事を考えれば…自ずと必要になる語学レベルが見えてくると思います。

 

 


3. 技術職に必要な英語力

 

 

必要な英語レベルは、基本的には前述の “1.2. (中レベルの英語力)” が対象になります。

 

 

技術職と一口に言っても、その対象は化学メーカーや製造業など様々で、提供する商品やサービスも異なります。工学や理学などの分野が存在し、担当職務も「設計」「開発」「製造」…と様々です。

 

 

それでも、「ものづくりに携わる業務」とおおまかに捉えれば、次のような業務を英語でこなす必要があります:

 

 

・各種仕様の詳細打ち合わせ、資料作成

 

・製品化までのデータ採取や製造工程の段取り、工程打ち合わせ

 

・製品の評価や品質に関する各種試験の調整、実施など

 

 

 厳密に言えば、技術系の職務であっても、海外の外国人技術者とのやり取りが発生する可能性は多々あります。しかし、これまでの経験上、技術者に対する英語力のハードルはそこまで高くないです。

 

 

理系の技術職は専門用語も多く、英語となるとそのコミュニケーションも難しそうに見えますが、その分野に特化している専門者同士の打ち合わせは意外とすんなりいきます。

 

 

数字や各種データに基づいて打ち合わせを行う事が多いため、『白か黒か』ハッキリできる内容のやり取りとなり、結論へいたるまでの過程が複雑化しにくいからです。お互いに英語力が無くても理論性がまず重要であり、会話自体は意外とどうにでもなったりします。

 

 

ちなみにですが、ドイツでドイツの大手企業と打ち合わせを行った際に、『ドイツ語しか話せない技術の人』が実際に参加してきたケースがありました。

 

 

日系企業に在籍していた時の話なのですが、当然こちらの技術の人間はドイツ語を話せません。その場は自分が通訳として取り仕切る事になり、何とか話を進める事ができました。

 

 

このように、「誰でも英語が話せる」と言われるドイツ人でさえも、フタを開けてみれば英語が話せない年配の技術者がいたりします。仮にそれが時代の最先端を行く大手企業の社員であっても、です。

 

 

そういう観点からも、外資系企業で技術系の人材に求められる英語力は “中” 程度だと言えるのです。

 


4. その他内勤に必要な英語力

 

 

「総務」や「人事」、「経理」、「SE」や「営業事務」などがざっくりとした対象です。

 

 

外資系企業におけるこれらの職務に必要な英語力は比較的低く、前述の “1.1. (低~中レベルの英語力)” が当てはまります

 

 

実際には多種多様な仕事があるかと思いますが、基本的にはデスクワークが中心の事業推進を管理面でサポートするポジションとなるため、英語の必要性は低いです。その仕事のほとんどが日本法人内で完結するからです。

 

 

外資系企業と言えども人事や総務、経理といった職務内容からコミュニケーションの相手は日本人社員である場合が多いです。実務で英語を活かせる場面は、主に外国人上司とのやり取りや、まれに海外拠点とのやり取りなどがある程度。

 

 

「会社での言語はほとんど日本語」

 

 

「外資系で働いている実感があまりない」

 

 

良くも悪くも、外資系企業のいわゆる『内勤』として働くポジションでは、このような意見も出ます。

 

 

海外本社に提出する書類などは全て英語ですが、日々の業務のほとんどは日本語で行う事になるでしょう。

 

 


 

 

いかがだったでしょうか?

 

 

外資系企業で必要になる英語力を、あくまで目安程度に、おおまかな職務ごとにまとめてみました。

 

 

英語をまったく使わないケースもありますが、基本的には外資系企業での仕事には『外国人』がからみます。

 

 

楽しい外資系企業ライフを送るためにも、ある程度の英語力は身につけておく事をオススメします。

 

 

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