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大学や高校から海外ドイツへ留学する方法まとめ! 費用は? 必要書類は?

【保存版】日本の学生や社会人がドイツの大学に留学するための必要書類や費用のまとめ記事。



ドイツの大学へ留学する方法まとめ

 

 

コダモンです。

 

 

「留学」とひとことに言っても、そのスタイルとアプローチには色々な方法があります。

 

 

語学をメインで学びたい人は「語学留学」を選択するでしょうし、将来の仕事のために専門知識を身につけるために「大学留学」をする人もいます。

 

 

また、数週間の短期留学から、年単位の本格的な留学まで。そのやり方はたくさんあります。

 

 

ドイツハーフであるわたくしコダモンは、日本の高校卒業後にドイツでドイツの大学に入学しました。

 

 

社会人となった今、ドイツの大学を卒業したステータスはとても重宝されるし、学生時代の海外経験で学んだグローバルコミュニケーション能力は、自分の最大の強みです。

 

 

日本で暮らすみなさんにも、老若男女問わず「海外」を是非たくさん経験して欲しい。

 

 

今回はドイツをメインに、海外に留学する方法を詳しくお教えします。

 

 


1. 海外の大学へ入学する

 

 

まず、あなたが留学したい目的を明確にしましょう。

 

 

「日本の大学だけではつまらないから」

 

 

「将来海外で働きたいから」

 

 

「芸能人が語学留学してるから、私もしてみたい!」

 

 

人によっていろいろな理由が留学の“キッカケ”にはなりますが、その「目的」だけはハッキリさせておく必要があります。

 

 

あなたの目的次第で、また現在置かれた環境次第で、「どのような留学が最適か?」という事が変わってくるからです。

 

 

1.1. 語学留学

 

「留学」と聞いて真っ先に思いつくのが語学留学だと思います。その目的も語学力の向上だとハッキリしているし、自分の能力と相談しながら留学に必要な期間も決めやすいと思います。いわゆる私立の語学学校や、大学で運営される語学コースで学ぶなど、その選択肢も多いです。アメリカで英語を学ぶにしろ、ドイツでドイツ語を学ぶにしろ、日本人であれば3ヵ月未満ならビザなしで滞在ができます。語学留学を手っ取り早く始めたい人は、滞在先さえ確保できれば、留学先の学校または組織にメールでコンタクトして必要資料を請求して、入学手続きを進めるだけ。私立であればホームステイ先を探したり、大学であれば寮に入る事も選択肢に入ると思います。知り合い経由でステイ先を確保できれば、なお良しです。煩雑な手続きもほぼ無く、予算さえ確保できれば、社会人でも学生でも誰でもすぐ行動に移せるのが短期の語学留学です。

 

 

1.2. 短期留学

 

3ヵ月以上の滞在を目的とした留学であれば、「語学」の学び以外にも、異文化交流や友達の輪を広げる事に専念する事ができます。私立の語学学校であれば、一般的には年齢の制限はありませんし語学留学と同じような方法での滞在となるでしょう。一番オススメする方法は、学校の留学プログラムと交換留学を利用する事です。「申し込む学校の在学生であること」が前提になってしまい、また選考のプロセスもあると思いますが、交換留学であれば一定期間(1年間など)を現地の学校で生活する事になり、授業に参加しながら様々な文化や行事に触れる事ができます。学校側が交換協定を結ぶ留学先との調整をサポートしてくれる事もメリットの一つです。

 

 

1.3. 大学留学

 

基本的にはドイツもアメリカも、4~5年で大学の学位を取得できるプログラムが設定されています。例外もありますが、例えばドイツではBA (Bachelor) やMA (Master) といった課程に対して、それぞれ3年及び2年と修学年限が設けられています。大学留学は書類の審査があるため、重要視されるのは学力と語学力です。在学校か卒業高の成績証明書とTOEFLなどのスコアを提出します。それらに加えて出願に必要な書類とその準備は、なかなか煩雑な過程です。また、海外の大学は国外/EU域外からの学生に対して学期毎に特別費用を徴収するケースもあり、日本人である場合はそれらの点にも注意が必要です。

 

 

今回は、この中でも比較的ハードルが高い「大学留学」に焦点をしぼって説明します。

 

 

対象国は「ドイツ」です。

 

 


2. ドイツの大学入学に必要な学歴

 

 

日本人がドイツの大学に入学するためには、高校卒業資格に加えて、次の条件を満たしている必要があります:

 

 

・高校3年間を通して、国語、数学、理科、英語/外国語(1科目)を履修している

 

 

そして:

 

 

・大学センター試験の受験科目で62%以上の成績を収めている

 

 

…。けっこうハードル低いですよね?

 

 

これってある程度普通に高校生活を送っていれば大学入学に必要な条件を満たせるという事です。そして、それらの証明書をもって出願となります。

 

 

また、あなたが既に大学生及び社会人である場合は、次のような条件を満たしている必要があります:

 

 

・大学(全日制)で4年以上勉強し学士号を取得している 

 

このケースだと1番自由度が高く、あなたの留学先における任意の学科に対して応募が可能となります。既に日本の大学を卒業しているため「回り道」をする事になりますが、社会人になってから「ドイツの大学に入りなおしたい」と思い立った人などが対象です。

 

 

・4年制(全日制)の大学の1年以上を終了している

 

この場合でも応募資格を得られますが、あくまでもこの時点で日本で専攻している学科及び関連学科に対してのみ応募可能となります。それによって、ドイツ国内における留学先の選択肢の幅が若干狭くなります。また、1年で35単位以上を取得している必要があります。

 

 

・短期大学を卒業している

 

この場合も応募資格を得られますが、さらに選択肢が狭まり、日本で専攻していた学科に対してのみ応募可能となります。

 

 

これらの学歴は、もちろん卒業証明や成績証明という形で「証明書」として提出する必要があります。(後述)

 

 

その他の大学(音大など)でも、教授の推薦状や優秀な成績証明を提示することによって、上記の条件を満たしていなくても応募対象となれる可能性があります。

 

 

ちなみにですが、ドイツの大学では外国人の出自によって異なる規定が設けられており、EU域内と他国とではその入学基準に大きな違いがある点にも注意。

 

 

EU域内ではいわゆる高校卒業証明書(/成績証明書)のみが学歴の対象となりますが、それ以外の多くの国では、母国の大学において2~3学期(2学期制の場合)を履行している必要があり、日本の扱いはちょうどその中間という事になります。

 

 

センター試験の成績次第で留学の資格を取得できる日本は、比較的優遇されていると言えるでしょう。

 

 


3. ドイツの大学入学に必要な語学力

 

 

語学力に関しては様々な規定があり、また大学毎によってその基準も変わります。

 

 

ドイツの大学では次のテストが語学力証明として認められており、DSH以外は日本で試験を受ける事ができます:

 

 

 

 

上記は、NRW州 (Nordrhein-Westfalen州) にあるドイツでも有名なケルン大学 (Universität zu Köln) の例で、いずれも上級レベルのドイツ語能力が要求されています。

 

(参照元はコチラ)

 

 

ちなみに…。

 

 

余計なお世話かもしれませんが、ドイツの大学卒業者として1つだけ言わせてください…。

 

 

大学留学をしたいならその国の言語をマスターする事は当たり前です。

 

 

あなたの留学先が英語圏でも、それ以外の国でも同じ。

 

 

大学留学に際して「どのレベルの語学力が必要なの!?」と気にしたい気持ちもわかりますし、「入学にはどの証明が必要なの!?」という質問も理解できます。

 

 

しかし、ここでは「海外の大学卒業を目指す」と仮定しています。現地では日本人も他の外国人や地元の学生と同じ扱いになり、みんな横並びに学業に励むことになります。

 

 

選考する学科の課程で必要な試験を全てパスし、最終的には卒論を書き上げなければならない。それらのベースである「コトバ」があやふやでは、良い成績など残せないし、そもそも卒業すらできないリスクもあるのです。

 

 

また、海外の大学の講義はレベルが高いという事もお忘れなく。現地の学生ですら、途中で音を上げて専攻を変えたり退学してしまう人がいるほど。

 

 

そのため、各大学が定める入学に必要な語学レベルは最低ラインの要求だと認識しましょう。

 

 


4. ドイツ留学に必要な費用 

 

 

次に、ドイツの大学留学に必要な費用です。

 

 

前述の、国立大学であるケルン大学、ケルン市内において “2019年前期” 時点での留学を想定すると…。

 

 

年間およそ124万円という概算費用になります:

 

 

 

肝心の学費ですが…。ケルン大学のあるNRW州は、現時点では無料。

 

 

しかし、EU域外からの留学生は注意が必要です。ドイツにある16の州のうち15の州では無料なのですが、Baden-Württemberg州では学期毎に1,500ユーロ (約19万円) が課されます。他の州でもこの金額を課す議論が行われているので、今後タダではなくなる可能性もあります。

 

 

それとは別に、「学生公共料金」と呼ばれるものがあります。その中身は学生証や登録費、学生会館運営費などですが、ここには州内公共交通機関の定期代も含まれているのです。これがものすごく安価で、とっても便利。

 

 

(あくまでウワサですが、1学期にたった3万円程度で電車バス乗り放題というシステムを逆手にとって、とりあえず大学に登録して日常の交通費を安くすませる人もいるとかいないとか…)

 

 

生活費は、日本の学生の一人暮らしを参考に、だいたい月4万円で計算。ちょっと多いくらいですかね。

 

 

滞在費は、短期留学ならばホームステイなどもできますが、大学留学となると学生寮や賃貸、シェアハウスなどが選択肢になります。その中身によって必要経費がガラっと変わり、また住む町によっても大きく変動します。ちなみにケルン市は、ドイツでも「ちょっとお高め」の都市です。

 

 

一般的にベルリン、ハンブルク、ミュンヘンなどの都市は賃貸物件が割高ですが、それでも学生身分であれば400ユーロ以内 (5万円以内) でルームメイトとなれるシェアハウスが見つかるでしょう。ドイツではWG (= Wohngemeinschaft) と呼ばれるルームシェアが一般的です。

 

 

大学構内には「ルームメイト募集!」などの張り紙がたくさんあるので、大学寮への事前登録をベースに、構内をくまなく探せば何かしらのキッカケがすぐに見つかります。

 

 

また、航空運賃は時期によって違いが出てきますが、10万円前後(およそ850ユーロ)でチケットを購入できれば比較的割安だと言えます。

 

 

ドイツには給付型の奨学金も多く存在しますが、ハードルがかなり高めという事もありここでは割愛します。

 

 


5. ドイツの大学入学に必要な書類

 

 

ドイツの大学の入学許可に必要な書類をそろえるのには時間がかかります。

 

 

最低でも3ヵ月以上の余裕を設けましょう。早ければ早いほど良いです。

 

 

・パスポート

 

仮にまだパスポートを入手していない場合は、とりあえず申請をしておきましょう。パスポートなしではドイツでの長期滞在許可が申請できません。準備次第では発行までトータル1ヵ月を超える場合もあるので、戸籍謄本、住民票、証明写真と身分証を持参して、最寄りのパスポートセンターで申請しましょう。また、既にパスポートを持っている人も失効日が迫っていないか再度確認すること。

 

 

・学校指定の入学願書

 

正式に出願するには、各大学ウェブサイトから必要な書類を調べるます。そして、出願のメインとなる願書もそこでダウンロードします。あなたの目指す進路によって出願期間も異なるので、事前に留学先のHPで必要な情報を全て洗い出しましょう。また、ドイツの多くの大学は uni-assist という大学の出願代行機関と提携しています。ちなみに、今回参考にしているケルン大学でもHPを確認すると「uni-assistからオンライン願書をダウンロードのこと」と記載されています。

 

  

・成績証明書

 

ドイツの大学や大学院への進学には、前述の通りの日本の学校の成績証明書や卒業証明書が必須です。あなたが高校卒業卒業と同時に留学するか、はたまた大学在学時か、それとも社会人での留学を決意するのか? それ次第で必要となる書類は異なりますが、いずれにせよ必ず必要となる書類ですので、事前に在学校または卒業校に証明書の発行を依頼しましょう。

 

 

・語学力証明のスコア

 

各大学が定める、外国人留学生に対する語学レベルの証明書です。成績証明と並んで必須の書類となります。どの語学試験をどの成績でクリアする必要があるかは大学毎に異なるので、各大学のウェブサイトで事前にしっかり確認しましょう。

 

 

・履歴書

 

あなたの出願時の状況にもよりますが、自己の経歴をまとめる履歴書を英語なりドイツ語でまとめて添付します。大学によっては、履歴書 (Lebenslauf) のテンプレートもウェブサイトからダウンロードできます。「出願者が何者か?」という事を明確にできた方があなたの出願書類の書類審査における信頼性向上につながるので、必須書類でない場合でもあえて作成する事をオススメします。

 

 

推薦状

 

大学留学にあたり、大学教授や管理職上司などの社会的地位を確保している人の推薦状があればとても物事がスムーズにいきます。その理由は、勉学へ取り組む姿勢や働きぶりの証拠として唯一効果がある書類だからです。推薦状が無くても申請はもちろんできるのですが、ドイツ社会が非常にこの推薦状を重視するので、一筆したためてもらえる人がいれば依頼しましょう。

 

 

・公的認証

 

コレは必要書類ではないのですが、とても重要。ドイツ語または英語以外で書かれた全ての書類にはアポスティーユと呼ばれる公的認証が必要です。仮に成績証明などを日本語でしか入手できない場合は、それを外務省公認の取得代行者に依頼して、アポスティーユを取得することにより、日本にある大使館や領事館の領事認証があるものと同等の書類として提出できるのです。依頼先は、ネット検索をすればすぐに見つかるでしょう。

 

 

※これらはあくまで「入学許可のため」に必要な書類です。 

 

 

ドイツの大学は、基本的には外国人に対して大学のインターナショナルオフィスにて本人が手続きを行うことを原則としています。

 

 

しかし、日本からの応募者の大半は現地入りが難しいため、あなたは大学側に一報を入れて「郵送を認めてもらう」必要があります。大学も柔軟に対応してくれる所とそうでない所があるので、事前によく確認します。

 

 

必要書類を期限内に留学先の大学へ郵送すれば、合否に関わらず結果が郵送とメールで通知されます。およそ1~2ヵ月後に「入学許可証」(= Zulassungsbescheid) が届けば、それで晴れて堂々と入学が認められたことになります。

 

 

ちなみに、留学先の国によっては追加で健康診断書が必要になるようですね。アメリカなどがそうです。

 

 

必要書類を各大学のHPから入手したり、提出期限や記入事項をリサーチしたり。また時には、現地大学のインターナショナルオフィスに電話で触接確認する事も必要になります。「応募書類が無事受領されたか?」という確認も、できる限り電話で。

 

 

そして、それらは当然「外国語」で行う事になります。

 

 

しつこいようですが、大学留学に関しては「高度な語学レベル」は避けては通れない道です。

 

 

大学留学を考える人は、後にも先にも語学を優先させましょう。

 

 


6. 留学前と渡航後に準備すること

 

 

ここまで来れば、もうあと一息です。 

 

 

・保険への加入

 

ドイツの大学に留学する際は、ドイツで健康保険への加入が義務付けられています。同時に、入学許可を得た後「入学手続き」をする際に保険加入の証明が必須となります。ドイツに行ってから保険に入る事になるということになるのですが、実際はドイツで保険に入るまでには日数がかかるので、渡航日から1ヵ月程度の期間は日本で海外障害保険へ加入しておきましょう。これはあくまで橋渡し的な保険になるので、ドイツに着いたらさっそく任意の「法的強制保険」(Gesetzliche Krankenversicherung) に加入します。どの保険会社にも学生向けの割安プランがあり、料金にも差がありますが、できるだけ大手の安定したプランを選択しましょう。

 

 

・滞在許可申請用の書類の準備 

 

これは意外と盲点なのですが、ドイツへ留学の目的で長期滞在する際には日本でビザを取っておく事ができません。ドイツの学生ビザは、現地でしか申請できないのです。ではどうするのかというと、日本人であるあなたは3ヵ月間のビザなし滞在期間があるので、その間にドイツの市町村にある外国人局 (Ausländeramt) へ赴いて「滞在許可」を申請しなければならないのです。そして、それに必要な書類を日本で事前に準備する必要がある。その際に一番大事なのが、ドイツから郵送された「入学許可通知書」なのですが、これに加えて証明写真やパスポート、さらには学生の場合は親族の保証書が必要となります。これには保証人が大使館及び総領事に出向いて署名などをする必要があり、また預金通帳なども提示する必要があるので、しっかりと事前に問い合わせを行いましょう。

 

 


 

 

ドイツの大学で過ごした期間は、今でも胸を張って「充実していた」と断言できる、素晴らしいものでした。

 

 

そのレベルの高さからそれなりに苦労もありましたが、当時を思い返すと楽しかった思い出の方が断然に多いです。

 

 

自分の世界観が広がったこと、ドイツ人や留学生たちとグローバルなつながりができたこと、ヨーロッパを旅行したこと…。その全てが一生の宝物。

 

 

日本を出て海外で学ぶという事は、語学の学び以外に「人生の学び」があります。

 

 

言葉では表現しきれないほど、あなたの価値観や人生観をポジティブに変えてくれる出会いや出来事が、たくさん待ち受けているのです。

 

 

素敵な留学生活を実現させましょう。

 

 

 

コダモン