東京都内で会社員をする事が辛い理由

世界的に見ても東京都内の通勤ラッシュは相当過酷。仕事以外の場面でもたくさんの「ストレス」と隣り合わせです。

「選択肢」が限りなく少ない都内の会社員

 

 

コダモンです。

 

 

久ぶりに日本へ出張して仕事をしていたら、「日本の会社員」について思う事がたくさんありました。

 

 

ドイツハーフである自分も、つい2年ほど前までは日系企業に勤めていた。そして、そのさらに数年前までは、日本で日本のサラリーマンとして働いていた。

 

 

当時勤めていたカイシャは都内 (23区内) の一等地に本社をかまえる大手企業。毎朝の出勤は怒涛の通勤ラッシュのど真ん中でした。

 

 

しかも、都内でも混雑率がスゴイ事で有名な路線の沿線だったので…。ドイツハーフはそれに耐えられないとすぐに判断し、当時はためらう事なく徒歩通勤できる範囲内に部屋を借りました。

 

 

「高い家賃で超狭い部屋」になるという弊害はありましたが、それでもあの鬼のような通勤ラッシュを経験するよりは百倍もマシだったのです。

 

 

都内の通勤事情は「外国人」にとっては理解不能なほどの混雑とストレスです。

 

 

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そんなこんなで、わたくしコダモンは都内でサラリーマンをする事の辛さを経験しています。そして、そんな東京都内の会社員たちが「常にストレスと隣り合わせ」で働いているという事も。

 

 

それを踏まえて、今回久しぶりに日本へ出張してみて…。改めてその「大変さ」を認識してしまったのです。

 

 


出社時間に厳しいけど「残業」はエンドレス

 

 

コダモンが2年間ほど働いていた、日系大手の東京本社。そこでは、9時出社〜17時半退社というのが通常の勤務時間でした。

 

 

毎日17時半になると、社内に昔ながらの古めかしい「終業のチャイム」が鳴り響きます。これが社員を家路につかせる合図として機能する。はずだったのですが…。

 

 

社内では終業時間になっても誰も席を立とうとしない。みんな申し合わせたように、そのままデスクに残って黙々を残業をする。

 

 

そこにはもう「感情」など存在しないかのように、どの同僚も半ば諦めたような表情で働き続けます。

 

 

終業のチャイムはお飾り程度の意味合いしか無く、誰もが遅くまで残業していました。

 

 

そのような残業事情がある反面、その伝統的な日系のカイシャは出社時間にはとてもうるさかったです。

 

 

9時が近づくと、カイシャの周りにはダッシュで入り口に殺到する人が多くなる。みんな必死で「9時出社」を守ろうとしているのです。

 

 

仮に"9時5分"とかに出社していると、それを見た上司たちが露骨に不機嫌になる。

 

 

そして、それを繰り返していると…。「たるんでる」とか「みんなに合わせろ」とか言われて説教になる。

 

 

自分たちは毎日エンドレスで残業をしているクセに

 

 

ドイツハーフには理解できませんでした。

 

 

なぜ終業後に何時間も残業しているのに、出社時間に対する「数分の遅れ」にそんなに厳しいの?

 

 

しかも、朝早く出社して仕事をする事に対する評価が、とても低かった気がする。

 

 

「定時後に残業する事が美徳」という意識が社内に蔓延しているから、朝早く出社して定時に帰宅するという働き方がなかなか通用しないのです。

 

 

上司や同僚など「みんなが見えるところ」でしっかりと「みんなに合わせて頑張る」という事でしか社員を評価できなかった、当時の日系のカイシャ。

 

 

何はともあれ、そのような考え方と体制が古くから「常識」として出来上がってしまっているので、カイシャの中では嫌でもそれに合わせるような働き方が求められます。

 

 

そして…。誰もが「9時出社できるような時間帯」で通勤しようとする。

 

 

結果的に、通勤ラッシュのど真ん中の時間帯に各方面から電車に乗って出勤するようになるのです。

 

 

すごく不効率…。

 

 

朝夕の通勤ラッシュの時間帯でも、朝は7:00〜08:30に混雑がピークに達すると言われています。そこには、超満員電車で混雑率200%という地獄のような路線も存在する。

 

 

そのような「魔の時間帯」に真っ向から勝負を挑むかのように、9時出社を厳守するためだけに毎朝疲弊しながら出勤。

 

 

皆が一斉に移動する朝の時間帯は特に混雑が激しく、人口が多い首都圏は特にひどい状況。

 

 

「通勤は慣れる」とも言われますが、海外生活が長かったドイツハーフから言わせるとそれは無理。

 

 

人によっては、毎日の混雑した通勤電車は仕事より辛いのではないでしょうか。

 

 

 


常に「通勤事情」を意識する必要がある

 

 

そのような東京都内の通勤事情ですが、都内のどこに就職するにしろ、その就職先が日系にしろ外資系にしろ…。常に意識して働く必要があります。

 

 

例えば、コダモンが今現在務めるドイツ企業の日本オフィス。

 

 

そこでは、社員の勤務時間は比較的自由に設けられているようでした。

 

 

営業職のとある女性は、11時をまわっても出社してこないので、「今日は休みかな?」と決めつけていたら…。なんとお昼の12時頃に出社してきました。

 

 

これはやっぱり外資系企業の特権だと思いますが、上司が外国人なので前述の日系企業のような「出社時間にうるさい環境」が無いのです。

 

 

何はともあれ、その女性社員に話を聞くと、どうやら郊外から通っているらしく、その通勤電車のラッシュが相当凄まじいらしい…。そのため、前日に夜遅くまで残業した翌日などは、このように通勤ラッシュから大幅に時間をずらしてゆっくり座って出社するのだそうです。

 

 

毎日お昼頃に出社するわけでは無く、あくまで1ヶ月のうち数日だけこのように通勤電車をズラして出勤するのだそう。

 

 

そして、それがちょっとしたリフレッシュにもつながる。日々の目まぐるしい通勤ラッシュの疲れを少しでも軽減する方法なのです。

 

 

こんなところにも、東京都内に務める会社員ならではの涙ぐましい努力があります。

 

 

外資系企業では勤務時間がフレックスな場合が多いと思いますが、それはコダモンが昔勤めていた日系企業とは違い、通勤電車を適宜に調整できる事が最大の利点です。

 

 

また、とある統計によると…。

 

 

東京都に住む人の平均通勤時間は 43.8分 だそうです。

(出典: http://statresearch.jp/house/rent/commute_pref.html?pref=13, 2019年3月4日時点)

 

 

ドア・ツー・ドアでおよそ44分かけて通勤している。

 

 

都内(23区)やその近郊に住んでいる人は、網目のように目まぐるしく張り巡らされた地下鉄やJR、私鉄を乗り換え乗り継ぎながら通勤します。

 

 

そして、そのどれもが朝の通勤時間には超混んでいる。

 

 

ドア・ツー・ドアで平均44分かかるという事は…。東京都内で働く人の多くが毎日20〜30分は満員電車のお世話になっているのではないでしょうか。

 

 

その比較的長い通勤時間だけでも大変だけど、それに加えて…。

 

 

電車通勤が楽な路線はどこか

 

 

座れる可能性の高い途中始発駅はどこか

 

 

遅延の少ない/多い路線はどこか

 

 

などなどなど…。

 

 

できる限り混雑を避け、ただでさえ疲れる満員電車の通勤を少しでも快適するために、通勤時間以外にもたくさんの要素を考慮しなくてはならないのです。

 

 

…。

 

 

もうそれを想像するだけでドッと疲れちゃいます。

 

 


「住むところ」も自由に選べない?

 

 

わたくしコダモンが東京都内で働くのが辛いと思う最大の理由がコレです。

 

 

これまで述べたように、自分の職場までの通勤が超絶大変であるがために…。

 

 

自分が住みたい場所に住めない場合がある

 

 

という事実です。

 

 

実際に、日系に勤めていた当時は「徒歩通勤じゃなきゃ無理だ!」と思った。そして、その範囲内で予算にも合う物件を探す事になった。

 

 

その結果が、都内の中心地に近い高賃料エリアのとっても狭い物件。

 

 

ドイツで大学生をしていた時の1人部屋の寮と同じくらい狭い1Kのマンション。

 

 

「せっかく日本で社会人をスタートさせるのだから、良い部屋を探したい…」

 

 

そんな強い想いも、「通勤事情」のおかげで見事に打ち砕かれました。

 

 

もっと広々とした部屋に住みたかったけど…。そのためには、満員電車で1時間かけて通勤するような郊外を選択する必要があったのです。

 

 

また、このような若者の1人暮らしならまだしも…。それが家族持ちで「家を購入」などという話になると、もうヤバいです。

 

 

都内通勤可能の一戸建て!

 

 

都内通勤一時間の住みやすい場所〇〇!

 

 

そのような広告をよく見かけますが、正直なところまったく魅力を感じない

 

 

家族を養うために「仕事」が必要で、その職場への「通勤」は避けては通れない道だけど…。

 

 

「通勤事情」のせいで家の場所まで決められたくない!

 

 

さすがに、そこは自由に、単純に「住みたい場所」に我が城をかまえたい。



…。

 

 

日本のカイシャで働いていた時も、その社員の多くが同じ沿線の同じニュータウンに住んでいた。

 

 

「通勤時間」と「予算」を照らし合わせていくと、みんな自然と同じような場所、同じような家に落ち着かざるを得なくなるのです。

 

 

そして、もしそれが嫌ならば…。もっと長く満員電車に揺られて通勤するさらに郊外を選択する必要がある。

 

 

まさに地獄のような二択。

 

 

何かこう…。もうこの時点で「詰んでいる」気がする。そう思ってしまいました。

 

 

…。

 

 

東京都内で会社員をする事が辛い理由。

 

 

個人的な見解も混ざりましたが、正直なところ相当キツイと感じます。

 

 

その根本的理由は、やっぱりその「通勤事情」。

 

 

都内(23区内)のどこに職場があろうとも、避けては通れない満員電車。

 

 

その通勤時間が長ければ長いほどストレスも増えます。それを改善したいと思っても、都内の中心エリアに家などなかなか持てません。賃貸も高い。

 

 

選択肢が限られる環境の中、今日も行き場のない満員電車で心身を消耗しながらカイシャに向かう会社員たち。

 

 

今回の出張でも、「カイシャに行きたくない」が顔に出ている人をたくさん見かけました。

 

 

はたから見ていてもその消耗度がひしひしと伝わってきます。そして、都内で日系企業に勤めた経験があるドイツハーフは、それが痛いくらい理解できる。

 

 

それでも…。今日も満員電車は走ります。

 

 

東京都内で会社員をする事が辛い理由は、仕事以外の部分にある。

 

 

そう…。仕事を始める以前の段階で「ストレス」と対峙する事にあるのです。

 

 

コダモン