「退職代行サービス」が流行る日本の会社事情は異常か?

「退職代行サービス」にお金を払わないと退職すらままならないような会社事情はヤバい。けど…。

ヤバいカイシャの退職には「退職を代行」?

 

 

コダモンです。

 

 

「退職代行サービス」という単語を、最近初めて耳にしました。

 

 

キッカケは、とあるネットニュース。

 

 

その記事を読み進めてみて…。ちょっとした衝撃を受けました。

 

 

「退職代行サービス」とは?

 

 

まずは「『退職代行サービス』が続々生まれる深刻な理由」という、東洋経済オンラインの記事の抜粋から:

 

 

「簡単にサービス内容を説明すると、退職希望がありながら退職できないユーザーに対して、退職手続きをアドバイスし、退職の連絡を本人に代わって行うというものだ。その際にサービス利用料を3万~5万円を支払う。」

(出典: https://toyokeizai.net/articles/-/250560, 2018年11月25日時点)

 

 

ふむふむ。

 

 

まさに、「退職代行サービス」の名の通り、退職を本人に代わって行うサービス。

 

 

「退職の連絡を本人に代わって行う」という部分もミソですね。

 

 

でも…。

 

 

なぜそのようなサービスに3万~5万円を支払うのか。そして、なぜこのサービスの需要が昨今高まっているのでしょうか?

 

 

そもそも、自分の経験からこのサービスの利用価値が見出せないのだが…。

 

 

退職? カンタンだったけど?

 

 

わたくしコダモン。

 

 

このブログのメインになるお話でもお伝えしている通り、「退職経験者」です。そして、転職経験者。

 

 

(合わせて読みたい)

 

 

日系の大手のカイシャで4年半勤めた後に、外資系へ転職しました。

 

 

その時の状況はと言うと…。

 

 

まず、直属の上司に退職の意向がある事を伝えた。

 

 

その上司からすれば、まさに「寝耳に水」だったと思います。当時の彼の「えっ!?」みたいな驚いたリアクションは、今でもハッキリ覚えています。

 

 

当時は、「退職願」ではなく「退職届」をさっと提出。それ自体はその場では受理されませんでしたが、「辞める」という意思を伝えるには十分でした。

 

 

4年半のカイシャ生活の中で苦労も多々ありましたが、社長の出張に同行したり、ドイツ語が母語のハーフという珍しい存在も重なって、当時は社内でちょっとだけ名の知れた存在でした。役職もあって無いような平社員でしたが。

 

 

そのため、「ウチの例のハーフが辞める!」というのは、部署の中の人員増減などの範囲を少し飛び越えて…。けっこう上の人までザワつくような状況になりました。

 

 

そして、「あれ? あいつ辞めたらウチにとって損失じゃね?」と見られているフシがありました。

 

 

まぁ、この部分はどの社員の退職でも同じことですけど。

 

 

面接を通して採用した貴重な「人財」が社員です。彼ら/彼女らが辞めていくことは、もちろんどの組織にとっても損失です。

 

 

何はともあれ、上司に「辞める」と伝えてからは、その後の全てのプロセスがけっこう早かったです。

 

 

事業部長クラスの人にも呼ばれて…。

 

 

「なんでまた?」

 

 

「お前には期待していたんだぞ…」

 

 

「転職先は競合他社なのか?」

 

 

などなど、一通りのやり取りがありました。

 

 

どうやらカイシャ側としては、本当に将来を期待されていたらしく…。ありがたいことに、それ相応の「引き止め」もあった。

 

 

それでも、淡々と「すみません」「お世話になりました」等々のやんわりとした譲歩をにおわせつつ…。

 

 

「自分にカイシャに残る意思がないこと」を一貫して伝えました。

 

 

これができたのも、単純に「辞める理由」がそこに合致していたからです。

 

 

大手の日系企業で4年半を耐え抜いたドイツハーフは、もうそのカイシャで続けることができないほど、お腹いっぱいになってしまっていたのです。

 

 

残業や年功序列の組織体制、社内のどうでもいいルールや人間関係まで。ブラック企業でもない、ごく一般的な日系の大手だったのですが、海外を知るハーフには合わなかった。

 

 

ただ、本当にお世話になった上司に退職の意思を伝える時は、ちょっとウルっときました。

 

 

温かいコトバもかけてもらったり。

 

 

そう…。わたくしコダモンの退職は、なんやかんやで「円満退職」だったのです。

 

 

4年半在籍した組織に対して「辞める」ということを伝えるのは、もちろん簡単な作業ではありませんでした。

 

 

それでも、退職までのプロセスに挫折するようなことは無かった。

 

 

しかし…。

 

 

もしその「退職」に困難が伴ったら…?

 

 

「退職代行」が必要なケースとは?

 

 

「退職代行サービス」というもの自体は、以前から世の中に既に存在していたみたいです。

 

 

しかしながら、昨今はその需要がどんどん高まっている様子で、実際に「退職代行サービス」とネットで検索してみると…。

 

 

退職代行なら○○!

 

 

退職代行サービス業者○○はサービス内容が充実!

 

 

そのような謳い文句のサイトが、いくらでも出てきます。

 

 

退職代行サービスの需要が高まっている背景は…。まぁ単純です。

 

 

退職したいのにできない人が増えているから

 

 

これだけが理由ですね。

 

 

誰しもがコダモンのように「円満退職」できるわけではないらしい。

 

 

……。

 

 

退職をするとなると、そこには「辞める側」だけでなく、「雇う側」の意思が大きく絡んできます。

 

 

要するに、本当に将来を期待して社員を「引き止める」ような美談もあれば、高圧的に、半ば強制的に「引き止めさせる」ような真っ黒なカイシャも存在するわけです。

 

 

退職を決意した人の中には、気が弱くて単純に「言い出せない」レベルの悩みを抱える人もいるでしょう。

 

 

しかし、このくらいの躊躇は、大抵時間が解決してくれます。

 

 

「退職代行」に依頼をかけるような人は、そもそも「自分で何とかできるレベルじゃない」ような状況に陥っている人が多いと想像します。

 

 

「あなたの代わりに、退職を遂行しますよ」というサービスの対価としてお金を取っているので、利用者は「お金を払ってでも退職のプロセスを第三者に委託したい人」となります。

 

 

もうこの時点で闇を感じますが…。

 

 

そもそも、「退職したい」と考えている人は、既に「転職活動」を終えている段階です。それでも、最終的に退職ができないでいる。

 

 

これは…。けっこうヤバい状況だと思われる。

 

 

退職代行を依頼する人のモチベーションは様々だと考えられます。

 

 

退職をしたくてもカイシャの引き留めが強い

 

 

退職を伝える先の直属の上司との関係が悪い

 

 

そして、それが度を超えていると…。

 

 

「もう自分ではどうにもできない!」と、藁にもすがる思いでプロに委託したくのるのかもしれません。

 

 

パワハラ上司とブラック企業

 

 

「実際に相談に来る事例のほとんどは、この『パワハラ上司』による退職ケースとなっている。パワハラ上司は、退職代行を依頼する理由となっているだけでなく、退職の直接的な理由にもなっていることが多い。」(出典: 同上)

 

 

上司が日常的にパワハラをしている場合、「退職」を告げることは難しいと想像します。

 

 

残業や休日出勤を強要させたり

 

 

仕事のミスを針小棒大に説教したり

 

 

恫喝まがいの教育をしていたり

 

 

ただでさえ「怖い」存在で、日々の仕事の中で最大のストレス要因になっている上司。

 

 

その上司が原因で「辞めたい」のに、まずはその人物に「退職の意思」を真っ向からぶつけなくてないけない…。

 

 

そんなことをしたら、叱責は容易に想像できます。

 

 

それがさらにストレスとなって、なかなか「退職」を切り出せない。「辞めたいのに辞められない」という典型的なケースの1つが、このパワハラ上司の存在です。

 

 

そして、その流れからの「ブラック企業」。

 

 

昨今の売り手市場の環境では、新卒にしろ第二新卒にしろ、その採用も簡単ではなくなってきています。

 

 

同時に、ブラック企業たちはリストアップされ、SNSやネット掲示板の普及とともに、その存在と肩身が狭くなってきている。

 

 

このような環境なので、ブラック企業は人材の流出に過敏です。

 

 

社員にサービス残業を強要したり、年功序列にものを言わせて若手を搾取する職場環境など。そのような黒いカイシャで、社員が「もう辞めたい…!」と思うことは当然の流れ。

 

 

しかし、雇う側も必死です。新しい人員を補充するとなると、採用コストかかるからです。「コイツが辞めたら次が雇えないかもしれない…」と、ブラック企業は虎視眈眈と延命措置やあの手この手で引き止めにかかります。

 

 

このような悪条件が見事にマッチして、退職したいのに辞められないというドツボにはまってしまうケースがあるのです。

 

 

うーん…。

 

 

ここまでのシチュエーションとなると、既に心身へのダメージも懸念されます。

 

 

「今の仕事を続けていると、精神疾患で鬱になってしまう…!」

 

 

そうなってしまってからでは、全てが手遅れです。

 

 

…。

 

 

辞めたいけど、それを考える時間も余裕もない時。

 

 

辞めたいけど、上司と顔をあわせるだけでも憂鬱な時。

 

 

辞めたいけど、もう自分ではどうにも対応できない時。

 

 

そんな時には、「退職代行サービス」にお金を払ってでも依頼して、自分は避難したくなることもあるのかもしれない。

 

 

ちなみに…。

 

 

「退職代行サービス」の内容は、「本人に代わって会社に退職の連絡をするだけ」とのこと。

 

 

彼ら代行側がカイシャに赴いたり、何かの交渉ごとを引き受けることは違法となるので、退職したい本人は「退職届」を郵送でカイシャに送付するのだそう。

 

 

退職者が「退職の意思」を雇用側へ明確に伝えた事で、法規的にはカイシャに継続して引き止める権利がなく、退職が成立するのだとか。

 

 

要するに…。退職代行のサービス内容というのは、「カイシャの責任者への電話」「アドバイス」のみ。

 

 

…。

 

 

これに3万円から5万円…。

 

 

円満退職しか経験していないからか、「高い」と感じてしまう…。

 

 

 

コダモン