内定先に入社したくない新卒が増えてるらしい?

入社への期待で胸膨らます人もいれば…就活で既に萎えてしまって、ストレスまみれの社会人をためらう人も。

「社会人が楽しく思えない」若者たち

 

 

コダモンです。

 

 

以前、カイシャへの入社に感じる哀愁…。という記事を書きました。

 

 

(合わせて読みたい)

 

リクルートスーツに身を包んで、面接のために何社も駆けずり回って就職活動に精を出す、20代そこそこの若者たち。

 

 

何十社もの説明会に行ったり、履歴書を書いたり。

 

 

よくわからないマニュアルのもと、対策を考えたり。夏の暑い日にも、律儀に真っ黒なスーツを着込んで、会場をまわる。交通費も自己負担らしい…。

 

 

そこまで頑張って、何度も「やる気」を面接で試されて…。疲れ果てながら「内定」を勝ち取って…。

 

 

最終的に行き着く先は、あの」カイシャ。

 

 

コダモンも4年半経験した、日本のカイシャです…。

 

 

そんな就活生を見ていたら、なんとも悲しくなって「哀愁」の2文字が浮かんだ。

 

 

就職活動からの「内定」までが大変らしい

 

 

わたくしコダモン。

 

 

ドイツの大学を卒業して、日本で日系の大きなカイシャに、中途採用で入社しました。

 

 

そのため…。

 

 

いわゆる就職活動を経験していません。

 

 

ドイツの大学生活では、大学以外にも国内外で実務経験を積んでいたので…。その実績を買われて、いわゆるキャリア採用枠という扱いでの入社でした。

 

 

もうかれこれ6年くらい前の話です。

 

 

その後、4月入社のタイミングで同期となった周りの同僚は、ほぼ100%が新卒でした。

 

 

彼らは、もちろん日本でマニュアル通りの就職活動をして…。その定められたスケジュールに則って入社してきた、大学卒業ホヤホヤの若者たち。

 

 

ちなみに、就職活動はその選考開始時期も決まっていて、3月くらいに「解禁」されるらしい。そして、そこから2ヶ月くらいの期間で何十社も選考を受けたりする。

 

 

そのベースになっているのは、日本独特の新卒一括採用のシステムです。

 

 

各々そのタイミングに差はあれど、6月くらいから内定が出始め…。夏くらいにはほぼみんな内定をもらうのだとか。

 

 

そして、この就職活動がかなりキツイらしい。

 

 

内定という「ゴール」までには、いくつもの関門がある。

 

 

大量にある会社説明会や履歴書などの応募書類作成

 

 

何十社も受けることになる面接とその面接対策

 

 

「恥をかかないためのマナー」みたいな面倒な就活ルール

 

 

などなど。

 

 

どれもこれも、「日本の社会人の片鱗」を知るには、もってこいの内容です。

 

 

色々な体験談にも目を通してみましたが…。

 

 

慣れないスーツでの就活からの、採用試験のハシゴ。エントリーシートや就活の準備で、なかなか睡眠時間が取れないという人も多いみたいです。暑い日でも、真っ黒なリクルートスーツを着て駆けずり回る。そのように頑張って面接までこじつけても、そこに待ち受ける採用担当者がキラー質問を投げかけてきたり…と。

 

 

けっこう苦労する学生が多いようです。

 

 

大学しか経験していない就活生たちは、就職活動の時点ではまっさらな状態です。組織に属して働いた経験もない、夢と希望に満ち溢れた状態。

 

 

そのため、社会人と社会の理不尽さなど、いわゆる「大人の事情」に対する免疫はありません。面接の現場で仮に高圧的な質疑応答がされても、対抗する術すらない。

 

 

そんな中で…。「就活マニュアル」とか「面接マナー」とかに書かれていること。そして、「絶対に受かる面接術!!」みたいなものにしがみついてしまう。

 

 

また、周りの就活生と自分を比べてしまい、「早くしないとヤバい…!」という気持ちも生まれてしまう。まさに負の連鎖。

 

 

このような流れの中で、「とりあえず内定だけでも!」と思ってしまう人も、たくさんいることでしょう。

 

 

コダモンは就活の面接を経験していないけど、自分の体験からも、だいたいその内容は想像がつく。

 

 

どこの面接に参加しても、おそらく本当に試されるのは「どれだけ従順な社員になれるか」ということだけ。

 

 

「学生と社会人の違いは何ですか?」

 

 

「あなたを〇〇に例えると何ですか?」

 

 

「仕事のやりがい・喜びは何ですか?」

 

 

このような質問で、学生を試そうとするカイシャの人間。

 

 

そこから何を判断しようとしているのかすら、不明です(笑)

 

 

カイシャ側は、仕事への姿勢とか適性、人間性とかが知りたいらしいけど…。学生たちは、「その場を乗り切る」ためだけの応答に終始することでしょうね。

 

 

こんな上っ面だけの面接が、就活の中では何十回も…。

 

 

それに付き合わせられる若者が、かわいそうです。

 

 

コダモンが4年半のカイシャ生活で見てきた「社会人」の縮図が、就職活動の中にギュッ!とつめこまれている気がする。

 

 

「就活? もう終わりましたけど?」と言って、さっさと希望のカイシャで内定を勝ち取っている…。というような人は、ごく少数らしい。

 

 

ズルズルと就活が続き、第一志望に落ちたと思ったら、そもそもまったく内定がもらえない…! という状況も多いのだとか。

 

 

精神的にもキツイ状況に追い込まれながら、最後は全体の80%ほどの新卒が内定をもらえるようなのですが…。

 

 

内定したのに「入社したくない」

 

 

「10月1日時点での大学生・大学院生(2019年卒)の就職内定率は、前年同月比1.9ポイント増の94.0%であることがリクルートキャリアの調査で分かった。だが、内定先に『入社したい』と考えている人は14.2ポイント減の55.3%、『入社したくない』人は15.9ポイント増の19.6%となり、入社の意思が弱い学生が増えていることがうかがえた。」

(出典: http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1810/25/news110.html, 2018年10月30日時点)

 

 

というわけで…。

 

  

内定先に入社したくない新卒が増えているらしい

 

 

…。まぁ、当然でしょう(笑)

 

 

ここまで書いてきた中でも、そもそも「就活楽しい」とは到底思えないし。

 

 

やっとのことで勝ち取った内定も…。その面接の中では、悲喜こもごものやり取りがあるだろうし。

 

 

カイシャも学生も相思相愛で入社へと至るような面接と内定へのプロセスは、新卒一括採用の中では、ごく稀なように思う。

 

 

内定をもらっても「違うカイシャ」へと流れていく学生も多い中で、企業側は内定辞退を防ぐため、さまざまなフォローを行っているらしい。

 

 

内定懇親会とか、社員との交流会とか。

 

 

…。 コレって効果あるの?

 

 

あわや逆効果だと思ってしまうのは気のせいだろうか。

 

 

ベンチャー系の企業とか、外資系の企業で、社員がワークライフバランスを重視しながら働けている環境だったら、その「現場」と「現役」で働いている人に直に触れてみることで、不安が払拭されたり、逆にモチベーションにつながることもあるのかも。

 

 

しかし…。

 

 

ガッツリ日系のカイシャの「懇親会」とか、楽しい?

 

 

先入観もあるかもしれませんが…。

 

 

コダモンが勤めていたカイシャの「歓送迎会」とか「飲み会」とか「懇親会」は、どれもヤバいくらいつまらなかったですよ。

 

 

誘われるたびに、「プライベートの時間がまた減るのか…」といった具合で、イヤイヤながら、ため息混じりに参加していた。

 

 

そんなカイシャも、新卒たちを相手に、しかもまだ社員ではない内定者たちには、なんやかんやで「フラットな人間関係」とか「充実している社風」を見せようと努力するのかしら?

 

 

…。何はともあれ、売り手市場と言われている現在、どのカイシャも内定まで出した相手を確保することに必死です。

 

 

それでも…。

 

 

内定先に入社したくない新卒が増えている

 

 

この事実は変わりません。

 

 

「口コミなどを見ていると給与が低く不安」

 

 

「配属先がまだ決まっていないので、具体的に働くことが想像できない」

 

 

そのような学生たちの声も、前述の記事には載っていました。

 

 

「配属先が決まっていない」というのも、新卒一括採用の弊害だと思う。

 

 

当時コダモンの同期となった新卒たちも、配属が決まっていなかった。そして、その事実を初めて知ったドイツハーフは、衝撃を受けました。

 

 

(合わせて読みたい)

 

 

これから入社するカイシャで、自分の仕事が決まっていないというのは、けっこうコワイと思う。

 

 

何はともあれ…。

 

 

就職活動の中での面接を通すだけで。

 

 

そのカイシャの面接官と対峙するだけで…。

 

 

「このカイシャには入りたくない」

 

 

そう思ってしまう人が、多いということですね。

 

 

そして…。就職活動が終わってみれば、自分がもらった内定数も限られていて…。「入社したくない」と思っていたカイシャに、泣く泣く決めていく人も多いんじゃないかな。

 

 

 

うーん…。

 

 

 

「就職先で定年まで働きたい人は43.6%、そうでない人は23.1%だった。」(同上)

 

 

「自分は定年まで、最後までこのカイシャで勤め上げるんだ!」。



そんなこと、入社前に断言できる…?



コダモンは無理です。というか、そんな風に断言できる若者が存在することが不思議。

 

 

終身雇用も陰りが見えて久しい、就職事情。

 

 

コダモンは、4年半のカイシャ生活の中で、「いつか辞めよう」と思いながら働いていました。

 

 

待遇は悪くなかったし、勤めていたカイシャは決してブラックでは無かった。

 

 

それでも…。入社してすぐに、「何かが違う」と感じた。

 

 

そして、その違和感は、日増しに強くなり…。自分が選んだ道ながら、日本のカイシャでのサラリーマン生活は、基本的には苦痛の連続でした。

 

 

電車に乗ってまわりを見渡せば、疲れ切ったサラリーマンたちの顔、顔、顔。

 

 

自分もその中のその他大勢となり、日々のストレスの中で「日本の社会人」の本当のヤバさも知った。

 

 

たくさん残業をして、有給休暇も取らず、納期と社内調整などに追われながら、一年を通してリフレッシュすることもなく、ひたすら働き続けるカイシャの人間。

 

 

そんなサラリーマン像は…。日本では昔から「当たり前」なのです。

 

 

そして、新卒の若者達は、就職活動の面接を通して、初めてその「実態」の片鱗を知ることになるのです。

 

 

「内定したのに入社したくない」という心理の中には、ストレスまみれで働いている日本の社会人のイメージがあるのだとも思う。

 

 

 

コダモン