これは酷い「勤続年数30年で給与がピークを迎える」件について

「勤続30年」で給料がピークを迎える、まさに年功序列。でも…それがまったくモチベーションにならないんだが。

平均給与は勤続年数30年強でピークを迎える?

 

 

コダモンです。

 

 

最近なんとなく、自分の給与が「周りに比べてどうなの?」という事が気になりました。

 

 

自分のサラリーマンとしての稼ぎって、どうなのだろうか。

 

 

これまで別段気にも留めなかったけど…。30代も良い歳にさしかかり、自分の「市場価値」をちょっと知ってみたくなったのです。

 

 

また転職するかもしれないし(笑)

 

 

昔、中途で入社した日本のカイシャでは、その企業の定める職級に則った額が支払われていました。

 

 

どの社員も、新卒で入った時点で1番下っ端からスタートし、ジリジリと勤続年数が増えると共に、その級等を上げて行く。中には、その仕事を評価されて、昇進のスピードが早い人もいるけど…。基本的には、みんな横一線。唯一の違いは、管理職になるための試験のタイミングとか。

 

 

コダモンは管理職手前で辞めたので、残業代の割合がまぁまぁ大きかったけれど…。その給与額は「いたって普通」でした。

 

 

一応大企業だったので、平均に比べたら少し多めだったかな?

 

 

何はともあれ、当時はエスカレーター式に毎年昇給させてもらっていたし、運がいいことに4年半の中で昇級もあった。

 

 

しかし、いつしか残業やら職場の人間関係やらが超絶面倒になり…。

 

 

いつの間にか、「このカイシャでは長く続かない…」と思いながら働いていました。

 

 

そんなカイシャをさっさと辞めて、外資系に転職。

 

 

今はドイツで暮らしています。

 

 

ドイツと日本では税率も違うし、個々の平均給与の差額もまったく変わってきます。極端な話、ドイツでは"同期入社"であっても、契約の内容が違うこともある。新卒一括採用が存在しないし、全てが個々の交渉次第。

 

 

しかしながら、ドイツと日本の生活水準はほぼ同レベルなのです。

 

 

細かい部分で差はもちろんあるけれど…。スーパーに行って買い物をしても、家電を買いに行っても。その消費感覚は、日本と変わりません。

 

 

そのため、ドイツでドイツ企業に転職する時は、自分のこれまでの日系企業で得ていた給与額を基準にしました。

 

 

年功序列で給与が決まる日本

 

 

コダモンが勤めていた日系の一部上場企業では、ご多分に漏れず、年功序列が支配していました。

 

 

所属していた営業部では、部長以下課長と係長がいて…。そこには絵に描いたような縦社会の構図があり、部長が帰るまで課長が帰宅しなかったりと、マジでお手本のような年功序列でした。

 

 

「勤続年数が長いから偉い」と勘違いしているオッサン上司もたくさんいたし、何より「上司の言葉は絶対」みたいな風潮がキモかった。理不尽なことに巻き込まれる事はなかったけれど、周りではパワハラまがいの指導がいくらでもありました。

 

 

「長い物には巻かれろ」みたいな感覚で組織の属して仕事に従事していたら、それこそキリがなかったです。

 

 

同時に、カイシャって集団行動の精神がとても強いので…。

 

 

「みんなやってるんだから」とか「ウチはこういう決まりだから」みたいな意味不明の理由で、明らかにどうでもいい雑務とかをやらされました。

 

 

部署の誰もが「周りに合わせながら」働いていたカイシャ時代。

 

 

ドイツハーフも、たくさん残業したし…。上司の手前、行きたくない飲み会にも参加した。ハーフだけど、それこそ「日本人」としてガッツリ社会人をしていました。

 

 

そんなこんなで、4年半勤めてみた。けれど…。「自分はその他大勢」みたいな感覚がとても強く、最後まで慣れなかった。

 

 

そのカイシャのシステム自体は今後も変わらないから良いとして…。

 

 

今回気になるのは、その給与。

 

 

日本のカイシャの給与額は、平均で見れば給与は勤続年数に比例して増えているのです。

 

(資料:国税庁民間給与実態統計(平成29年) 年齢階層別の平均給与

 

 

勤続年数と平均給与の関係を確認すると…。

 

 

勤続1~2年の給与はおよそ262万円ですが…。

 

 

勤続30~34年の55〜54歳になると519万円まで増える

 

 

そして、それが同時にピークの平均給与額となっています。

 

 

まさに年功序列といったところ。

 

 

しかし、勤続30年あたりを超えると、その後はジリジリと下がりはじめ、定年手前で一気に396万円へ大幅に下がります。

 

 

大卒の場合だと、60歳を前に減少し始めるということですね。

 

 

しかし…。

 

 

当たり前のこととは言え、日本のカイシャの年功序列がここまで明確に給与へ反映されているとは…。正直ビックリしました。

 

 

年功序列からの役職定年

 

 

日本のサラリーマンは、だいたい30代から40代にかけて、社内で役職に就くようになると、給与が上がっていきます。

 

 

コダモンは役職がつく前に辞めましたが、周りには「管理職にならないでヒラでいたい」と言っている人がいるのに、とてもビックリしました。

 

 

そんなモチベーションでカイシャにいて楽しいのか…?

 

 

彼らは、できれば責任のある職務をしたくない。そして、「どうせ毎年少しずつ昇給できる」から、そこまでキャリアに貪欲になりたくない人たちだったのです。

 

 

カイシャはカイシャ。どうせサラリーマンをしている中である程度の給与が約束されているのなら、仕事が楽なのに越したことはない…。という事でしょうね。

 

 

これも年功序列のなせる技。

 

 

実力主義のドイツだったら、まずお目にかからないスタンスです。

 

 

何はともあれ、多くのカイシャでは、「55歳」をもって役職から外れる「役職定年」という制度があるらしい。

 

 

一定の年齢になると、能力にかかわらず、自動的に管理職の職務を解かれるのだとか。

 

 

基本的に、給与は仕事の大変さに比例しているでしょうが…。55歳くらいになると、有無を言わさずに「さっさと次の世代のために席を開けろ」と言われるって事ですね。

 

 

これって…。結構コワイ(笑)

 

 

子会社への出向を命じられたりもするのだとか。

 

 

けっこうキツイ…。だってこれって…。

 

 

数え切れない時間の残業をして役職について…

 

 

家族と過ごす時間より長い時間をカイシャで過ごして…

 

 

勤続30年まで頑張ってカイシャに尽くして。

 

 

…。

 

 

最終的には、ポイ捨て。

 

 

カイシャに居場所を求めて、「やりがい」とか「生きがい」の名の下にバリバリと働いても、最終的には「必要の無い歯車」になる。

 

 

こんなもののために、ジリジリと同じカイシャで30何年も耐え抜いて…。最後の恩恵と言えば、退職金くらい。

 

 

この働き方はマジできつい

 

 

30年ストレスに耐え抜いて、そこで得る平均給与は519万円。

 

 

男性は677万円まで上がるとは言え…。

 

 

この額、正直なところまったくモチベーションになりません。

 

 

「勤続30年」はやっぱり無理

 

 

日本の大卒正社員の初任給は、どの会社でも基本的に月20万円程です。

 

 

そこから、「自分はこのカイシャで人生を勤め上げるんだ!」と決めて、勤続ウン10年…。55歳を迎えたあたりで、ようやく月40万円〜50万円くらいの給与へと上がるわけですね。

 

 

新卒一括採用で入社して、終身雇用の名の下に、エスカレーター式の昇級よ昇給を期待しながら、いつまでも同じカイシャで耐え忍ぶ日々。

 

 

一度入社すれば「会社が生涯に渡って社員の面倒を見る」という仕組の終身雇用ですが…。今のご時世、この制度に頼るのは危険です。

 

 

柔軟な若者などは、「いつまでもカイシャが守ってくれる」などとは思っていない。

 

 

離職と転職が増えている背景ですね。

 

 

同じく、わたくしコダモン。カイシャには何の未練も思い入れもなく…。4年半でスパッと辞めました。

 

 

あのカイシャに「勤続30年」なんて、まったく想像できませんでした。そもそも、入社してすぐに違和感を感じたし。

 

 

ドイツハーフは、そもそも日本のカイシャには不向きだったのか…。

 

…。

 

 

日本では当たり前な、年功序列型の賃金制度。

 

 

ちなみにドイツで転職する時には、当時の日本の給与額を基準にしました。

 

 

ですが、それをそのままユーロ換算したわけでは、もちろんありません。

 

 

海外の転職は「交渉した者勝ち」

 

 

そのため、自分のスキルと経験年数を考慮して交渉し…。

 

 

日本の同世代では、到底もらえない額での契約を勝ち取りました。

 

 

日本で勤続30年でピークを迎える平均給与額は、もう今の時点で超えています。

 

 

しかしながら、国が変われば税率も違うし…。何より日本の「外資系」と同じく、退職金などにはほぼ期待できません。

 

 

そのため、ドイツでは今後も「個」の裁量で戦って行く必要がある。

 

 

時には社内のキャリア闘争に巻き込まれるし、また時には、自分の思い通りに昇給ができないこともあるでしょう。

 

 

それでも…。日本の年功序列よりは、自分に合っていると思う。

 

 

「勤続年数30年でピークを迎える平均給与」には、今更ながらちょっと引きました。

 

 

 

コダモン