会社の年功序列はダサい・古い・効率悪い

カイシャをすぐ辞める若者は合理的なだけ。空前の人手不足なのに、何で未だに年功序列が支配してるの??

年功序列が通用しない時代の到来

 

 

コダモンです。

 

 

日系の一部上場企業に勤めていた、カイシャ時代。中途採用での入社でしたが、同期となった同僚たちは、ほとんどが新卒でした。

 

 

入社した当時、カイシャ側のはからいで新入社員研修に1ヶ月参加したのも、良い思い出。

 

 

4年半のカイシャ生活の中で、およそ2年間が東京の本社だったのですが…。この時に同期となったおよそ50名の新卒たちは、皆とても素直で明るい子たちでした。

 

 

とてもイキイキしていた、当時の同期たち。

 

 

夢と希望に満ち溢れていた彼らは、後のカイシャ生活で、皆絵に描いたように消耗していきました。

 

 

配属後に久しぶりに会うと…。誰もが暗い。どこか疲れている。

 

 

久ぶりの再会で喜んでいるけど、目の奥は笑っていない。

 

 

かわいそうなくらいの変貌ぶりだった同期もいました。彼ら/彼女らは、慣れない業務や雑務と日々格闘し、人間関係の摩擦に焦燥し…。叱咤激励されながらの毎日に、疲れ切っていたのです。

 

 

コダモンよりも早く辞めていった人も、何人かいた。

 

 

納期に追われるプレッシャーや、終わりの見えない残業まで。目まぐるしく仕事に明け暮れ、息つくヒマもない。そんな、日本のカイシャでの「当たり前」の働き方に、いつしかついていけなくなるのです。

 

 

就職が決まった当時は、誰もが何かしらの目標を立て、期待に胸膨らませての入社だったことでしょう。しかし…。

 

 

「これからたくさん学んでスキルアップしよう!」

 

 

「頑張ってキャリアアップしてお金を稼ごう!」

 

 

そのような単純な目標さえ、カイシャ組織の中では頭から押さえつけられてしまう。

 

 

その理由は単純明快。

 

 

カイシャでは「年功序列」が支配しているから

 

 

長年務めた人に重きを置く、年功序列の制度。

 

 

企業の継続的成長に一役買っているというようなメリットもあるらしいのですが…。新卒たち、特に今の若い世代にとっては、弊害以外の何ものでもありません。

 

 

年功序列と役職だけで「自分は偉い」と勘違いしてしまう年配社員が多いのも、代表的な弊害の1つ。

 

 

「俺が新入社員だった頃は…」

 

 

などと、武勇伝的に若者を牽制する、古い社員が多いのです。

 

 

「新入りは当分『下積み』の期間だ!」

 

 

 

「上司より先に帰宅するなんてありえない!」

 

 

こんな時代錯誤な発言が普通に飛び出すのも、まさに年功序列の賜物。

 

 

年功序列の最下位にある新入社員に、雑用を含め難易度の低い仕事をさせたりするカイシャも、まだまだたくさん存在します。

 

 

しかし…。このような一昔前のカイシャと組織の在り方は、今の若者には受け入れられません。

 


新しい世代の台頭と価値観の多様化

 

 

現代の若者は、いわゆる団塊世代の50代の人たちと比べると、明らかに別の思考回路を持ち合わせていますよね。

 

 

時代が変われば、人も変わる。

 

 

ジェネレーションギャップは別に今に始まった事では無く、過去を遡ってみても、どの時代でも幾度となく繰り返されてきた事です。

 

 

しかし……。

 

 

現在は人工知能(AI)の台頭とIT技術の進歩により、オフィス業務はすさまじい速さで効率化されています。

 

 

コダモンが関与していた製造業の分野でも、当時のカイシャは自動化の流れについていくのがやっとでした。

 

 

業界を問わず、AIを導入する企業も増えてきています。

 

 

スマホやPCで。いつでもどこでもメールで仕事ができてしまう世の中。

 

 

そして、今の若い世代にとってはそれが当たり前。キーボードからも離れて、フリック入力でレポートを書いたりと、スマホ一台でビジネスを完結させるツワモノもいます。

 

 

ファックス(死語)で見積書を送付していたような時代がつい20数年前だと考えると…。現代との世代間ギャップの大きさは、計り知れません。

 

 

そう…。技術的進歩と、それに伴う「人」の思考回路の変化は、これまでに無いほど「速い」のです。

 

 

そして…。

 

 

20数年間の目覚ましい発展で人の「考え方」も変わる

 

 

「新卒で入社したカイシャで生涯働いて、退職金をもらって…」という考えが当たり前だった一昔前。それに比べて、今の若い世代の人たちは、「そもそも自分がどう働きたいか?」という事を、人生の早い段階で考え始めているのです。

 

 

このような価値観の多様化が、カイシャにも変化をもたらそうとしています。

 

 

「新卒」が「新卒」で無くなる日

 

 

「カイシャに入って始めてインターネットに触れた世代」

 

 

そして…。

 

 

「中学校からスマホを手にしてネット検索してきた若い世代」

 

 

この2つの世代がぶつかる時に、摩擦が生じない訳がないですね(笑)

 

 

スキル的な話をしているのではありません。

 

 

あくまで「考え方」の違いです。

 

 

そして、その経験値の違い。

 

 

今の学生や若い世代の社会人は、情報を得たりビジネスに関わるチャンスが単純に増えているのです。

 

 

かくいうコダモンも、ドイツの大学在学中に、大学を休業してまで実務経験を積む事に努めました。

 

 

(合わせて読みたい)

 

 

詳細は割愛しますが、ドイツの「完全な個人戦」の大学生活を送って来たため、来たる就職に備えるための実務経験の獲得は、もはや必須でした。

 

 

卒業と同時に、企業に即戦力として見なされるのがドイツです。

 

 

日本のように、新卒一括採用のシステムによる「一斉募集」などはありません。大学側のサポートも限られているので、各々が個々のタイミングで卒業したら、頼れるのは自分だけ。そして、自分のスキルと強みをしっかりと提示できなければ、箸にも棒にもかからない。

 

 

そのために、大学時代に「自分の将来の展望」を見据えたスキル構築とジョブ経験が必要なのです。

 

 

日本では、大学3〜4年生あたりから、就職説明会や就活対策、国家試験の準備などの「卒業後の社会人生活」を見据えた動きになるみたいですね。しかし…そこには「実務経験」が圧倒的に足りていない。

 

 

…と、少々回り道しましたが、この海外的な思考が今の日本の若い世代にも浸透しつつあるのです。

 

 

「ネットビジネスで家賃を払えるくらいは稼げています」

 

 

「大学の友人数人と会社を立ち上げてプロジェクトをやっていました」

 

 

このような、学生時代から自分の力でビジネスをマネジメントできる人材が増えている。

 

 

彼ら/彼女らは、いわゆる「新卒」なのに、キャリア採用くらいの経験を積んでいる、日本においては「新世代」な学生です。

 

 

自分の力で生活費を稼いだり、ビジネスの基盤となる知識を身につけたり。将来の仕事において必要となる思考のスピードや柔軟性を、在学中に持ち合わせる学生たち。

 

 

カイシャに入社した時点で、そんじょそこらの中間管理職さえ持ち合わせていないようなスキルを、既に身につけているのです。

 

 

大学時代から、収益を挙げるのみならず、当然の事ながら経理・購買的なノウハウや、物流に関する知識も得ています。まさに、即戦力。

 

 

そして…。そんなスーパーマンな新卒を扱える日本のカイシャは、ほぼ皆無でしょう。

 

 

なぜなら年功序列が支配しているから(2回目)

 

 

時代環境の変化を、しっかりと無視し続ける、カイシャの年功序列。

 

 

「最近の若い奴はスグ辞める」などと言うオッサン達のたわごとは、もう本当に時代遅れ。

 

 

では、その中身をもう少しだけ紐解いていきましょう。

 

 

年功序列はもう通用しない

 

 

今の日本社会は、少子高齢社会による構造的な人手不足と好景気で、圧倒的な「売り手市場」ですね。

 

 

それも手伝って、残業や休日出勤といった、こらまでは当たり前だったカイシャでの働き方が疑問視されやすい環境が整っています。「御社では残業はどれくらいありますか?」と、面接で真っ向から質問を投げかける就活生たち。頼もしい…。

 

 

ちなみに一昔前までは、サラリーマンには終身雇用という神話(?)が存在していました。

 

 

同じカイシャで定年まで雇用され続けるという、日本の雇用の慣行。「安定した生活」が約束されたと勘違いした会社員たちが、それに呼応する形で、身を粉にしてカイシャに貢献する…という図式です。

 

 

残業が多かろうが、休日に駆り出されようが、パワハラがあろうが…。おかまいなし。「カイシャは家族」と言わんばかりに、心身を傾倒し続けます。

 

 

そして、そのシステムを盤石なものにするのが、年功序列

 

 

終身雇用と共にカイシャで維持される、年功序列。初任給から始まって、勤続年数が上がるにつれて給与も上がる制度です。要するに、ずーっと同じカイシャにしがみついていれば、他で新しく働き始めるよりも高い給与を獲得することが出来る仕組み。

 

 

「ウチのカイシャ辞めるなよ? 10年、20年後には良い給料になってるぞ…??」

 

 

このように、社員をつなぎとめているのですね。

 

 

そうです…。

 

 

社員が辞めない事を大前提にしているのが年功序列

 

 

このような組織への属し方が「当たり前」だったのもだから「最近の若い奴はスグ辞める」などという発言が、オッサン世代からは飛び出すのです。

 

 

まぁ、そりゃそうですよね。彼らは「他の選択肢を知らない」のだから。

 

 

しかし、みなさんもご存知の通り、終身雇用というのは昨今の激動の社会では完全に過去の産物

 

 

そして、最近の若い世代は、それをよく知っています。

 

 

 「こんなに残業まみれなら、辞めます」

 

 

「有給休暇が取れないなら、辞めます」

 

 

こういうスタンスの若者が増えるのは、必然なのです。

 

 

今の新卒たちは組織が一生守ってくれるとは思っていないから

 

 

そして、新入社員たちはすぐに辞めるどころか、今後の少子高齢社会ではそもそもカイシャによっては採用できなくなるかもしれないのです。

 

 

この環境に加えて、前述の「新しい世代の新卒達」の台頭があります。

 

 

当たり前のようにネットを駆使し、中には早くからIT系のアルバイトをしたり、情報処理を学んだりする人も。目まぐるしく発展を遂げる現代社会の中で、確実にニーズを把握した動き方をしてきた若者たち。

 

 

カイシャの人間と同等かそれ以上のベーススキルを持ち合わせた学生が、確実に増えているのです。

 

 

そんなスーパーマンな新卒達を、日本のカイシャの規定に合わせて採用したところで…。長く続くハズがありません。若いうちにバリバリ働かせる年功序列のシステムで、すぐに疲弊してしまうのです。

 

 

「20数万円程度の初任給で、こんなに搾取されて…割に合わない!」

 

 

こうなるわけですね。

 

 

そして、そこにカイシャ組織特有の古い慣行や、縦社会から来る人間関係の摩擦なども加わり…。

 

 

……。

 

 

新卒であっても、キャリア採用のような適材適所の人事を早急に取り入れないと、辞める若者はいくらでも増えるでしょう。

 

 

今の日本は、空前絶後の売り手市場が、転職を容易にしています。

 

 

カイシャの人事やおエライさんは、「最近の若者は何を考えているのか」などとボヤくよりも、価値観の多様化を真摯に受け止める必要があります。

 

 

日本のカイシャの現状を考えた時、今どきの優秀な人材が外資系やベンチャー企業へと目を向けるのは当然です。

 

 

そのキーワードは「年功序列」。

 

 

今後もおそらく無くならないであろう、日本のカイシャの年功序列の慣行。しかし、このままでは人材が集まらならなくなるリスクが、確実に存在しています。

 

 

どのカイシャも「経営課題」と位置づけて、再考を迫られるかもしれませんね。

 

 

ちなみに、日本のカイシャに4年半在籍し、年功序列をたっぷりと経験してきた、わたくしコダモン。お腹いっぱいになって転職しましたが、ドイツとの違いの大きさに、当時は本当に愕然としました。

 

 

地方への配属なども普通にありえる日系の大手企業に、柔軟な思考を持った新卒達が、今後すんなり順応できるとは、なかなか想像できません。

 

 

「自分のキャリアに対する明確なプランがある」

 

 

「ワークライフバランスの実現を重視したい」

 

 

このように、しっかりとしたビジョンをもって入社した若者たちを、苦虫を噛み潰したように見る、カイシャの古参社員たち。

 

 

時代錯誤はなはだしい現状が、そこにはあります。

 

 

「効率」を重視する若い世代に対して、古い考えでしか対応できないカイシャ。

 

 

固定の残業代で社員を無限に働かせるような、古代のカイシャたち。そのようなマネジメントがいまだに横行する日本社会の今後が、懸念されます。

 

 

 コダモン