ガラパゴスな「みなし残業」の制度と日本のカイシャ

残業がそもそも前提での契約になっている??「時間外労働手当含む」という変なシステムに戸惑う。

決して「普通」じゃない日本の「見なし残業」のシステム

 

みなさん、こんにちは。

コダモンです。

 

「残業」は、今の日本のカイシャと社会とは切っても切れないテーマ。

 

「繁忙期の残業上限100時間未満」も、まだ記憶に新しいですね。

 

国を挙げて、こんなブラックな議論がなされているのは、不安以外の何ものでもありません。

 

そんな中、気になってきたのが「みなし残業」

 

あなたの契約書にも、シレッと入ってきていませんでしたか?

    

カイシャの面接では、希望年収○○円とかで示したのに。

 

提示されてきたのは、一見希望通りの総額。

 


でも、よく見ると…アレ?

 

 

「月間20時間。年間240時間の時間外労働手当含む」

 

 

何コレ。

 


残業が勝手に組み込まれてるし。

 

しかも、それ込みでの年収計算って?

     

なぜまだ働き始めてもいないのに、残業が前提になっているの??

 


 

 

そもそも、「みなし残業」ってどんな定義?

 

 

みなし残業とは、「固定残業」とも呼ばれるもの。

 

「企業が一定時間の残業を想定し、残業代をあらかじめ月給に残業代を固定で記載し、残業時間を計算せずとも固定分の残業代を支払うという制度」(労働問題弁護士ナビ参照https://roudou-pro.com/columns/14/)

 


要はカイシャ側が、


 

「どうせ残業させるんだから、初めから給与に組み込むよ」

 

 

と言ってるんですね。

 

じゃあ、そもそも定時で帰れないじゃん!

 

って思いませんか?

 

そもそも何で残業前提の契約になってるの?

 

とも思う。

 

なんか、違法性すら感じます。

 

気になって調べると、次のような基準があるようです:

 

みなし時間が実労働時間より多い場合

あらかじめみなし時間として定められた時間に満たなかった場合、固定残業代として定められた金額は全額支払う必要性がある。残業時間が少ない月があったからと言って、固定残業代を減らすことはできない。

 

みなし時間が実労働時間より少ない場合

みなし時間を実際の残業時間が超えた場合、追加で残業代を支払う必要性がある。つまり、固定残業代を払っているからと言って、いくらでも残業していいことはなく、みなし残業時間を超えたのであれば、別途残業代を支払う義務が生じる。(出典は同上)

 


なるほどー。


 

みなし残業も、これらの原則が守られていればOKですね。

 

 

残業が無い(少ない)月でもカイシャは固定残業代をしっかり払ってくれて。

 

残業が多い月は、超過分がしっかり追加で支払われる。

 


これなら、雇われる側には問題は生じませんね。

 

むしろ、こちら側に有利な内容かも。

 

ただ、そんなにカンタンにはいかないのが「カイシャ」。

 

この「固定残業代」の定義と扱い、

     

 

カイシャに実際入ってみないとわからない

 

 

というケースが多いんです。

 

定時で帰ってたら怒られる??



「みなし残業」でモメるケースはいくつか想定できます。


たとえば、こんなカンジ:


 

「定時で帰ったら『みなし残業代分くらい働けよ!』と叱られました」

 

 

とある記事の一文です。

 

 

「みなし残業」=「一定の残業時間は必ず発生する」

 

 

このような常識になってしまっているんですね。

 

社員がみんな一律「みなし残業月20時間」という契約なため、

 

「定時で帰宅ということがまずありえない」

 

というマインドになってしまっている、カイシャとそこの上司達。

 

「少なくとも1日1時間の残業があるべきだ!」


と、なるわけです。

 

そこから、

 

 

「みなし残業代分くらい働けよ!!」

 

 

につながるんですね。

 

これはこれで問題なのですが、

     

そもそも、厄介な事が1つあります。

 

それは、

 

 

会社は労働者に未実施分の残業をさせることができる。

 

 

という事実。

 

要は、カイシャがカイシャなら、

 

月の残業時間とみなし残業時間を照らし合わせて、

 

不足分の残業をさせることができるんですね。

 

 

うーん。

 

 

「みなし残業」とはうまく付き合うしかない??

 

 

コダモンは、

 

 

「みなし残業」には反対です。

 

 

なぜなら、仮にシステム上は問題無かったとしても、

 

 

カイシャと上司のマインド設定まで、入社前には判断できない

 

 

という理由から。


定時に帰ろうと思ったら、

 

「みなし残業があるだろう。働け!!」

 

などと言う上司と出会うかどうかは、カイシャに入って配属されてみないとわかりません。

 

 

「みなし残業」を契約時に回避できないのが現状です。

 

 

カイシャ側の就業規則で規定されている、「みなし残業」。

 

その規則とマニュアル通りにしか進められないカイシャでは、

 

「みなし残業について議論の余地すら無い」ケースが多いです。

 

     

はぁー…。

 

 

ちなみにこの「みなし残業」。ドイツなどの欧州では、

 


まずありえないシステムです。

 


「仕事は仕事」、「生活は生活」とはっきり区別する彼らは、

 

残業にも非常に敏感。

 

週38時間勤務という勤務形態も普通に存在する世界です。

 

もちろん、ホワイトカラーの労働時間。

 

面接時に「ちなみにウチはみなし残業が◯◯時間あるよ」などと言ったら、

 

「アホか」と言って、人が集まらないでしょう。

 

 

…とちょっと脱線しましたが。

 


日本の「みなし残業」の対処法。

 

「みなし残業」を就業規則にしているとことが多く、

 

 

「みなし残業の悪用から自分を守る」事しか対処法はありません。

 

 

 

「勤務時間」をしっかり自分でも記録する事。

 

そして少なくとも、

 

 

「みなし残業◯◯時間分含む」としっかり明記されているか契約時に確認すること。

 

 

残業代の未払いなどという最悪のケースに直面しても、

 

「○○時間の固定残業」及びその超過分をしっかり計算できるようにしておけます。

 

サービス残業の抑制にもなりますね。

 

 

いずれにしても、相当面倒な「みなし残業」のシステム。

 

 

コダモンが転職した外資系でも、しっかり「みなし残業」を導入していました。

 

 

海外の規定がベースでは無かった、残念なケース。


外資系なので淡い期待はあったのですが…


「みなし残業」という固定残業と、今後も付き合うハメに。



ふぅー。


 

自分で上手にコントロールして行くしかないようです。

 

 

コダモン