グローバル人材に対応できない日本企業にグローバルな人は来ないし育たないよ

日本人でも対応がめんどうな、カイシャの慣行とルール。そんなとこにグローバル人材は来たがらないよ。

「なんちゃってクローバル人材」が集まるカイシャ

 

 

コダモンです。

 

 

このブログでも、これまでたびたび扱ってきた「グローバル人材」というトピック。

 

 

自分がカイシャに就職した経験から、いろいろとぶっちゃけて来た結果……。

 

 

「日本のカイシャの “ダメさ“ がグローバル化につながらない」

 

 

…という事実を、惜しみなくハイライトしてきました。

 

 

しかし同時に、誰がどう見てもグローバル化が止まらないのが、昨今の世界情勢と日本社会です。

 

 

現在の日本のカイシャを語る上でも、海外との協働・競合は避けては通れない道。

 

 

“IoT“や“Industrie 4.0“といったビジネスや製造の「ネットワーク化」。その流れについていくためには、どの企業も、もはや「国境」などという概念は取っ払って、グローバル化が進む対外ビジネスの基盤をしっかりと固めていく必要性に迫られています。

 

 

顧客や取引先が外国人であったり海外企業であるケースは当たり前

 

 

そんな時代が、もうとっくに始まっているんですよね……。

 

 

コダモンが4年半勤めた日系大手のカイシャは、すでに多岐に渡り海外進出を果たしており、世界視野でビジネス展開をすることには一応成功していました。

 

 

あくまで「一応」……ですけど。

 

 

なにはともあれ、「海外ビジネスの促進」などと、社内の延々と続く会議の中でよく耳にしたものです。

 

 

ちなみに、東京に本社を置くこのカイシャには、外国人も若干いました。

 

 

東京都内の一等地という立地やその事業規模などを考慮しても、比較的「外国人を雇い易い」環境にあるカイシャだったと思います。

 

 

世界でも数万人規模で事業を展開していた、そのカイシャ。

 

 

しかし、そこには……

 

 

グローバル人材がいなかった

 

 

うん。いなかったです。結局。

 

 

海外ではたくさんの現地スタッフを採用して、世界中の顧客をローカルに対応できるような体制を敷いていたにも関わらず、そのカイシャの中身は全然グローバルじゃなかった。

 

 

そのカイシャにいたのは……

 

 

日本語がちょっとしゃべれる外国人

 

 

英語がまぁまぁしゃべれる日本人

 

 

という、よく見受けられる2パターン。

 

 

まぁ仕方ない事なんですけどね……。語学だけが「グローバルの指標」にもなりませんし。

 

 

ただし、そしてコレは、恐らく昨今たくさんの日系企業において見受けられる状況ですね。

 

 

「英語がしゃべれてる風」な人達が、母国語以外の言語での会議において、「コミュニケーションが取れてる風」にビジネスを行います。

 

 

そして、結局会議の後にメールで再確認 (笑)

 

 

そんなビジネスのやり方を、カイシャに4年半在籍してきた中で、たくさん見てきました。

 

 

「コトバ」はあくまでコミュニケーションのツールの1つに過ぎないのですが、グローバルを語る上では非常に重要。語学が本当に堪能な人は、例外なく「一定期間以上の海外経験」を自然と身につけていますし。

 

 

「海外経験」。コレは「語学力」とイコールであるべきです。

 

 

文系・理系や、技術、営業などのありきたりな縦割りに捉われず。グローバルな環境において、潤滑に意思疎通を成り立たせることのできるコミュニケーションスキルは、どの分野でも大前提。そのスキル無しでは、組織も個人も、今後は置いてけぼりをくらってしまうことでしょう。

 

 

それほど急速に、グローバル化は進んでいます。

 

 

そんな中、手前味噌でアレですが……

 

 

ドイツ語ネイティブ。英語堪能。海外経験10年以上というスキルで日本のカイシャに入社してみた、わたくしコダモン。

 

 

カイシャでかなり重宝されてました

 

 

ありがたいことです。

 

 

コトバもそうですが、「海外を知っていた」という部分が大きかった。

 

 

グローバルコミュニケーションの場では、その人の出身国や文化、宗教的背景といった様々な要素が考慮されて始めて、場が成り立ちます。緊張の解けた雰囲気作りも含めて。

 

 

それは、電話越しでも然りです。

 

 

いかに「壁のない状況」を作れるか?

 

 

グローバルコミュニケーションでは、コレが大事。

 

 

ドイツ人の思考も持ち合わせ、海外に長く在籍してきたコダモンは、この部分に関しては他より長けているようでした。

 

 

そのため、よく海外との重要な会議とかにも連れて行ってもらいました。

 

 

社長の海外出張についていったり。

 

 

通訳というカンタンな立場ではなく、あくまでカイシャの需要とビジネスを理解したうえで、海外とコミュニケーションができる人材として、業務に携わってきたのです。

 

 

そのように重宝されること、4年半。

 

 

コダモンのスキルがそのカイシャの需要とマッチしていたのは明白でしたが……

 

 

すぐお腹いっぱいになって辞めました

 

 

その理由は言わずもがな。

 

 

そのカイシャが、「ザ・日本のカイシャ」まっしぐらだったから。

 

 

残業、社内の古い慣行、年功序列などなど。よくもまぁコレで「グローバル企業」を名乗るもんだと関心しましたね。

 

 

それほど、その自称グローバル企業は、お粗末でした。

 

 

そのカイシャがイヤになった理由を挙げていくとキリがないのですが……。

 

 

海外ハーフがカイシャを辞めた話。それをまとめたのがこのブログです。

 

 

コダモンの見解は、色んな意味で “外の人の意見“。

 

 

カイシャを組織する側に立つ人にも、読んでもらいたいものです。

 

 

数字も肯定する日本のカイシャのグローバル貧困

 

 

日本のカイシャは、こと「日本市場」に関しては理解度が深い。

 

 

まぁ、当然といえば当然ですが。

 

 

他社との競合状況含め、ある程度の規模のカイシャなら「全てが想定内」の範囲でビジネスを行えるのが一般的。

 

 

しかし、如何せん「海外」に弱い。

 

 

次の抜粋は、日本貿易振興機構(ジェトロ)の記事からです:

 

 

「2016年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」(ジェトロ海外ビジネス調査)結果概要 

(出典: https://www.jetro.go.jp/news/releases/2017/99e9d2364b530eec.html, 2017年11月26日時点)

 

 

このタイトルを読むだけでも興味深いですが、その中でも次の部分が現在の日本のカイシャの「グローバルに対する弱さ」が露呈されています:

 

 

5海外ビジネスを担う人材の確保が最大の課題、外国人社員を雇用する企業も約半数に及ぶ 

 

海外ビジネスの課題を尋ねたところ、「海外ビジネスを担う人材」(55.3%)と回答した企業の割合が最も多く、「現地でのビジネスパートナー」(52.1%)、「海外の制度情報」(48.9%)が続く。海外ビジネス拡大に向けた人材戦略については、「現在の日本人社員のグローバル人材育成」を挙げる企業が48.1%と最も多く、次いで「外国人社員の採用、登用」(23.1%)を選ぶ企業が多かった。「外国人を雇用している」企業の割合は46.0%と、2年連続で増加し緩やかな拡大基調にある。「外国人を雇用している」割合は、大企業で73.1%に及ぶ一方、中小企業は38.6%に留まる。ただ、「今後採用を検討したい」と回答した中小企業は24.7%と4社中1社に及び、外国人材への関心は高い。 (出典: 同上)

 

 

ちなみに、人材戦略のところの……

 

 

海外ビジネス拡大に向けた人材戦略については、『現在の日本人社員のグローバル人材育成』を挙げる企業が48.1%と最も多く…

 

 

この「日本人社員のグローバル人材育成」部分。コレに関しては……

 

 

日本のカイシャではキビしい

 

 

と言い切れます。

 

 

残業を評価するような就業姿勢、周りの人間や組織に合わせることを良しとする集団意識、また日本人の思考に重点を置き過ぎる舵取り……などなど。

 

 

"日本のカイシャイズム"でガッチガチに観念を固定された人材は、もうすでにグローバルに育成する余地はありません。

 

 

以前にも触れたテーマですが。

 

(合わせて読みたい) 

 

 

 

日本のカイシャは、まず社内外でもお手本ともなれるような「本当のグローバルパーソン」の招致に着手すべきです。

 

 

海外ビジネス経験が豊富で、言語によるリミットがないような人材。

 

 

そのために:

 

 

これまで当たり前だったカイシャの慣行を撤廃すべき

 

 

ワークライフバランスを最低限提供できる労働環境を整えたり。

 

 

職級と職給にとらわれない人事に着手したり。

 

 

課題は山積みですが、今のままでは……

 

 

優秀なグローバルビジネスパーソンは日本で働きたくない

 

 

コレが現実かなーと思います。

 

 

海外の企業は、優秀な人材への投資に積極的です。採用時に、個別のルール変更すら惜しまないような企業もあるほど。

 

 

日本のカイシャにこのようなフォレキシビリティがあるかは、甚だ疑問です。

 

 

「外国人」がトップに立つ企業が多い欧米諸国

 

 

 

そんな日本のカイシャでは、外国人が日系企業のトップに座ることもない。

 

 

大企業でパッと思いつくのは、日産のカルロス・ゴーンくらい。

 

 

ただし、これもルノーとのM&Aがあったうえで成立しているケースです。

 

 

このような、「カイシャのトップ = 当然日本人」という考えも、グローバル的に見ると遅れています。

 

 

ちなみに海外に目を向けると……。

 

 

たとえばドイツ:

 

 

14,7%の企業で「外国人」が企業の舵取りを担うトップのポジションに就任しています

(出典: manager magazin, http://www.manager-magazin.de/unternehmen/karriere/deutsche-konzerne-laut-studie-oft-von-auslaendern-gefuehrt-a-1024451.html, 2017年11月26日時点)

 

 

一番分かり易い例は、Deutsche Bankの社長。

 

 

ドイツ銀行(日本でいうところの日銀)という、超老舗の大企業社長が、外国人です。

 

 

また、薬剤関係で有名なバイエルや、ヘンケルといった世界的に有名なグローバル大企業も、ドイツ人以外がCEOを勤めています。

 

 

これらは全て2015年時点のデータですが、20年前の1995年当時の数字ではその割合がたったの2%だったことを考えると、急速にグローバル化が進んでいたのがわかります。

 

 

ちなみに、このドイツ企業の状況を紹介するmanager magazinでは、アジアにおけるCEO事情にも触れています。

 

 

その中では、日本と中国が「外界から遮断」という表現を用いながら……

 

 

外国人CEOの登用はまだまだ先になるだろう

 

 

という内容で紹介しています。

 

 

……。

 

 

数字も肯定する、日本のカイシャのグローバル貧困。

 

 

今後の対応に、引き続き注目です。

 

 

 

コダモン