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ハーフが「髪染め強要問題」に見る日本と海外の大きな違い

生まれ持った姿形を頭ごなしに否定する、時代遅れな日本の教育。ハーフとして同じ経験をしたコダモンが語ります。

「人格侵害」の意識がない「髪染め強要問題」

 

 

コダモンです。

  

 

「『髪染め強要で不登校』『生まれつき茶色』高3、大阪府を提訴 修学旅行締め出し 」

(出典:毎日新聞, https://mainichi.jp/articles/20171027/dde/041/040/035000c, 2017年10月29日時点)

 

 

最近話題になっていることもあり、目にした人も多いと思います。

 

 

「日本人らしくしろ!」

 

 

「周りに合わせろ!」

 

 

こんなメッセージが見え隠れしている、今回の問題。正直なところ、この件に触れるかどうかも迷いました。

 

 

グローバル化が進む社会の中で、国際結婚やハーフの存在は、もう当たり前です。それなのに…。

 

 

直毛で黒髪が『日本人』だとでも思ってるの…?

 

 

実際にハーフとして、日本のド田舎で生まれ育った、わたくしコダモン。

 

 

もちろん、高校の生活指導で引っかかっていました(笑)

 

 

学校側とバトルした過去の話も含め、ちょっと語ります……。

 

 


海外から笑われてるよ、日本。

 

 

まず今回のニュースについて。

 

 

ドイツでもしっかりと話題になっています。

 

 

その見出しがコチラ:

 

 

「情状酌量の余地もない日本の学校: ティーンネイジャーが髪色規則で学校側を提訴」(訳: コダモン。以下同様)

 

 

こんな感じで報道されてます↓

 

 

ここで何が問題かというと……。

 

 

日本のヤバい現実でもある『海外の常識から外れた社会』を晒されてしまった。

 

 

ということです。

 

 

 

記事の中では、

 

 

 「おとぎ話のような信じられない出来事が、ある日本のティーンネイジャーにとって厳しい現実となってしまった。」(Es klingt wie eine Geschichte, die an den Haaren herbeigezogen ist - doch für einen japanischen Teenager war sie bittere Realität)

 

 

そんなコトを書かれてしまっています。

 

 

そりゃそうですよね…。

 

 

多国籍社会が当然なのがドイツです。そこで暮らす人間の髪型や肌の色なんて、もともとみんなそれぞれ違います。

 

 

多くの文化と人種が入り混じっているドイツ。そのような海外の先進国において「髪の毛を統一しろ!!」なんてことは、そもそも不可能。

 

 

というか、仮にそんな校則がドイツの学校に存在したら、世論からフルボッコで存続できません。

 

 

「個の尊重」が当然なのもドイツ。

 

 

ちなみに、役所勤務の人がタトゥーを入れていたりするのもドイツです。

 

 

学校での教育から『個人の自由』が最重要項目であるドイツにおいては、集団行動を美徳とする習慣など持ち合わせていません。

 

 

そこへきて、今回のこの頭髪問題のニュース。

 

 

日本から来たこの報道を見たドイツ人は……。

 

 

「遠い異国のジャパンでまたありえないネタがあったぜ」

 

 

というノリで見られているんです。もう笑い話のレベルで。

 

 

そして、そこには『同情』もあります。ドイツ人にとっては、個の自由がないがしろにされている学校教育の実態が信じられないのです。

 

 

学校を追い出されるように阻害されてしまった被害者の女子生徒に同情しつつ……。

 

 

 

「想像を絶する校則が存在する国、日本」

 

 

 

という認識を、国際社会に抱かせてしまっているのです。

 

 

 


実際に経験した「頭髪検査」

 

 

ドイツとのハーフであるコダモンは、見た目はほぼ外国人。

 

 

誰がどう見ても、日本では「ハーフ or 外国人」です。

 

 

当時日本で通っていたのは、とあるド田舎の学校。そこにいる『ハーフ』はもちろん自分だけ。

 

 

地元では別の意味で有名になるくらい、こっちがおとなしくしていても、周りから勝手に知られているような存在でした。

 

 

しかし。

 

 

そのような『誰がどう見てもハーフ』も……。

 

 

「地毛です」と毎年申告する儀式に参加していました

 

 

頭髪検査でひっかからないための、笑えない本当の話。

 

 

確かに自分はちょっと天然パーマなのですが、そもそもそんなレベルの話じゃなくて……。

 

 

こちとら「半分外国人」なんですよ

 

 

『地毛』かどうかなどよりも、そもそも『周りと同じ』にはどう頑張ってもならないわけです。

 

 

「日本人らしくしろ!」みたいな隠れたメッセージと期待には、どうあがいても応えることができないわけです。

 

 

それでも、「髪を短くしろ」だのなんだのと説教じみたことを何度も言われました。

 

 

今思い起こせばいい思い出ですが、当時は思春期真っ只中。生活指導の先生とは何度もバトりました。まぁ、最終的には『なぁなぁの関係』になれたので楽でしたが……。

 

 

今回の報道にある被害者の女子学生は、

 

 

「度重なる染色で生徒の頭皮はかぶれ、髪はぼろぼろになった」

 

 

らしいのです。本来の地毛ではない黒髪に染めることを強要されたその学生には、本当に同情します。

 

 


「短髪黒髪が日本人」は時代遅れ

 

 

ちょっと回り道しましたが……

 

 

今回の問題の根底は、コレに尽きます:

 

 

 

「短髪、直毛で黒髪が日本人」だと未だに考える人がいる

 

 

 

これが見直されない限りは、同様の問題は無くならないでしょう。

 

 

カイシャも学校も、集団行動を美徳としている」のが日本です。

 

 

ハーフである自分も実際にそれで育ちましたし、別段悪いこともなかった。(大きく見れば)

 

 

周りはほぼ「純日本人」。

 

 

浮いているのは、自分です。

 

 

自分が学校に通っている「か弱い存在」の時は、最終的には上からの指導と周りに合わせるしかなかったです。

 

 

ただ…。

 

 

これからのグローバル化の社会においては絶対に見直さなければいけない問題です。今回の報道にあるような事は、野放しにしてはいけません。

 

 

黒人とのハーフの子供に、「明日までに肌を白くしてこい!」なんて言えるはずもないですよね?

 

 

今回の報道は、それと全く同じことなのです。

 

 

……。

 

 

「学校側は生徒の代理人弁護士に『たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒染めさせることになる』と説明している。」

 

 

記事の中の残念なこの一文。それが、全てを物語っています。

 

 

 

『髪の毛』だけの話ではなく。生い立ち、出生地、両親のルーツ、母国語の違い、肌の色など……。

 

 

 

「周りと違う日本人」はこれから増えていきます

 

 

 

それに対応できる社会へと、今後の日本が変われるかどうか。

 

 

これからも、しっかりと見届けていくつもりです。

 

 

 

コダモン