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ハーフのいいところ

ハーフに対しては色んな意見あるけど、実際にドイツハーフとして日本で生まれ育った経験は素晴らしいものです。


ハーフで良かった!

 

 

コダモンです。

 

 

みなさん、『ハーフ』と聞くとどんなイメージを持ちますか?

 

 

見た目は外国人だけど、日本人。片親が"外国人"である人を指して、ハーフと言います。

 

 

完全なイメージ先行型で「ハーフは華やか!」とか「ハーフはモデルが多い!」と思われがちだけど、実際はそれに当てはまるハーフもいれば、そうではないハーフもたくさん存在します。

 

 

それでも、モデルのハーフがテレビで活躍していることもあり…。「キレイ!」とか「カッコいい!」というイメージを持っている人が、日本には多いかと思います。

 

 

そのように『理想的な存在』とされがちだけど、中身は意外と複雑だったりするハーフたち。

 

 

何はともあれ、みんな同じ人間。そこに存在する『違い』は、言ってしまえばただの『個性』です。

 

 

「外国語が話せて羨ましい!」なんて言う人も日本には多いですが、実際にバイリンガルに育つハーフはけっこう少なかったりするんですよね。

 

 

そんなハーフとして日本で生まれ、日本で育った、わたくしコダモン。

 

 

地元では町で唯一のハーフというような田舎で、半分外国人として色々な経験をしました。

 

 

世間が持つ一般的なハーフのイメージと、実際に日本で暮らすハーフたちの日常生活の間には、大きなギャップがあることも熟知しています。

 

 

そんなハーフの「いいところ」。

 

 

30と数年をハーフとして過ごして来たコダモンが、独断と偏見でお伝えします。

 

 


ふたつの国の文化で育つ

 

 

コレが1番の「ハーフのいいところ」だと思っています。

 

 

 

日本にいながらにして『2つの文化』で育つ

 

 

 

それがハーフの絶対的な特権です。 

 

 

日本で普通に暮らしているけど、家庭の中には『もう一つの国』が存在している。片親が外国人なので、当然と言えば当然ですが…。

 

 

コダモン家は両親の片方がドイツ出身の外国人。

 

 

そのため、家庭の中ではドイツ語での会話が自然とありました。学校では日本語を話し、放課後に友達と遊んだりする時も、もちろん全部日本語。しかし、家に帰って「ただいまー」と言って一歩足を踏み入れれば、そこはもう『半分外国』なのです。

 

 

そのようにして育つと、自然と『もう一つの国の考え方』が身につきます。

 

 

コトバだけでなく、ドイツの文化や風習、マナーなど。それらを日常から経験する事によって、次第に日本的な考え方とは別の『もう一つの国の考え方』をするようになるのです。

 

 

親が子供を教育するのは当然なのですが、極端な話、ハーフの場合はそれがいつも『2倍』なのです。

 

 

日本ではラーメンを食べる時に「ズズズーっ!」と音を立ててすすりますが、それがドイツではNG。食事のマナーなどの細かい事にいたるまで、家では常に2つの文化が入り混じっていました。

 

 

そのような環境で育つため、自然とドイツ文化やドイツ人の思考が身につきます。

 

 

日本の七五三も祝うし、毎年新年には初詣にも行く。でも、その日常にはドイツというもう一つの母国の影響がある。そうやって何でもダブルな環境で育ちました。

 

 

このような環境の『ありがたさ』は社会人になってから気づきました。ドイツ語や英語が堪能であるという事に加えて、子供の頃から異文化を知っているということが、外国人を相手にするビジネスでとても役立ちます。

 

 

日本人と交渉や打ち合わせをする場合と、ドイツ人やその他欧米人を相手にする場合とでは、その対応の仕方は180度変わったり。そのような事も、子供の頃からの『何でも2倍』な環境のおかげで、わざわざ習わなくてもなんとなく身についているのです。

 

 

このようにグローバルコミュニケーションが得意なのも、子供の頃のハーフとしての日常があったからです。

 

 

いろいろと感謝。

 

 

『ふたつの国の文化で育つこと』は、大人になってから気づくハーフの恩恵です。

 

 


『ハーフであること』は隠さなくていい!

 

 

日本のハーフたち中には、『自分がハーフであること』をひた隠しにしようとする人もいます。

 

 

コダモンのように、見た目が完全に外国人である場合は隠しようもありませんが(笑)

 

 

学校でイジメにあったり、街でからまれたり、ジロジロ見られたり。日本語を話す"外国人"がよっぽど珍しいのか、日本では、ハーフが疎外感を感じてしまう環境も残念ながらあります。

 

 

その結果…。

 

 

「日本しか知りません」

 

 

「日本語しか話せません」

 

 

そう言って、あくまで『自分は"日本人"なんだ!』と変なこだわりを見せるハーフもいるのです。

 

 

ハーフと一口に言っても様々で、『アジア圏のハーフ』もたくさんいます。見た目がまったく日本人と変わらないハーフもいるわけです。

 

 

各々のハーフたち家庭事情も異なるので、実際に日本しか知らないハーフもたくさんいる。

 

 

それでも、ハーフの誰もが持つもうひとつのアイデンティティは素晴らしいものです。

 

 

素晴らしいもの、なのですが…。

 

 

幼少期からの成長の過程で、その『独特の見た目』から嫌な経験をさせられたハーフもたくさんいます。

 

 

コダモンも、どちらかと言えばその内の1人。いきなり「外人!」とか言われて、ケンカになったり。

 

 

街を歩いているだけでジロジロ見られたり。まぁ何でも一通り経験しました(笑)

 

 

そのように、子供にとっては過酷とも言える環境を経験したハーフの中には、ポッキリと「心が折れてしまう人」もいるのです。

 

 

自己を形成する上でとても大事な思春期に、自分が持つもう一つのアイデンティティーを否定されたと感じてしまうハーフ達。

 

 

その人の根本的な存在意義でなる「もうひとつの国」を、「邪魔臭いもの」として心の奥底に閉じ込めてしまうハーフもいるのです。

 

 

しかし…。

 

 

ハーフの先輩(?)として、これだけは言わせてください。

 

 

 

2つの国の文化で育つのはとっても素晴らしい事!

 

 

 

ハーフだけが生まれながらにして貰える、素晴らしい『ギフト』です。

 

 

日本で育ちながら、その中身はもうグローバルな人間が出来上がっている。『留学』や『海外移住』をする前からその基礎が出来上がっているハーフたちは、言ってしまえば勝ち組です。

 

 

そして、そのステータスはどんどん前面に押し出していいのです。

 

 


「もうひとつの母国」がある!

 

 

幼い時から、片親とその親族が外国人。そして、それがハーフにとっては当たり前。

 

 

おじさん、おばさん、おじいちゃんやおばあちゃん。コダモンの場合は、それがみーんなドイツ人です。

 

 

そのため、家族に会うために帰省するとなると、その行き先はドイツなのです。そこで暮らしている人々は、当たり前だけどみんな外国人。

 

 

幼い頃に経験したドイツの空気は、今でもハッキリと覚えています。

 

 

欧州のレンガ造りの建物独特の実家の香り

 

 

おじいちゃんに乗せてもらったトラクターの音

 

 

おばあちゃんが作ってくれた手料理の味

 

 

そのどれもが、ドイツで暮らす今になっても、自分の中で「落ち着き」を感じられるような思い出なのです。

 

 

それは、日本の田舎に帰省する時などに "日本人" として誰もが経験するものと、まったく同じ感覚なのではないでしょうか。

 

 

…。

 

 

日本にいながらにして、もうひとつの母国があるという事の恩恵。

 

 

自分の母国は、日本であり、ドイツ。どちらの国も素晴らしいし、社会人となった今、2つの国を行き来しながらグローバルな環境で暮らせています。

 

 

子供の頃、嫌々ながらドイツ語を勉強したのも、今となってはいい思い出です。当時まだ小学生だったコダモンは、「ドイツ語を勉強する意味」をまったく理解できませんでした。それでも、言われるがまましぶしぶ机に向かっていたのを覚えています。

 

 

学校の宿題もあるし、外でみんなと遊びたいし…。「なんで自分だけドイツ語なんか勉強しなきゃいけないんだろう?」と、当時は不満タラタラでした。

 

 

しかし、海外に触れる機会が増えるにつれて、ドイツ語を身につける事が『本当に意味のある事』だと気付いたのです。

 

 

その後、大学から単身ドイツに渡ったのですが…。

 

 

「もっと勉強しておけば良かった!」と後悔しました(笑)

 

 

日本でハーフとして成長する過程の中で、海外がとても身近だという事に気付き、また、『もう一つの母国がある』という事が実はポジティブなのだと考えられるようになったのです。

 

  

そのような『もう一つの母国』がある生活の中で、ハーフである自分が周りよりも少し特別だと実感できるようにもなります。

 

 

日本で普通に暮らしているだけでも、自分の中にあるもう一つのアイデンティティと『もう一つの母国』が、その日常を素晴らしいものにしてくれる。

 

 

高校生になると、ハーフである自分がこれまで家族を通して経験したきたものは、全て『スキル』なのだと考えられるようになります。

 

 

海外を常に身近に感じる事で身につけたグローバルコミュニケーションのスキルが、実は本当に貴重なものだと知ることができる。これは、大人にならないとなかなか理解できないのですが…。

 

 

社会人になって外資系企業に勤めるようになると、言うまでもなく、面接や会議、ビジネスの現場において「他人との差別化」につながる絶対的な強みとなりました

 

 

これも全て『もうひとつの母国』があるからこその恩恵なのです。

 

 

 

生まれと育ちは日本のド田舎だったけど、そこから海外へ羽ばたいて、様々な国の人と知り合い、グローバルな仕事を通して自分の価値を感じることができました。

 

 

ハーフというちょっと特殊な家庭環境だったからこそ、今の自分がある。

 

 

子供の頃に読んでくれた絵本がドイツ語だったり

 

 

塾へ行かないで家でドイツ語を学んだり

 

 

そうやって育てられてきた自分の環境に、今は感謝しかありません。

 

 

そんなこんなで、「ハーフのいいところは何?」と聞かれたら…。

 

 

コダモンは真っ先に「もうひとつの国の文化を知れること」と答えます。

 

 

グローバル化が進むビジネスと日本社会においては、生まれながらにしてグローバルコミュニケーションに長けているハーフたちはとても貴重な存在だと思うのです。

 

 

「ハーフで良かった!」

 

 

大きな声で、胸を張って言えます。そして、日本で暮らすハーフのみなさんにも、是非それを知ってもらいたい。

 

 

 

コダモン