「BOSS新CMが描いた『企業戦士』時代の終わり」という記事が興味深い

死に物狂いで働く「企業戦士」サラリーマンの姿は時代と共に変わる。

日本の「サラリーマン像」の変遷

 

 

コダモンです。

 

 

日本では、カイシャと働き方が変わりつつある。

 

 

時代が変われば、人も変わる…。ブームもトレンドも世間の常識も、世代が変わるごとに刷新されます。

 

 

そして、それはお茶の間に流れるテレビのCMでも顕著。

 

 

インターネットの台頭でテレビCM自体の効果が薄くなっている昨今ですが…。

 

 

それでも、テレビで見かけるコマーシャルは、その時代に合致したトレンドを題材にして、視聴者に「見てもらおう、覚えてもらう」と必死です。

 

 

そんな中、こんな記事が目に留まりました。

 

 

「BOSS新CMが描いた『企業戦士』時代の終わり」

(出典: https://toyokeizai.net/articles/-/172021, 2017年5月21日時点)
コーヒーCMは「働く男」をどう描いてきたか?

 

 

そんな、東洋経済オンラインの記事。

 

 

これまでにも、缶コーヒーのCMの中では、「働く男」ことサラリーマンが、当たり前のようにフィーチャーされてきました。

 

 

しかし…。

 

 

今回紹介されているこのCMは、昔ながらのサラリーマン像が影を潜める、そんな斬新な内容になっているようなのです。

 

 

ビジネスマン絶頂期のバブル期

 

 

「CMは時代を映す鏡」

 

 

そんなキャッチコピーで言われている通り、コーヒーやドリンク剤のCMは、その時代の「働く男」サラリーマンを描く事が多いですよね。

 

 

ギリギリ昭和生まれの、わたくしコダモン。

 

 

「24時間戦えますか♪」というテーマソングのドリンク剤のCMを、今でもハッキリ覚えています。

 

 

「ビジネスマーン♪」みたいなノリで、忙しいサラリーマンが、疲れ切った体にドリンク剤を流し込むCM。そして、ドーピングが済んだ後は、そこからまたバリバリ働く姿を描く…。そんな内容だった。

 

 

海外出張で飛び回る忙しいビジネスマンを描いたCMでしたが…。このCMは、カテゴリー的にはどうやらバブル絶頂期にあたるようです。

 

 

この時代特有の、好景気でイケイケドンドンな「働く男」が対象にされていて、「働けば働くだけ金と地位がもらえる」という、そんな時代を描いていた。

 

 

そこから景気も次第に後退したけれど…。「忙しく駆けずり回るサラリーマン」を題材にしたCMは、その後も変わることはなかったのです。

 

 

「CMは時代を映す鏡」と言うけれど、日本のビジネスマンのイメージは、「基本的に疲れている」。

 

 

それは、今も昔も変わらない。

 

 

バブル崩壊後は「お疲れモード」

 

 

 

「疲れ切った日本のサラリーマン」を題材にするテレビCMたち。

 

 

その基本は変わらずとも、テレビで流れる映像には、その時代の節目節目の違ったイメージが反映されていたらしい。

 

 

そして、バブル崩壊後は、がむしゃらに働いていた日本のビジネスマンが、一転して一気にお疲れモードに突入した模様。

 

 

「やればやるだけ評価される!」

 

 

そんな時代に、いったん一区切りがついて…。

 

 

「いくら頑張っても何も変わんねーな…。現状維持最強。」

 

 

そのような時代を迎えました。

 

 

サラリーマンのイメージは、「バリバリ働く」というよりは、むしろ「いくら仕事しても報われない」ような方向へ向かっていきます。

 

 

サラリーマンの哀愁を取り扱ったCMも多くなり…。

 

 

現在にいたっては、「ひたむきに働く日本人」を描いたCMなども、良く見かけるようになりました。

 

 

 

「ワークライフバランス」を題材にするCM

 

 

そんな中でも、今回の記事のテーマとなったCMが、おもしろい。

 

 

その内容はと言うと…。

 

 

「とあるアプリ制作会社のオフィス。上司役の堺雅人が出社すると、オフィスは人が少なく閑散としている。不思議に思って若手社員役の杉咲花に理由を聞くと『社長とマネジャーはコワーキングスペース、ムラヤマさんとクミちゃんは有給消化中、タナカさんはリモートでミーティングってことでみんな来てません』と淡々と答える。」(同上。原文ママ)

 

 

これ、超斬新です。

 

 

つい数年前までは、営業回りに疲れ切って、公園のベンチで缶コーヒーでも飲みながら一息入れるような「働く男」の姿が一般的だったのに。

 

 

前述の、アプリ制作カイシャでの場面を題材にしたCMは、なんと…。

 

 

ワークライフバランスを題材にしている

 

 

ちょっと前までは、考えられない。

 

 

社員がホームオフィスをする現場や、育児をしながら対応するようなシーンまで…。そして、そんな現代の働き方を、「新しい風」という形でCM内に取り込んでいます。

 

 

日本ではまだまだ認知度の低い「ワークライフバランスを重視」した働き方。

 

 

ドイツでは、男性も当たり前のように育休を取るし、「今日は家族が誕生日だから」などというプライベート丸出しの理由で、上司が15時くらいに帰宅したりします。

 

 

そんなワークライフバランスの宝庫のようなドイツの働き方ですが、それに似たようなシチュエーションを、このBOSSの缶コーヒーのテレビCMは、取り扱っているのです。

 

 

ホームオフィスで、オフィスに出社しないで家から仕事する働き方。

 

 

有給休暇をしっかり消化して、1年を通してリフレッシュしながら働く姿。

 

 

そのような「今」をテーマにしたCMだったのです。

 

 

それらをもって、「カジュアルな働き方」に合うドリンクとして、コマーシャルの中で新製品を推そうとしているらしい。

 

 

実際にそのCMを見ていないけど…。この記事を見て、素直に嬉しく思った。

 

 

なぜかというと…。 

 

 

これまでの「ビジネスマン」を「古いもの」と見せていたから

 

 

要するに…。 

 

 

「働きスギ、飲みスギ、遊びスギ」のサラリーマンとか…。

 

 

くたくたに疲れたビジネスマンとかが、これまでのコーヒーやドリンク剤のCMに起用されていた。

 

 

しかし、今回のCMは、グローバルスタンダードを反映させていた。

 

 

そうすることで、ひと昔前までの「疲れ切ったサラリーマン」が「今のご時世は当たり前じゃない」という見方につながるのです。

 

 

テレビCMなどは、単なる自社製品のマーケティングの一環に過ぎませんが…。

 

 

それでも、それを見た子供や学生達に与える影響、は大きいのです。

 

 

「毎日遅くまで働いて忙しく駆け回るのが社会人なのか…」

 

 

というイメージを植えつけるよりも…。

 

 

「働き方を選べて、余暇も充実させられるのか…!」

 

 

というような、モチベーションにもつながる、ポジティブなイメージを持って欲しい。

 

 

ただでさえ、都内の満員電車や、夜の帰宅ラッシュに、サラリーマンでごった返す現場を日々目の当たりにしているのです。

 

 

残業とストレス三昧で働く日本のビジネスマンたちがまだまだ多い中、このようなCMを流す効果は大きいと思う。

 

 

これからカイシャ生活を始める人にも、ぜひグローバルスタンダードの働き方を目指して欲しい。

 

 

そのような「スタンダードな考え方」をもったビジネスパーソンが増えれば…。

 

 

自ずとカイシャ側もその風潮にアジャストせざるを得なくなる

 

 

年功序列で支配されているカイシャ組織に、「新しい風」が今後実際に変化をもたらすかもしれないのです。

 

 

朝から晩まで、家庭も顧みずにバリバリ働くビジネスマン。

 

 

疲れた体に栄養ドリンクを流し込み、また終電までデスクに向かい続けるカイシャの人間たち。

 

 

そんな「企業戦士たち」の姿が、「時代を映す鏡」と言われるテレビCMの中で、着々と変わりつつあるのです。

 

 

このような「企業戦士時代の終わり」に、ジェネレーションギャップを感じる団塊世代なども、多いでしょう。

 

 

それでも、これからの日本と日本のカイシャに訪れる「新しい風」は必然です。

 

 

たかがテレビCM、されどテレビCM。

 

 

公共の電波でしっかり「ワークライフバランス」が後押しされていている内容に、思わずニヤリとしてしまった。

 

 

 

コダモン

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コメント: 2
  • #1

    美唄 (金曜日, 29 6月 2018 04:39)

    そもそも、CMってど言う効果があるの?

  • #2

    コダモン (土曜日, 20 10月 2018 22:08)

    @美唄さん。
    メインは自社の商品の売上を伸ばすため、ですね。最近では、ネットーユーザーが増えたのでWeb広告とかの方が安くて費用対効果が高いみたいですが。