「会社」「残業」と検索するとネットに闇が溢れかえっている

「仮眠が労働時間にあたる」って、知ってました?

注目を集めやすい「残業と労働」

 

 

コダモンです。

 

 

日本で会社員をするうえで、「残業」というテーマは切っても切れない存在ですよね。

 

 

日系の一部上場企業に勤めていた当時、たくさん残業をしました。

 

 

勤めていたカイシャは決してブラックでは無かったので、しっかり残業代が出ていたのが唯一の救い。それでも、エンドレスな会議によるムダ残業や、ありえない仕事量の割り振りによる必然的な残業などが多かった。

 

 

定時に帰宅できるシチュエーションは、ほぼ皆無。

 

 

当時の周りの同僚はと言うと…。上司が帰らないから机に居残ったり、明らかに仕事は無いのに頑張っている姿勢を見せたり。

 

 

誰もがカイシャ色に染まって残業を繰り返していた

 

 

終業のチャイムが毎日17:30に鳴り響くオフィス。

 

 

都内の一等地にあった本社に勤めていたのですが、そのオフィスでは、終業のチャイムと同時に帰宅していく人は、誰もいませんでした。

 

 

終業時間なのに、誰一人デスクを去ろうとしない。

 

 

とっくに帰れる人もたくさんいるはずなのに、周りに合わせながら仕事のフリ。なぜなら…。

 

 

残業は当たり前だから

 

 

自分の給与には「20時間のみなし残業代」が含まれているし。

 

 

カイシャに入社する前から、「しっかり残業してね!」と、決めつけられているようなものです。

 

 

そんなカイシャ生活を4年半続けて、心底疲れました。

 

 

自分も経験した、「残業」という、会社員にとっては永遠のテーマ。

 

 

日本では、労働環境や残業などに関するテーマがテレビやネットで毎日のように取り沙汰され、ニュースで見ない日はありません。

  

 

そんな中、Yahoo!ニュースで、こんな記事を目にしました:

  

  

「『仮眠も労働時間にあたる』イオン子会社に残業代支払い命令」

 

 

……。

 

 

考えたこともなかった。

 

 

仮眠は労働時間にあたるのか?

 

 

「労働」と「残業」

 

 

その記事によると…

  

  

「イオンの関連会社で警備業の『イオンディライトセキュリティ』(大阪市)の男性社員(52)が宿直の仮眠は労働時間にあたるなどとして、未払い残業代などの支払いを求めた訴訟の判決が17日、千葉地裁であった。小浜浩庸裁判長は『労働からの解放が保証されているとは言えない』として、原告の請求をほぼ認め、未払い残業代と付加金の計約180万円を支払うよう同社に命じた。」(原文ママ) 

 

 

…ということらしいです。

 

 

警備の業界のことはよくわからないですが、なんか斬新なテーマ。

 

 

要するに…。

  

 

警備の仕事の中で24時間勤務体制があり、そこでは仮眠時間と休憩時間が定められていた。そして、その仮眠時間中にも異常事態に対応するため、制服のままの仮眠をしていて、それが業務時間にあたる。

 

 

…ということですね。

  

 

仮眠中もいつでも臨戦態勢(?)で待機している状態にあるので、それが「業務にあたるのか、あたらないのか?」。コレが論点だったようです。

 

  

結果、残業代の未払い分含む支払い命令と原告側の勝訴、となりました。

 

 

警備員が仮眠している時間は、業務時間。

 

 

ふーむ…。

 

 

この記事、みなさんはどう見ますか? 

 

  

わたくしコダモンは、パッと見て、単純にポジティブな顛末だと思いました。

 

 

「未払い残業代が払われたから」、ではありません。

 

 

いや、原告側に支払いが命じられ、「仮眠が労働時間にあたる」と裁定された事は良い事ですよ。もちろん。

 

 

それはポジティブな結果なんですが…。

 

 

この話題、もっと別の角度から見れると思うんですよ。

 

 

だってコレ…。

  

 

数年前までは恐らく話題にすら挙がらないようなテーマです

 

  

単純に内容だけを見れば、取立て大騒ぎするような話ではない。

 

 

「仮眠が労働時間にあたる」という情報は斬新ですが(笑)

 

 

ニュースの中身だけを見れば、どっかの警備員が未払い残業代をもらえただけ、という話。

 

 

しかし…。

    

 

「残業と労働」が注目を集めている事に意味がある

  

 

そう思うんです。

 

 

このような情報は、これから社会人にる若者たちにとって、「違法な残業の定義」がどのようなものか、また、どの程度の残業が合法なのか? それらを知るための貴重な情報源になります。

 

 

Yahoo!のトップニュースになることでも、注目度は上がりますしね。

 

 

そして、このニュースを見た同業他社の被雇用者たちが、不当な扱いに気づき、声を上げるキッカケにもなる。

 

 

労働改革や残業規制の見直しなどが、ようやく議題に上がっている昨今の日本。

 

  

カイシャにおける終身雇用などの「安泰神話」はとっくに影を潜め、昔ながらの「カイシャ勤め」はとっくに様変わりしています。

 

 

年功序列が幅を利かせていたシステムは、崩壊するとまで言われ始めているし。

 

  

欧米式の雇用制度が流入している中、労働者側は、全力で各々の権利を主張し、それを確保する行動に出る必要に迫られます。 

 

 

そのためにも、今回のようなニュースがどしどし発信されるべきなんです。

 

  

日本のカイシャで働いている誰もが、「明日は我が身」。不当な残業や労働基準が絡む記事は、自然と注目されます。  

 

 

今回の記事とその訴訟内容も、当然と言えば当然の結果。

  

 

日本のカイシャと市場は縮小傾向にあるとも言われている中、「会社員」という選択肢を続けるならば、自分の身は積極的に自分で守っていくべきですね。

 

 

 

コダモン

  

記事出典:

http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/17/aeon_n_16678764.html (「仮眠も労働時間にあたる」イオン子会社に残業代支払い命令, 2017年5月18日時点)