「理由なき退職」とは

「理由なき退職」でさっさとカイシャを辞めていく人材たち。ヤバいカイシャがのさばっている日本では普通でしょ?

「辞めると決めている人」に対処法はない…?

 

 

コダモンです。

 

 

 「20代社員『理由なき退職』をどう防ぐか」

(出典: https://bizgate.nikkei.co.jp/article/DGXMZO2843414022032018000000, 2017年5月16日時点) 

 

 

こんな記事をみつけました。

 

 

人手不足が深刻化している昨今の日本。その中で、優秀な人材たちは、どうしたらカイシャに長く在籍してくれるのか? 

 

 

そんな内容に触れています。

 

 

人事の制度を見直したり。社内の教育制度とか研修にいっそう力をいれたり。

 

 

「どのように流出を防ぐか」ということが考察されていて…。「誰がなぜ辞めていくのか」という観点から、カイシャの早期退職事情を検証しています。

 

 

そして、その結論として…。

 

 

「将来有望な若手社員を手放さないためには、今のカイシャに留まり続けることの"魅力度"を高めなければならない」

 

 

としています。

 

 

…。まぁ、当たり障りのない内容です。

 

 

 

詳細は割愛しますが…。

 

 

給与・待遇などの「金銭的魅力」の水準が妥当かの検証をする

 

 

キャリアのゴールと育成のステップを具体化する

 

 

このような対策・対応の手段をもって、人材の早期流出を防ごう、というようなことが書かれています。

 

 

しかし…。

 

 

「本当に辞めたい人」はいつ何時だって辞めるでしょ?

 

 

人材の流出はこれから加速する

 

 

日本で働いてきたハーフから言わせてもらうと…。

 

 

「辞める人」はいずれにせよ辞めていく

 

 

そこには、対策も何もないと思っています。

 

 

若手であれ、優秀な人材であれ。

 

 

「辞める人は辞める」

 

 

ただ、それだけ。

 

 

……。

 

 

一昔前まで、「辞める」という選択肢がほぼ無かった、日本のカイシャ。

 

 

終身雇用が常識だった時代には、年功序列の制度も相まって、1つのカイシャに勤め続けるのが「魅力的」でした。

 

 

毎年少しづつ昇給・昇級があり、いつかは管理職になれる。それこそエスカレーター式に…。転職せずに同じカイシャに留まることが、良しとされていた時代です。

 

 

上場企業などの、いわゆる大手ならば、なおさら。

 

 

「大手企業に入社すること」が、人生のひとつのゴールとでも言わんばかりに、もてはやされていました。

 

 

カイシャが嫌でも耐え抜いて勤続年数を伸ばし…。ずーっと同じカイシャにしがみついて、最後にガッポリと退職金をもらう。そんなサラリーマン像が、いわゆる理想像だったのです。

 

 

終身雇用前提の企業に新人で入社し、ゼロからOJTで育成されるのが当然だった日本のカイシャ。

 

 

そのような組織体制のカイシャは今も多く存在しますが…。そこへ入社していく若者たちに変化が起きているのです。

 

 

「これから一生このカイシャで頑張るぞ…!」

 

 

そんな意識でカイシャへ入社していく若者が、確実に減っている。

 

 

今の若者たちは、非常に柔軟な思考を持ち合わせています。

 

 

「カイシャが自分を守ってくれると思っていない」というスタンスで入社してくる、現代の新卒たち。

 

 

彼らは、「仕事するために生きているわけじゃない」などという、はっきりとした意識をもって、働こうとしています。ましてや、退職金に期待してカイシャにしがみつくような事もしない。

 

 

「終身雇用」というモノが、過去の産物になりつつあるのです。

 

 

さらに、今の日本は…。少子化の影響もあり、空前の「売り手市場」。

 

 

カイシャが合わないと感じたらサッサと転職していく若者たち

 

 

そんな新卒、第二新卒が、確実に増えています。

 

 

団塊世代との意識のギャップは、どんどん大きくなっている。

 

 

「転職」がネガティブに捉えられていた時代もありましたが、そのハードルはどんどん低くなっているのです。

 

(合わせて読みたい)

 

 

 

 

ひとつのカイシャにしがみつくように働き方。それを「良し」と捉えない風潮が、確実に広まりつつあります。

 

 

転職市場は、今後もっと活発になっていくことでしょう。

 

 

そのため、「人材の流出」はどんどん加速する。

 

 

これは避けられない事実なのです。

 

 

 

 

「辞める人は辞める」

 

 

世の中の風潮として、転職のハードルが下がると、「カイシャ辞める」という事が当たり前のように行われていきます。

 

 

自分の理想とかけ離れた職場に行き着いてしまった若者たちは、せっせと転職活動に精を出す事でしょう。

 

 

希望のカイシャに入社したらパワハラ上司がいた

 

 

「ワークライフバランス重視」と聞いていたのに残業まみれだった

 

 

このような環境に、甘んずることを避ける若者たち。

 

 

一昔前までは美徳だった「ひとつのカイシャで頑張り続ける事」。終身雇用の崩壊と共に、それが意味をなさなくなった。

 

 

現代の若者は、「耐え難きを忍ぶ」という選択よりも、より良い「ワークライフバランス」を求めめて、次へとステップを踏んでいきます。

 

 

要は、「ヤバい…。違う…!!」と思ったら、スグに転職。

 

 

このような行動は、ちょっと前までは「根性がない」「転職しても失敗する」などと言って、槍玉に挙げられたことでしょう。

 

 

オッサン世代からは、今でも「最近の若者はすぐ辞める…」などというコトバが、そこかしこから聞こえてきます。

 

 

しかし、現在は若者に去って行かれたら死活問題。「次」が見つかるかもわからないし、採用できないかもしれない。

 

 

そのような事情もあり、人材の流出を「防ぐ・防がない」という話が、よりクローズアップされるわけです。

 

 

せっかく大金を投入して採用した社員は、もちろんどこのカイシャも手放したくない。

 

 

仮にそれがダメ社員であっても、長期間にわたるOJTで、時間をかけて「カイシャ色」に染めていくのが日本のカイシャです。

 

 

しかし、結局のところは…。

 

 

「辞める人は辞めていく」

 

 

コダモンは、そう思っています。

 

 

人材が優秀であれイマイチであれ、辞める人はしっかり辞めていく。

 

 

実際、自分がそうでした。

 

 

ドイツの大学を卒業して、日本の一部上場の大きなカイシャへ、凱旋帰国と共に中途入社。

 

 

「グローバルに活躍してやろう!」そう張り切って、勇んでの入社でした。

 

 

お偉いさんからの期待も大きく、カイシャではとても良くしてもらった。

 

 

でも…。

 

 

入社してすぐに「いつか辞めよう」と思った。

 

 

いや…。「辞めなきゃヤバい」と言ったほうが良いかもしれません。

 

 

エンドレスな残業に、休日出勤。取れない有給休暇に、非常に煩雑な社内の人間関係。半ば強制な飲み会に、ダメ上司…。

 

 

噂に聞いていた、「ストレス大国ニッポン」の働き方を目の当たりにして、マジでひきました。

 

 

入社数ヶ月で、「いつか辞める事」を決意。

 

 

そのままダラダラとカイシャ生活を送り…。4年半の月日が経ちましたが、有言実行。最後はスパッとカイシャを辞めました。

 

 

……。

 

 

これが、「辞める人は辞める」と思う理由。身をもって経験しました。

 

 

「辞めたい…」と1回でも頭にチラついたら…。

 

 

今の若者は、「本当に辞める」という選択肢を選ぶでしょう。

 

 

……。

 

 

 「20代社員『理由なき退職』をどう防ぐか」

 

 

そんなタイトルだった、今回の記事。

 

 

「理由なき退職」とは、本当に都合の良いワードを選んだものです。

 

 

若者が辞めていくのには、しっかりと理由があります。

 

 

オッサン世代がそれを理解できないだけ

 

 

「根性論」で物事を片付けようとしたり、「みんながやるんだから当たり前」みたいな訳のわからない理屈で、「辞める事」を選択肢にも入れる事が無かった、ひと昔前の世代の人たち。

 

 

カイシャに「生きがい」と「やりがい」を必死で見出そうとして、仕事にかじりついてきた人たち。

 

 

そんな彼らだから、「若者が理由もなく辞める」などと言えるのです。

 

 

カイシャを辞める理由なんてものは、その辺にいくらでも転がっています。

 

 

「若者がカイシャを辞める行為」を、未然に防ぐも何も…。

 

 

カイシャそのものが変わらないとダメでしょう。

 

 

育成制度をいくら見直しても、ダメ。

 

 

カイシャがいくら研修制度を充実させても、その効果は薄っぺらい。

 

 

……。

 

 

「カイシャで長く続かない新入社員をどう辞めさせないか」

 

 

 

こんなテーマが取り上げられている事自体は、けっこうな進歩だと思います。

 

 

そして実際に、入社数ヶ月で辞めてしまうような社員が増えているのが、現実です。

 

 

でも、それはそれで、問題は無いのです。

 

 

カイシャは「マジで無理になったら辞めて良い」。

 

 

問題はカイシャそのもの

 

 

未だに根強く残る「古い慣行」や「年功序列の精神」みたいなヤツを、根っこから変えていかないとダメですね。

 

 

労働人口が減少の一途をたどる、今の日本。

 

 

こらからも、売り手市場に拍車がかかります。

 

 

これをキッカケに、「カイシャが本当に変わる日」が来ればいいな…。と、ひっそり祈っています。

 

 

コダモン