「給料より休暇が大事」はダメ?

いくらたくさん給料もらったって、休みなく一年中働くような環境はムリ。余暇は誰にでも必要です。

「休みが欲しい」は自分本位じゃない

 

 

コダモンです。

 

 

日本のカイシャにおける「ワークライフバランス」。

 

 

このワークライフバランスがしっかり崩壊している現場に、4年半勤めていました。

 

 

上司がいつまでもエンドレスで残業してたり。

 

 

行きたくもない飲み会に駆り出されたり。

 

 

「お先に失礼しマース」って定時に帰ったら白い目で見られたり。

 

 

東証一部上場の大きなカイシャだったのですが、そこではみんな周りの目を気にしながら古いルールに従って仕事をしていた。

 

 

上司たちはみんな遅くまで残業しているし、19時前に帰宅する上司は滅多にいなかった。

 

 

彼らには子供や奥さんもいるのに…。何が悲しくて毎日夜遅くまでカイシャのデスクにかじりついているのだろう?

 

 

家族との時間も、自分の趣味の時間も持てない。プライベートを犠牲にしながら働いている人が多かった。

 

 

仕事自体は、比較的楽しかったのだけれど…。

 

 

その日本のカイシャは、社内のどうでもいいルールをさも「世界のルール」みたいに崇拝しながら、いつまでも集団行動していた。



そんなカイシャが嫌になってさっさと辞めました。

 

 

そんなこんなで始めたのがこのブログ。



ここで取り扱うテーマも、自然と「残業」とか「働き方」などがメインになっています。

 

 

自分が日本でした経験は「ごく当たり前」な、日系のカイシャでの日常です。



どこにでもある、日本の企業の話。

 

 

しかし…。



海外10年選手のドイツハーフにとっては、日系企業での4年半のカイシャ生活は「ありえない」の連続だった。

 

 

例えば…。

 

 

定時が過ぎてから会議が始まったり

 

 

「周りに迷惑がかかるから…」と誰も有給を取らなかったり

 

 

ハンコの押し方ひとつでグダグダ言われたり

 

 

…。

 

 

「そんなものは普通だろう!」って思いますか?

 

 

いやいや。

 

 

ドイツではありえないのですよ。

 

 

転職した今、ドイツでドイツ企業に就職しています。

 

 

世界に事業を展開する、まぁまぁ大きなグローバル企業。

 

 

そこでは…。

 

 

日本で経験した「ありえない」が存在しない

 

 

「国が違うから」ではないのです。

 

 

年功序列や古い考えで、非効率のど真ん中をいく日本の働き方。ドイツでは、それが無いだけの話です。

 

 

そして、グローバルスタンダードから見れば…。おかしいのは明らかに「日本式」の方なのです。

 

 

日本のカイシャでサラリーマンをしていた当時の体験談をドイツ人の同僚に語ると、笑い話のネタになります。



それくらい非日常的なことが、日本のカイシャでは毎日繰り広げられている。

 

 

日本の働き方は、グローバルスタンダードでは無い。他の国から見れば「ありえないルールと慣行」で成り立っているのです。

 

 

ドイツでは…。

 

 

みんな定時帰宅するから18時頃にはオフィスに誰もいないし…

 

 

「家族の誕生日だから」などと言って早めに帰宅する同僚もいる。

 

 

こんなことが、当たり前。

 

 

このような環境を一度でも経験してしまうと、もう「あの日本の働き方」には戻れない。

 

 

 

「自分」と「家族」が1番大事なドイツの働き方には、共感しかありません。

 

 

「自分ファースト」な働き方の台頭

 

 

「自分」と「個」を重視する働き方。

 

 

カイシャで自分が潰れない程度に働きたいと考える若者は、増えています。

 

 

「会社に望むのは給料が増えることより、休日が増えること-。今年度の新入社員が『働き方』を重視する傾向にあることが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが9日、公表した意識調査で明らかになった。」

(出典: https://www.sankei.com/life/news/170509/lif1705090034-n1.html, 2017年5月15日時点)

 

 

こんな調査結果を目にしました。

 

 

「新入社員が企業に望む事」を調査した内容です。

 

 

これまでは、会社員になる理由として「お金が常に一位だった」らしい。

 

 

まぁ、当然といえば当然です。

 

 

お給料をもらう事が働く対価。会社員は"サラリーマン"なんて呼ばれるくらいですし。

 

 

ちなみに、わたくしコダモンがカイシャに入社した当時…。



営業部への配属時に開いてもらった歓迎会で、ウザめの上司に「仕事をする理由って何?」みたいな事を、ニヤニヤしながら聞かれました。

 

 

その時に…。

 

 

「お金」と即答した

 

 

だって、給料もらうのが最終目的だから。

 

 

「やりがい」とか「経験のため」みたいな答えを期待していたその上司は、苦虫を嚙みつぶしたような顔をしていた。今でも覚えています。

 

 

何はともあれ、「お金」が「就職する理由」というのは、間違っていない。

 

 

しかし、今回の調査結果では、それを上回る理由として…。「余暇」が一位になったのです。



これは斬新。

 

 

アンケートでは「残業がない・休日が増える」という回答が、調査開始以来初めて「給料が増える」を上回ったそうです。

 

 

その分析として…。

 

 

「会社に尽くすのではなく私生活を重視する『自分ファースト』のライフスタイルだ」(同上)

 

 

このようにまとめています。

 

 

はじめて聞いた、「自分ファースト」という言葉。

 

 

私生活重視で、プライベートの時間を重視する考え方。

 

 

若者たちが、給与の高さより働きやすさを求めていることがわかったのです。

 


「働くなら私生活も充実させたい!」という、ワークライフバランスを重視した考え方。新人たちにとっては、それが1番大事。

 

 

これは何も間違った要求ではないし、ある意味至極当然なスタンスです。

 

 

「まずは自分の時間が大事」

 

 

…。

 

 

でも、これだとなぜ「自分ファースト」になってしまうのでしょうか?

 

 

この「自分ファースト」という造語に、違和感を覚えた。

 

 

 

「自分ファースト」で何が悪い?

 

 

 日本のカイシャに蔓延している…。

 

 

「頑張る姿勢を見せることで評価するシステム」

 

 

これが、ワークライフバランスを求める若者たちが「自分ファースト」と言われてしまう原因になっています。

 

 

勤続ウン10年という期間をカイシャに尽くして、ゆっくりコツコツと評価を上げてもらい、エスカレーター式に昇給・昇級すること。

 

 

日本のカイシャの年功序列のシステムです。

 

 

一昔前までは、カイシャに長く在籍すればするほど、自分の給与も上がり…。退職する定年間際に退職金をたんまりゲットできていた。

 

 

「転職」がネガティブに捉えられ、大企業に勤めて生涯安泰みたいなことが、当たり前のように考えられていた時代です。

 

 

毎日毎日エンドレスで残業し、上司が帰るまで帰らない。



そんな「頑張る姿勢を見せる働き方」で評価し評価されたきた、団塊世代のオッサンたち。

 


今まさにカイシャで管理職に就くのが、この世代です。新入社員の上司たち。

 


しかし…。今の若者は、終身雇用とかには誰も期待していない。



カイシャに頑張る姿勢を見せる意味なんてないと考えています。

 

 

現代の柔軟な思考を持った若者たちは、売り手市場の情勢などもよく知っているし、自分が生涯同じカイシャにいるとは想定していない。

 

 

カイシャが守ってくれるなどとは微塵も思っていない若者たち

 

 

そんな世代の台頭で、意識格差が生まれてしまっているのです。

 

 

要するに…。

 

 

「新人は下積みが大事だ!」

 

 

「これから何十年もウチで働くんだから、若いうちに残業して学べ!」

 

 

こんな風に思っている「大人の社会人」が、今のカイシャにはまだまだワンサカいるわけです。



そのため、今の若者を「自分ファースト」などと蔑んで下に見る傾向がある。

 

 

そんなオッサンたちから言わせると…。

 

 

「仕事はほどほどに、プライベートを充実させたい!」

 

 

「カイシャの付き合いより、自分の時間を大切にしたい!」

 

 

こんな風に考える若者たちの考えが、理解できないのです。

 

 

いや、「理解したくない」と言った方が正解かな?

 

 

…。誰だって本音を言えば残業などしたくないはずです。

 

 

しかしながら、古い考えと慣行が支配しているカイシャしか知らない「大人の社会人たち」は、完全に思考停止しています。

 

     

そのだから「残業は当たり前!」だとか、「若いやつは根性がない!」などの時代遅れな意見が出てくるわけです。

 

 

今の若者は…。

 

 

会社に尽くすことよりもまず自分が大事

 

 

このように思っている。

 

 

今回の調査結果が、まさにそれを浮き彫りにしました。

 

 

そして、それを「自分ファースト」などと揶揄している大人たち。

 

 

若者を「自分本位」としか見ていない、悲しい現状です。

 

 

わたくしコダモンから言わせれば、カイシャに勤める上では自分本位は当たり前。

 

 

会社員なんてものは、単に大きな組織の歯車の1つでしかありません。



チームワークと協働は大事だけれど、まず重視すべきは自分の組織における処遇と働く環境。

 

 

カイシャは別に歯車のうちの1つが無くなったって、困らないのです。

 

 

ましてや、1つの歯車が壊れたくらいでは誰も何も気にしない。

 

 

…。

 

 

そんなカイシャという組織に対して、「自分を守ってくれる」などという考えは危険です。

 

 

今の若者の「自分ファースト」の考え方は、ただ単に健全に働くための考え方なのです。

     


「休みが欲しい」は自分本位じゃない

 

 

カイシャに出社していないと、自分の価値が見出せない、大人たち。

 

 

そんな彼らと、今の若者は、「働く」ことに対する意識が違います。

 

 

(合わせて読みたい)

 

 

 

そもそも「会社に尽くす」とは何を指すのでしょうかね?

 

 

「残業をする事」でしょうか。

 

 

「休日を返上してまで働く」ことかも。

 

 

いずれにせよ、この考えは、もう通用しません。

 

 

今回の「自分ファースト」に感じた違和感。

 

 

自分が仕事をする上で、当然の権利である「休み」を求めると、「自分本位」だと言われてしまう、今のカイシャ事情。

 

 

仕事へ求めることとして、「給料」を「休日」が逆転すると、困ってしまう日本の考え方。

 

 

会社に尽くすのではなく私生活を重視する

 

 

これを言うだけで、あたかも「間違っている」かのような意見が出てくる現状。

 

 

給料を上げるために、どんどん残業し…。頑張ってカイシャイズムに慣れていくのが、これまでの基本でした。

 

 

同時に、それを最低限に抑えようとして「余暇」を求めようとすると、「自分ファースト」とのレッテルを貼られる。

 

 

 

ワークライフバランスのかけらもない

 

 

プライベート充実がリフレッシュにつながって、仕事における効率も上がるとか、そういう考えは、無いみたい。

 

 

「ワークライフバランス」のカケラも見えない、カイシャたち。

 

 

 

今の若者の「自分ファースト」で、どんどん変えていって欲しいものです。

 

 

 

コダモン