
「カイシャの配属が人生を左右する」なんていうのはタワゴト。社会人は「自分」で勝負した者勝ちです。
「配属」ごときが人生を左右しないでしょ?
コダモンです。
「採用担当や人事部が必ず嫌う、就活学生が陥りやすいNG行動7選(2017年春版)」
こんな記事が目に入ってきました。
いやー…。
ただでさえ「日本の就職活動は憂鬱」だと聞いています。(未経験だから知らないけど)
そこに、さらに追い討ちをかけるようなこの記事。
ドイツで大学を卒業して、中途採用で日本のカイシャに就職した、わたくしコダモン。
記事を読み進めてみて、その内容にひきました。
就職活動って、誰も得しないシステムだなーと、感じております。
リクルートスーツなんていうわけのわからないモノに身を包んで、ひたすら面接。上っ面だけの質疑応答に耐えるのも体力勝負です。そして、そこまで頑張って内定を勝ち取って、行き着いた先は……。日本のカイシャ。
…とまぁそれはさておき、社会人のスタートがストレスで始まるのも、残念ながら日本の採用システムの特徴かと。
日本でサラリーマンをしていた時にも、何度かリクルートスーツに身を包んだ学生たちを見かけました。そして、その度に何とも言えない悲しい気持ちになった。
……。
何はともあれ、前述の記事について。
「就職活動は誰にとっても前向きであるべき」という前置きがあるのですが、それが唯一の救いです。
なぜならば、この記事。このように言い切っているんです:
「内定が決まってもその後に『配属』というその後の人生をある程度左右するイベントがあります。配属で自分の希望していた部署に行けるかどうかは、どの学生にとっても最大の関心事でしょう。」(原文ママ)
いやいやいや…。
カイシャの配属ごときが人生を左右しねぇよ!
…と、声を大にしてお伝えしたい。
もうこういう前提を作ってしまうからダメなんですよ。日本の新卒一括採用のシステムは。
就職活動真っ只中の学生たちが、こんな記事の内容を真に受けてしまったら、かわいそう。
終身雇用が過去の産物となり、これからは働き手不足が深刻化する日本の社会では、カイシャに人生を左右されるような事はナイです。ハッキリ言って。
転職市場はかつてないほど活発だし、今後も売り手市場は続きます。
就職してみて「アレ…!?」と思ったら、どしどし次のステップを踏んでいけばいいのです。
それにしても…。
冒頭の時点で既にツッコミどころが満載な、この記事。
さっそくその中身を見ていきましょう。
内定後のNG行動って…
記事の中では、7つのNG行動として、次の項目を挙げています:
1. チームワークの意識が欠如している
2. 優先順位がつけられない
3. 質問ができない
4. 気配りができない
5. 話の展開がない
6. 簡単な約束が守れない
7. 内定後に特に馴れ馴れしくなる
…。
7番目 (笑)
「内定後に馴れ馴れしくする」って…。まぁいいけど。
ここにあがった項目の中で、1番目の 「チームワーク」 と 6番目の「約束事の遵守」 は、理解できる。
これらがどうNG行動につながるのかは置いておくとして、ビジネスにおいて常に意識する必要がありますね。
ただ、ここではあくまで「就職活動~内定後のNG行動」がテーマです。
記事の中ではこう続きます…。
「内定を出した後も、人事部は学生をじっくりと見てその特性を見極めようとしています。」
ただでさえ煩雑な就職活動を終えた新卒たちに対して、新人研修まで気を抜くな…と。
どんだけ新人達にプレッシャーをかけるんだ (笑)
「内定式以降に人事部にNG行動を把握されて希望の部署に行けない」ケースもあるとかないとか。
そこまでネガティブキャンペーンして、誰に何の得があるの……??
記事の中では、「上記の7つのNG行動に気をつけないと、入社前に足元をすくわれる可能性もある」…と言いたいみたいですが。
うーん…。
とりあえず、日本の就職活動って本当に大変です。
コダモンは未経験ですが、当時カイシャに就職した時の同期達(新人達)から聞いた「就職活動」にまつわる話は、どれもけっこう衝撃でした。
30社以上にエントリーした
履歴書作成と面接の準備に日々追われて心が折れそうになった
夏の暑い日にリクルートスーツで駆けずり回って辛かった
などなど…。
ここまで苦労して内定をゲットした若者達に、「気をつけないと配属でコケるぞ」的な言い回しで、さらに追い討ちをかけるのは、如何なものか。
もちろん、内定は単なるスタートに過ぎないのですが…。
「社会人」に対するイメージが、どんどんネガティブになるだけな気がします。
そして、くり返しになりますが、大事なのでもう1度だけ:
入社後の「配属」ごときは人生を左右しない
そもそも、入社したカイシャがブラックかどうかなんて、まず配属されて部署の人と組織を経験しないと、わかりません。
特に、社会人経験がない新卒たちには、面接を通して企業の「ブラック度合い」を見極める術がありません。
確かに入社後2~3年は、部署や配属先に関わらず、学ぶ事が多いです。
しかし…。本当に自分に合わないカイシャ、もしくは違法残業やパワハラなどが日常的に行われているカイシャに入ってしまったら、スグに辞めるのが正解。
わたくしコダモンも、実際にカイシャに入ってすぐに「…アレ??」と思いました。「…間違えたか!?」…と。
しかし、そこは何事も経験。4年半だけ耐え抜いて、そこでの経験をできるだけ詰め込んだた、さっさと外資系へ転職しました。
本当にカイシャとの折り合いがうまくいかない場合は、早々と見切りをつけるのもアリなのです。
社会人になったら「自分」で勝負しろ
少々脱線しましたが、何が言いたいのかというと:
就職活動も入社後のNG行動も気にするな
ということ。
誰もがみんな型にはまって周りを気にしながら働くこと。それは、まったく生産性のナイことです。
そもそも、誰もが周りと同じで、つまらないし。
自分自身の強みをしっかり認識し、アウトプットを出せる部分に全力を注げばいいのです。
あとは、失敗しながら「カイシャ」をゆっくり知っていけばいい。
内定が決まったのなら、後は「自分」を出して勝負していけばいいと思います。
コダモンのように、「とりあえず入社してみた」というスタンスも、大いにアリだと思っています。
実際に、その後の転職にも、自己のスキルにも、何にも悪影響などありませんでしたよ。「ハーフが『カイシャ』に就職してみた」というタイトルどおり、本当にいつか辞める気持ちで、カイシャに就職してきました。
またまた脱線しましたが、結論:
いったんカイシャへの入社が決まったのなら、カイシャの常識やNG行動などにとらわれず、自分のスキルを発揮していけばいい。
そして、初めて社会人を経験する新卒たちは、「お試し入社」の気持ちでアプローチすると、気持ちの上でもラクになります。
「終身雇用」なんて、もう期待している時代では無いからね…。ひとつのカイシャにしがみつくような働き方は、オススメしません。
採用担当や人事部など気にせず、自分なりに「社会人」をスタートさせること。
コレができるかどうかで、本当の意味で、その後の人生が左右されるかもしれません。
カイシャで「その他大勢」になったら、それこそ「周りに合わせて働く」スタイルのできあがり。消耗コースにのったことを意味します。
……。
「自分」で勝負した方が良いと思いませんか?
コダモン
記事出典:
・http://www.toushin-1.jp/articles/-/3213 (投信1, 2017年5月14日時点)
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