日本で外国人は働きやすい? Part 2

日本のカイシャに就職してみたけど、残業とか社内のルールとか面倒だった。日本生まれのハーフでも大変なのに、外国人は無理だよ。

日本の「普通」と海外の「スタンダード」のギャップ

 

 

コダモンです。

 

 

前回からの続きです。(Part 1はコチラ)

 

 

「外国人慣れ」していないことから、日本は外国人にとって働き辛いベースができてしまっています。

 

 

周りに合わせながら、なるべく集団的にものごとに取り組む事が得意な気質。それも相まり、外国人がカイシャという組織で頑張っていくには、様々なハードルがあります。

 

 

しかし……。「外国人労働者」がこれからの日本には必然だという事実は、既にお伝えした通り。

 

 

それなのに、時代の逆を行くようで、なかなか進歩が見られないのが現状です。

 

 

働き手が必要になのに。

 

 

深刻な働き手不足。

 

 

外国人労働者というテーマは、働き手不足と密接な関係にあります。

 

 

ゆくゆくは……。

 

 

自動車産業などは、部品を作る中小企業でモノが作れなくなり、完成車メーカーで車が生産できなくなる。介護業界などは、そもそもハードな業務内容で人が集まりづらいのに、そこに少子高齢化という拍車がかかり、結果的にジリ貧になる。

 

 

このような図式が既に見えているのに、なかなか重い腰を上げない日本……。

 

 

「単純労働」を目的に外国人が入国することは、いまだに法律で許されていません。1番これから「働き手不足」が想定される分野ですね。「実習生」や「留学生」という肩書きで、実質的には単純労働者が受け入れられていますが。

 

 

これからの日本にとって、外国人労働者は必須です。 

 

 

それなのに……

 

 

外国人労働者がそもそも日本に来てくれないかもしれない

 

 

なぜ日本には外国人労働者が殺到しないのか?という今回のテーマ。

 

 

さらに掘り下げてみようと思います。

 

 

 

 

前回断言したとおり……

 

 

日本は外国人にとって働き辛い環境が整っている

 

 

給料も高めで、安心・安全な国なのに。

 

 

なぜ日本は「外国人にとって働きづらい」のか?

 

 

少しずつ、紐解いていきましょう。

 

 

まずは手始めに、こんな事例たち:

 

 

夜遅くまで続く残業

 

 

仕事以外の社内の折衝業務と雑務

 

 

カイシャ内外での付き合いと飲み会

 

 

「普通のことだろう」と思う人が大半だと思います。

 

 

ですが……

 

 

これらは全て、グローバルスタンダードからかけ離れています。どれもこれも、「日本では当たり前」なだけこと。

 

 

日系の製造業関係の大手企業で営業として4年半カイシャに勤めてみた、わたくしコダモン。エンドレスな残業も、社内のありえないルールも、飲み会も、全部一通り経験しました。

 

 

そして、そのどれもがすっごく面倒だった。

 

 

定時に終わらない仕事量から来る残業や、「上司が残ってるから」などの理由で行うムダ残業。

 

 

年功序列や、学校の延長みたいな無意味な雑務。

 

 

「付き合いが悪い人は社会人失格」などとも言われる、半ば強制的な飲み会。

 

 

カイシャに勤める上で極めて「煩雑」

 

 

仕事が大変ならまだしも、それ以外のどうでもいい事で消耗します。

 

 

「有給休暇がもう40日以上溜まってるわー」と自慢気にはなす古参の社員とか。

 

 

「ハンコの押し方が悪い!」と言って資料を突っ返してくる上司とか。

 

 

「上司の飲みの誘いを断るやつがいるか!」と憤慨するオジサンたちとか。

 

 

本当に面倒臭い。そして、とっても非効率。

 

 

「日本の社会人」は、世界でも稀に見る、独特な慣行・慣例が多い世界です。 

 

 

コダモンは日本生まれで日本育ちでしたが、それでもカイシャには最後まで慣れなかった。

 

 

プライベートを充実させることもできずに、ストレスだけが溜まり続け……。4年半耐え抜いて、最後はスパっと辞めました。

 

 

(合わせて読みたい)

 

 

 

何はともあれ、「日本のカイシャ事情」を煩雑に感じるのは、コダモンだけではないはず。社会で当然とされる、カイシャに古くから残存する慣例。それら関しては、日本人ですらストレスを感じていることでしょう。

 

 

「いわんや外国人においてをや」です

 

 

「外国人労働者」とひとくくりに言っても、もちろん様々な国の人がいます。アジア圏からの労働者、ひょっとしたら欧米人などより「日本のカイシャ事情」に寛大な理解を示すかもしれません。

 

 

それでも、グローバルスタンダードの観点から見ると、「日本の常識」との違いは歴然。

 

 

例えばドイツでは……

 

 

週40時間勤務で、残業は必要最低限

 

 

契約書で合意した内容以外の仕事(雑務など)は、ほぼ皆無

 

 

飲み会は、あくまで気の合った仲間内だけ

 

 

このような「働き方」が実践されています。

 

 

平日の木曜日までにバリバリ働き、金曜日には15時くらいにさっさと帰宅していくのもドイツ人の働き方。それは、顧客側も同じです。

 

 

必要最低限の残業だけをこなし、プライベートの充実に全力を注ぐのが欧米人。趣味や家族の時間が1番大事な彼らは、カイシャに向き合う姿勢が全く違うのです。

 

 

ドイツ人に「日本式の働き方」を要求したら……。どうなっちゃうんでしょうね。

 

 

まぁ、単純に続かないでしょう。上司に詰め寄る人も出ちゃうかも。

 

 

とりあえず、カルチャーショックでは済まないレベルの影響です。日本では「普通」なカイシャでの日常。そして、それに黙って従う外国人は少ない。

 

 

「日本に来てんだから日本に合わせろ!」

 

 

そんな声も聞こえてきそうですが……。

 

 

それだから「煩雑なカイシャの慣行」がなくならない

 

 

「外国人は日本に合わせろ!」などと言っている内は、外国人労働者を受け入れる体制をいつまでたっても敷けません。

 

 

柔軟思考での受け入れが日本規模で必要なのに、その先頭に立つ「カイシャ」がまったくの準備不足。それではいつまで経ってもダメです。

  

 

そして、英語なり日本語なり。いずれにせよ「語学の壁」も向こう10年くらいはなくならないでしょう。コダモンが就職したカイシャの人間の「英語力」も相当ヒドかった……。一部上場のグローバル企業だったのに。

 

 

このように考えてみるだけで、もう収集がつきません。

 

 

日本の「普通」と海外の「スタンダード」のギャップ

 

 

「外国人慣れ」してないうえに、「海外スタンダード」を取り入れられないカイシャたち。

 

 

欧州人、アジア人や北中南米人など、彼らの「カイシャ」におけるストレス許容範囲は各々全く異なります。

 

 

そんな彼らを「外国人労働者」とひとまとめにした時に、いかに「日本的」な働き方にフィットしてもらうのか……?

 

 

両方向からのアプローチが必要ですが、「社員が辞めないことを前提」として経営されている日本のカイシャたちの方が、確実に柔軟性を示す必要があります。

 

 

……。

 

 

このようにざっと見ただけでも、「外国人労働者」が日本に来た時に、まず「カイシャと社会」という壁にぶつかる事がわかります。

 

 

それを踏まえた上で……。

 

 

「日本で外国人は労働しやすいのか?」

 

 

コダモン個人の見解は、もちろん"NO"です。 

 

 

外国人労働者を受け入れるために

 

 

 

ちょっとだけ意識を変える必要があります。

 

 

そもそも、「日本のカイシャの日常」に意義を見出すことさえできれば、外国人労働者も働きやすい。

 

 

そして、日本式だけを貫き通すのでは無く、外国人たちの各々の「スタンダード」に理解を示すことが大事です。

 

 

要は、双方の歩み寄りがあって初めて、どの国の人にとっても働きやすい環境が生まれます。

 

 

そして……。

 

 

彼らの「スタンダード」を日本の「普通」に近づける事は可能

 

 

外国人労働者は、日本を「知りたい」のです。

 

 

そして、日本の働き方とその文化を受け入れる準備ができています。

 

 

大事なのは、その「日本式」が理不尽ではダメだということ。

 

 

「みんな休まないのだから有給休暇を取るな!」

 

 

「部長が残っているんだからまだ帰るな!」

 

 

「飲み会にはちゃんと参加しろ!」

 

 

……。

 

 

仮にそんなコトバを外国人に投げかける場合は、その前に一考してください。

 

 

「日本の働くスタイル」を取り違えては、集まるはずの外国人労働者も、集まりません。

 

 

働き手の争奪戦が今後始まると予想されている、現在の日本。

 

 

外国人労働者のスムーズな招致や受け入れ態勢の向上は、在留資格などの観点からも、まだまだ先の話かもしれません。

 

 

それでも、あなたの身の回りには既に外国人労働者がいます。

 

 

彼らに対して「柔軟な対応」ができる社会・カイシャづくりを目指すためにも、「外国人労働者」をもう一度考えてみてください。

 

 

 

コダモン