カイシャでの「忍耐強さ」に注意

残業まみれでリフレッシュもできずに働き続けるサラリーマン。その「忍耐強さ」は美徳じゃないよ?

あなたの「忍耐強さ」は美徳ではないかも…?

 

 

コダモンです。

 

 

日本は古来より、「忍耐」の精神を美徳としています。

 

 

自分が今やるべき事を淡々と行う

 

 

いつ如何なる時も恐怖に負けずに筋を通す

 

 

困難に直面しても感情が左右されない

 

 

これらは、どれも忍耐の精神に関わる、素晴らしい「心の持ち方」です。

 

 

人生においても、このような姿勢と考えを持つ事で、「自分」がブレる事なく困難を乗り切れることでしょう。

 

 

近世より、武士道などに見るいわゆる「サムライ魂」も、これを体現しています。

 

 

赤穂事件を題材にした忠臣蔵のように、「主君のあだ討ちのために、1年以上も耐え忍んぶ」という事に人は感動を覚えます。また、この話は、現在にいたるまで、誠実さと忍耐心のお手本のようなストーリーとして、語り継がれています。

 

 

日本中で美徳とされる忍耐の精神。

 

 

そんな「忍耐」を、現在の日本のカイシャに当てはめて考えてみたいと思います。

 

 

なぜカイシャには「忍耐」が必要なの?

 

 

そもそも、「忍耐」を考察する前に…。

 

 

なぜカイシャには「忍耐」が必要なのでしょうか?

 

 

職場や仕事が楽しかったり、そこが「自分の居場所」として心地良ければ、なにも耐え忍ぶ必要などないはずですよね。

 

 

趣味の集まりに行くのは楽しいし、学生生活も楽しかった。趣味に没頭している時や、大学に通うとき。その時に「嫌だなぁ…」と思うことは、ありませんでした。

 

 

しかしながら…。「カイシャ」という組織に属することは、やっぱりそれとは違うもの。

 

 

実際に「楽しくない」から、そこには我慢が必要になるのです。

 

 

TwitterなどのSNS上でつながっている人の投稿を見ても…。

 

 

残業ばかりで疲れがハンパない

 

 

今日は日曜日なのに明日が憂鬱で楽しめない

 

 

もぅカイシャに行きたくない

 

 

…などの投稿をよく目にします。

 

 

もちろん、「カイシャに行くのが楽しい! 」という人もいると思います。

 

 

そしてそれは、とても幸せなこと。

 

 

ただ、コダモンの経験上は…。

 

 

できれば誰もカイシャに行きたくない

 

 

このように考えながら日々格闘している人が、大半です。

 

 

日系の大手一部上場企業に就職していた、4年半。わたくしコダモンが経験してきらカイシャ生活も、マジで毎日が憂鬱でした。

 

 

実際に経験したから、理解できる。

 

 

年功序列で幅を利かすウザいおっさん上司がいたり

 

 

職場とか飲み会での人間関係が超めんどうだったり

 

 

残業まみれだから家に帰ったらあとは寝るだけだったり

 

 

そのどれもが、カイシャに嫌悪感を抱くには十分な理由です。

 

 

しかし…。生活のため、家族のためには、お金を稼がなければならない。

 

 

「サラリーマン」の名の通り、カイシャに行くのは「給与」のため。自分が頑張る対価が、お金です。

 

 

カイシャで頑張って仕事をして、結果を残し、お金を稼がなければならない。しかし、その現場にはいくらでも憂鬱なことがある…。

 

 

カイシャが嫌で嫌で仕方がなくても出勤するサラリーマン

 

 

そんなサラリーマンのできあがり。

 

 

いやぁー…。なんか本当に悲しい。

 

 

みんな「我慢」しながら、お金のために、毎朝カイシャへと足を進めている。

 

 

そう…。そこには「忍耐」が絶対に必要なのです。

 

 

 

一気に消耗したサラリーマン時代

 

 

仕事を通して、日々充実している人もいるでしょう。

 

 

「人との摩擦もあるし、思い通りにいかない時もあるけど…。毎日が楽しい!」…と。

 

 

これは、「自分のやりたいこと」を仕事にできている、非常に幸福なケースです。

 

 

かくいうコダモンも、自分が将来サラリーマンになるなどとは、これっぽっちも思っていませんでした。

 

 

しかし…。ドイツの大学を卒業して、「グローバルに活躍できる仕事をしたい」と考えて就職先を模索していたら…。

 

 

いつのまにか日本のサラリーマンになっていた

 

 

海外で外資系へ転職した今となっては、そのどれもが良い経験です。

 

(合わせて読みたい)

 

 

 

何はともあれ、日本のカイシャにおける「忍耐」。

 

 

ネットの検索キーワードで探してみると…。

 

 

「あなたの忍耐力診断チェック」や、「労働相談」みたいな悩み相談系のページなどもヒットして出てきます。

 

 

日本における、仕事とカイシャの中での「忍耐」が、ポジティブには捉えられていないのが伝わってくる。

 

 

今の日本での「カイシャ勤め」における、忍耐の精神。それは…。

 

 

カイシャで生き残るためのチカラ

 

 

このように考えられています。

 

 

就職活動に際しても、体育会系が一時期非常に重宝されていたのも、ひとえに「忍耐力」がありそうだから。その人材の能力や技能よりも、まずは「カイシャに耐えられる」人を採用するのが先決だからです。

 

 

忍耐力の欠如 が、 「カイシャで続かない」とでも言わんばかり。

 

 

ちなみにですが、わたくしコダモン。

 

 

忍耐力はカイシャにおいて必然的に削られていくもの

 

 

そのように思っています。

 

 

自分のケースを見ると、思い当たるフシがたくさんあるからです。

 

 

…。

 

 

ドイツの大学を卒業した当時は、中国にも通算で2年ほど滞在したりと、グローバルな環境で様々な知識経験を身につけていました。

 

 

そのため、入社に際しては自信に満ち溢れていたし、精神的にも、自分は「強い」方だと自負していました。

 

 

そんなドイツハーフが、勇んで日本のカイシャに入社。

 

 

しかし…。

 

 

無意味な残業と長すぎる就業時間

 

 

周りに合わせる事を求められるカイシャのルールと慣行

 

 

有給休暇を取るのも一苦労でリフレッシュできない労働環境

 

 

これらにいきなり直面し…。

 

 

一気に消耗した

 

 

入社当初は、中途採用ながら「新入り」のような立場で部署に配属され、仕事を学びながら、自分のスキルを活かそうと頑張りました。

 

 

しかし…。職場の人間関係がムダに煩雑で、日々の業務でも日本の顧客対応に疲弊しました。

 

 

そして、4年半でカイシャを辞めた。

 

 

入社当初はエネルギーに満ち溢れていた自分が、どんどん「カイシャの人間」になり下がって行く様。それを、痛烈に感じました。

 

 

自分で選択したとは言え、大規模な組織の中で、それに抗うこともできずに。

 

 

……。

 

 

日本のカイシャには、様々な規則から見えないルール、そして、「個」の行動を頭ごなしに制約する「空気感」のようなモノが存在します。

 

 

その中で、モチベーションを維持するのは、非常に困難。

 

 

このようにして「忍耐力」が問われるわけですが…。そこには注意が必要です。

 

 

 

カイシャでの「忍耐力」に要注意

 

 

日本に古来より存在する「忍耐」の精神。それは紛れもなく美徳です。

 

 

ただし、それも「使い方を間違わなければ」の話。

 

 

日本のカイシャでは、「忍耐」は一歩間違えれば、地雷となります。

 

 

「我慢すること」の繰り返しでもある、カイシャ生活。

 

 

その中で、「忍耐」を続けることによって、いつしか自分がもたなくなることが考えられます。

 

 

日々の業務が「残業ありき」で設定されている仕事量なので、いつまで経っても定時に帰宅ができなかったり。

 

 

また、労働者の当然の権利でもある有給休暇を「すみません、お休みをいただきます…」という超低姿勢で取得したり。全ての有給休暇が取得できない事もあります。一年を通してロクにリフレッシュもできないまま、働き続けます。

 

 

このような状況の中、カイシャ組織の歯車の1つとなり、キリキリといつまでも「我慢」が続く。

 

 

そんな環境で働く自分の行動を自問することもなく、入社時から「当たり前」の状況として受け入れてしまう。

 

 

そして…。我慢している自分すらも忘れてしまっている人も多いことでしょう。

 

 

仕事関連から人間関係まで、「忍耐力」が求められるケースは様々です。

 

ここで何が1番問題かというと:

 

グローバルスタンダードの行動を取るだけで、カイシャでは「忍耐力のない人」と言われてしまうこと。

 

例えば:

 

・週のほとんどを定時で帰宅

 

・仕事内容は、契約書にサインした事だけをしっかり行う

 

・有給休暇の100%取得 (注: 病欠は有給適用外)

 

これらを実行したら、1ヶ月と経たない内にカイシャ側から呼び出されそうです。それか、「仕事をしない」とのレッテルを貼られるかもしれませんね。

 

でも、欧州では日常的に行われている、スタンダードな事です。

 

日本のカイシャでは、常に「自分のキャパ以上」が求められてしまうことが問題

 

終わりの見えないような働き方に、「忍耐力」もへったくれもありません。

 

絶え難きを忍び続けた先にゴールが見えるのならば、問題はありません。

 

しかし、それが中々実現できないのが、日本のカイシャ。

 

頑張って定時で終わるように続けていたら、仕事が足りないと見なされ、更に仕事を増やされる事も。

 

また、「きつかったらやめればいいや…」という考えが、絶対悪かのような風潮もあります。

 

コレが非常に危険です。

 

その人のキャパと、仕事/人間関係のストレス耐性は、千差万別。

 

本当にキツかったら、辞めればいいんです。

 

これに関しては、議論の余地はありません。

 

自分自身、ひいては「家族の健康と幸せ」に勝るのもはありませんし、そのカイシャに死に物狂いでしがみつく理由も、無いはずです。

 

「カイシャで生き残るチカラ」として捉われがちな、忍耐力。

 

健康診断や、ストレスチェックシートのようなものでは、測りきれないと思っています。

 

 

その能力に長けていること自体は、「美徳」とみなせるでしょう。

 

「忍耐がない」の物差しは、気をつけて使う必要がありますね。

 

カイシャに所属しているうちは、自分自身の「忍耐力」の限界を意識しつつ、上手に向き合う必要がありそうです。

 

コダモン