働いていないとすることが無い!?

有給休暇を取得せず、ひたすら働いてカイシャに尽くした結果がコレ。

有給休暇の未消化の先には…

 

 

コダモンです。

 

 

「有給休暇を取得しやすい」300社ランキング!

 

 

「有給休暇取得日数が多い会社」トップ100社!

 

 

こんな記事をよく見かけます。

 

 

「当時勤めていたカイシャはランクインしているかな…?」とか、ついつい気になって、見てしまいます。

 

 

ドイツの大学を出て、日本のカイシャに入社してみたハーフ。そんなコダモンが経験した職場は、ゴリゴリの日系組織でした。

 

 

周りは誰も有給休暇を取ろうとしない

 

 

そんなカイシャが、「『有給休暇を取得しやすい』300社ランキング!」に、ランクインするはずはありませんね (笑)

 

 

それにしても、当時勤めていた部署は、みーんな粛々と「ザ・会社員」をやっていました。

 

 

「周りに迷惑がかかるから…」

 

 

「部署に迷惑がかかるから…」

 

 

…と、何をするにも「周り」を気にする、集団行動の悪いクセ。

 

 

そんなところに4年半も勤務していたので、危うく自分の感覚もマヒするところでした。

 

 

何はともあれ、前述の記事。

 

 

有給休暇に関する、そもそもな意見なのですが……。

 

 

「有給休暇の取得し易さ」が議論されていること自体おかしいよ?

 

 

コレに気づかず、「ふむふむ」なんて目を通してはダメ。

 

 

日本のカイシャの現場で、有給休暇の取得が難しいことは身をもって経験しています。

 

 

いつまでも周りの目を気にして、上司の顔色を伺って。

 

 

部署内に代替えシステムのない体制の中で、「同僚に迷惑をかけない」事だけに気を取られて、まったく休めない。

 

 

それでも、ソレって「普通」じゃないんですよ。

 

 

日本ってこんな感じ

 

 

「すみません、来週の月曜日、お休みをいただきます……」

 

 

取得して当然の権利である有給休暇なのに、非常に低姿勢に「お願い」するところからスタートする、日本の有給事情。

 

 

部署の朝会などで、おそるおそる「有給取得宣言」をする同僚たち。

 

 

もちろん、事前に上司の了承を得ているんでしょうけど。

 

 

同僚への配慮というのは理解できますが、あたかもミスでもしでかしたかのような低姿勢ぶり。

 

 

有給取得が悪かの如く、「休みづらい雰囲気」をしっかりと作り上げています。

 

 

その結果、年末年始やゴールデンウィーク。お盆などの時に、「ここぞ!」と言わんばかりに取得を試みる、カイシャの人たち。

 

 

とにかく「理由」がないと休み辛いらしい

 

 

超非効率です。

 

 

「みんながどうせ一斉に取るから、私も…」

 

 

というスタンスでしか、有給休暇を取ろうとしない人が多い。

 

 

そして、その状況がどこのカイシャも一緒。その為、上にあげたような時期はどこへ行っても旅行客で込み合い、お値段も当然の如く高騰。

 

 

超非効率です。(2回目)

 

 

そんな中、さらなるツワモノがいるのが、日本のカイシャ。

 

 

なんと……

 

 

有給休暇の未取得を自慢してくる

 

 

コレには引いた。

 

 

「もう有給なんて50日くらい溜まってるかなぁ〜?」という上司も。

 

 

彼らがこんな勘違い発言を誇りに思っているのも、至極当然。

 

 

その理由はカンタンです。なぜなら……

 

 

今までずーっとそれで評価されてきたから

 

 

残業とほぼ同じシステム。というか、似たような慣例でしょうかね。とにかく、「頑張る姿勢」を見せることで評価されるのが日本のカイシャ。

 

 

デスクに長く残れば「頑張ってるなー」と言われ、有給休暇を取らないで出社していれば「従順だ」と捉えられる。

 

 

そして……。その働き方の成れの果てなのでしょうかね。

 

 

数十年もそんな環境に身を置き続けた結果、こんな事を言い出すのです。

 

 

「カイシャに行かないと、やる事がない」

 

 

あれは、忘れもしない正月明けのこと。

 

 

新年で最初の部署内の集まりで、目の当たりにしました。

 

 

「いやー1週間以上もカイシャを休んじゃうと、調子が出ないんだよね。休み明けにカイシャに来たら、また慣らすのに時間がかかっちゃう。だったら、いっそカイシャに来てたほうが楽なんだよなぁ」

 

 

……。マジで引きました。

 

 

いやー…。コレはさすがにヤバイ。

 

 

休むならカイシャに来てた方がマシ

 

 

こう言っているのです。そして…

 

 

1年を通して唯一リフレッシュできる期間すらも「いらない」と言ってる

 

 

こんな人たちが集まってできた組織だとしたら……。そりゃ有給休暇が取れなくなるわけです。

 

 

率先して、お手本として休みを取るべき上の人たちが、取らない現状。

 

 

それどころか、「カイシャにいないとやる事がない」とさえ、本気で思っている。

 

 

こんな状況下ですので、若い人が有給を全て使おうと試みると、浮いてしまいます。

 

 

コダモンは与えられた有給休暇を毎年しっかり消化していたので、白い目で見られていました(笑)

 

 

ハーフで既に浮いていたのに。

 

 

何はともあれ、「休みます」と宣言した時の周りの目と、一瞬の居心地の悪さも経験済みです。

 

 

当然の権利を主張しただけなのに

 

 

……。

 

 

カイシャ側には、事業の運営を妨げない範囲で、従業員に対して有給の取得を変更してもらう権利があるそうです。

 

 

しかし、繁忙期ならまだしも、そんな事を1年を通して押し付けられては困る。

 

 

少なくとも、「休むのは悪」と言わんばかりの職場環境を見て来ました。

 

 

1年のうちのたった20日ほどしかない、有給休暇。

 

 

仮に上から「ダメ」と言われる時期があっても、「取得しきれないケース」があるのはおかしいです。

 

 

 

ドイツってこんな感じ

 

 

 

4年半で日系の一部上場のカイシャに見切りをつけて、さっさと外資系に転職。

 

 

そこは、ワークライフバランスのパラダイスです。 

 

 

ドイツの同僚達は、みな一様に「年間を通しての休暇プラン」を、上司に通達していました。

 

 

「この時期とこのタイミングで長期休暇取るから、よろしく」

 

 

といった具合。

 

 

もちろん、事前に調整は必要ですが、上司から完全に「ダメ」といわれるケースは皆無です。

 

 

チーム内で共用するカレンダーに、各々の「休暇プラン」を記入していき、誰もが有給休暇の未取得などナシに全てを消化します。

 

 

そして、上司や部署、ひいては企業全体が有給の全取得を推奨しています。

 

 

そこにメリットしか見出さないのが、ドイツ人。

 

 

その理由は単純かつ当然です。なぜなら……。

 

 

有給休暇の健全な取得とそのリフレッシュ効果をもって持続的に部署と企業に貢献してもらいたいから

 

 

同僚とカブらない休暇の取り方で、代任をしっかり事前に決めておき、休暇へ直行。

 

 

ただそれだけ。

 

 

マネジメントの手腕などでは無く、あってしかるべき当然の形です。

 

 

実際にコダモンの同僚は、6月という少しズレた時期に「夏休み」を取って、南国へ家族と3週間の旅行へ行っていました。

 

 

そして、これが非常に効率が良い。

 

 

誰もが各々のタイミングで、しかも前もってのプラン通りに休暇を取れるので、ハイシーズンを避けることも容易で、金銭的に余裕をもたせることもできます。

 

 

ドイツでは、休暇に関してもう一つの根本的な要素があります。

 

 

それは、「働く事」に対する考え方とその姿勢。

 

 

いかにオフィスに留まる時間を少なくできるか

 

 

誰もが、それをベースに仕事しているのです。

 

 

プライベートの時間や趣味、家族との時間や友達と遊ぶ時間など。仕事以外に使う時間が、いくらあっても足りないのがドイツ人です。そして、それらを生活の軸にしている。

 

 

自然と、16時退社などが行われています。

 

 

週40時間勤務が契約上でも絶対のベースとなっているので、残業を「通常の勤務時間」に換算し、その分の繰上げで早く退社することが可能。

 

 

極端な例で言えば、契約書以上のことも、それ以下のこともしないのがドイツ人。

 

 

金曜日の午後になると、顧客側でも「15時にはもう誰も電話に出ない」ような状況は、普通でした。

 

 

……。

 

 

日本のカイシャには皆無だった、ワークライフバランス。

 

 

リフレッシュの意味を持つのが有給休暇ですが、誰もが「カイシャには必要最低限な時間以外いたくない」というのが、実際のところ大多数のホンネではないでしょうか?

 

 

日本のカイシャのように、病欠のために有給を取得したり、そもそも休暇を取得できない(しづらい)環境は、健全に仕事をする上で、まさに八方塞がりな状況だと思います。

 

 

「カイシャに行かないと、やる事がない」

 

 

日本生まれで日本育ちながら、半分欧州的な思考を持っていた、わたくしコダモン。この一言を聞いた時は、何とも言えない悲しい気持ちになりました。

 

 

「これが日本のカイシャの現状だ」と言われてしまえば、身もフタもない話ですが……。

 

 

昨今の「働き方改革」が上っ面のだけでなく、組織の内部までしっかり浸透することを祈るのみ。

 

 

そして、有給休暇が消化できないような働き方が「普通じゃない」ことだけは、誰もが頭の片隅に残しておいて欲しいものです。

 

 

コダモン