ハーフがカイシャに就職してみた_第8話〜入社編(part2)〜

ハーフが「カイシャ」に就職した話。中途採用されて新卒メンバーの一員になってみた。

入社編part2 - 日本のカイシャに入社してみた

 

 

 

コダモンです。

 

 

ハーフであるコダモンが、日本で日系大手のカイシャに就職してみた話。

 

 

第8話:〜入社編〜 日本の「カイシャ」に入社してみた。part2

 

 


 

 

「日本のカイシャ」にまつわる先入観は捨てて、自分の目でしっかり確かめよう!

  

  

そう決意して入社を決めた、日本のカイシャ。

  

  

これまで培ってきたインターナショナルコミュニケーションと語学のスキル。そして、ドイツの大学を卒業して、海外で仕事もしたという経験。

  

  

それらをベースに、営業系でビジネスに関わるノウハウを、その大手のカイシャで身につけようと思ってました。

  

  

役員面接もそこそこに、カイシャへの入社が決まった。

  

  

ただ、ここで大きな課題が1つ。

  

  

そう……「移住」です。

  

  

なぜなら……。

  

  

入社が決まった時点ではまだドイツ

  

  

大学生活がドイツだったため、生活の基盤は、ここ7〜8年来ずーっとドイツだったのです。そして、前述のとおり、就職活動もドイツからでした。

 

 

ドイツで暮らしていた時は、日本への一時帰国は、多くても1年に1度。そのため、ドイツでの生活がベースになったいました。

 

 

そして、内定を得るために行われた、今回の日本での面接。

 

 

その後にはもちろん、またいったんドイツへ戻っていたのです。

  

  

内定という切符を手に入れたら…。入社へ向けて、すぐに行動に移さなくてはなりません。

 

 

日本を18歳で離れて、単身ドイツへ渡りました。そこから、今回の入社で久しぶりに日本で長期滞在をすることになるのです。

 

 

日本への帰国を準備することになったコダモン。

  

  

入社が決まった後は、役所への転出届けなどの手続きや日本への移住準備でてんやわんやでした。

  

  

内定受領時点で、既に2月。 そして、入社日は新卒たちと同じ4月1日。

  

  

これから勤める先は、都内の一等地に本社を置くカイシャなのに…。

  

  

まだ住む場所すら決まっていない(汗)

  

  

4月1日は、その他大勢の新卒達がわんさか東京で就職をスタートさせる時期。部屋探しは苦戦します。

  

  

4月1日の入社まで時間がない…!

  

  

焦るコダモン。

  

 

ドイツから日本の不動産会社にコンタクトし、内見の日程調整などを海外からするハメに(笑) 

 

 

しかし、この「部屋探し」という単純な作業にも、当時は神経をつかいました。

 

 

なぜなら、勤務地は都内のド真ん中だからです。日本で暮らしていた時から、ラッシュアワーの怒涛の出勤状況と、そのヤバさは知っています。電車で出勤するだけで消耗すると考えたドイツハーフは、住む場所を決めるのに悩みました。

    

 

満員電車は、とりあえずNG。路線の混み具合を調べるのも面倒だったため、とにかく徒歩通勤できるようなエリアを候補にあげました。

 

 

それにしても、日本の生活リズムは、他に類を見ないほどあくせくしています。都内の驚異的なラッシュアワーからほど遠い国で生活していた身としては、あの鬼のような都内の通勤は、まず耐えられません。

  

  

というわけで、住む場所は勤務地から徒歩圏内エリア。 給与との相談で、高すぎる物件は無理ということで、選択肢は限られました。

  

  

その他、諸々の事前準備をドイツから進めつつ、日本へ飛び立つ日が刻々と迫ります。

  

  

住み慣れたドイツと友人達とのお別れは悲喜こもごもだったのですが、とにかく時間がない。転出届けなどの諸手続きもそこそこに……。

  

  

入社2週間前にようやく日本に降り立ちました  

  

 

部屋も決まってないのに(笑)

  

  

友人宅に仮住まいさせてもらいながら、不動産会社のお兄さんの協力のもと、ギリギリいっぱいのスケジュールで1日に内見を5〜6件入れてもらいました。

 

 

選り好みはしていられない。

 

 

でも、これからの日本での新生活…。少なくとも、自分が納得できる部屋に住みたい。

 

 

そんなモヤモヤが残りながら、緻密スケジュールで回って見た部屋たちは、正直どれも同じでした。どこも代り映えのない、普通のマンションの一室。

 

 

ある部屋は、内見する前から高速道路が近接しているのでNG。

 

 

またある部屋は、日当たりが1日中皆無な立地で、またNG。

 

 

選択肢が、あっという間に減っていきます…。

 

 

そうこうしている内に内見を終えて、不動産屋さんでの打ち合わせもそこそこに……。

  

  

その日のうちに部屋を決めた

  

  

家賃がおよそ8万円で、1Kの間取りで……。「え!? こ、こんなに狭いの!?」

 

 

日本で初めての部屋探しだったのですが、当時はマジでビックリしました。その狭さに。

 

 

まぁ…。都内の中心地だし、仕方ないのですが。

  

  

ドイツの学生寮に、月々250ユーロ(だいたい3万円)で広々とした個室に住んでいたコダモン。そのため、都内の賃貸事情と、その間取りの小ささに驚愕しました。

 

 

そんなこんなで、紆余曲折しつつ、なんとか部屋は決まった。

 

 

必要な家具などもそこそこに、入社日を迎えます……。

 

 

入社初日

 

 

10年近くに及ぶ、海外経験。その「海外エキスパート」と言う肩書きをひっさげて、とうとう日本のカイシャへ入社となりました。

  

 

スーツもカバンも新調し、準備は万端。

 

 

家具もロクに揃っていない部屋から、コダモンの日本のカイシャ生活がスタートしていきます。

 

  

久しぶりに「日本の組織」に属することに緊張を覚えつつ、まだうろ覚えの道のりですが、足取りもしっかりとカイシャへと通勤。

 

 

道中で足早に通りすぎていく、スーツ姿のサラリーマンたち。彼らに交じって、自分もこれから「日本の社会人」です。なんかまだ実感が湧かない…。

 

 

それでも、全ての手続きは終わり、自分はもう「カイシャの一員」になっているのです。

 

 

お世辞にもおいしいとは言えない東京の空気を大きく吸い込みながら、ズンズンとカイシャへ向かいます。

  

 

およそ30分後に、勤務先である本社へ到着…したのですが、配属先のある部署へ向かわずに、事前に指定されていた、とある場所へと足を運びます。

 

 

そこは…新入社員研修の研修場です。 

 

 

本来ならば、中途採用ということで、そのまま配属される部署に行く予定だったのですが、「日本のカイシャでの業務経験が少ないから」という理由で…。

  

 

新卒達と新入社員研修に参加する

 

  

ということが、面接の時点で既に調整されていたのです。 

  

 

「同期ができるという意味でも、入社時期も一緒なんだから新入社員たちと新人研修に参加してみたら?」…と。

 

 

ある意味では、粋な計らい。

  

 

コダモン的には、「まぁカイシャをじっくり知れる良い機会だな…」という程度のノリで、この新人研修への参加を快諾していました。

 

 

既に他の企業で活躍し、社会経験者であるのが中途採用社員。しかし、ドイツから凱旋帰国したばかりのドイツハーフには、この経験がなかった。その意味でも、ゆっくりと「日本の社会人生活」をスタートさせる良い機会だと捉えました。

  

  

そう、入社初日に向かった先は、これから1ヶ月間新人研修の座学が行われる会場だったのです。

 

 


キラキラな新卒達と仲良く入社

 

 

そんなこんなで、新人研修会場へ到着したコダモン。

  

 

そこは、およそ100名くらいが入りそうな、大会議場でした。

 

 

入り口には、登録簿と一緒に、自分の名前が入った名札が置いてあります。けっこう準備がいい…。 

 

 

名札をつけ、中に入る。さっそく周りを見渡すと……。そこには、すでに 40名くらいの将来の同期たちが座っていました。

 

 

これから仲間となる彼ら/彼女らは、どれもちょっと緊張した面持ち。おそらく、自分より平均して2〜4歳は若いであろう、新卒の新入社員たちです。

  

 

大学を卒業したばかりの人が大半だからなのか、やっぱり活気溢れている印象でした。緊張していながらも、どことなくエネルギッシュな感じが伝わってきます。

 

 

両手を律儀に膝の上に乗せたまま背筋を伸ばして沈黙している人もいれば、隣同士既に仲良くなって、ワイワイガヤガヤやっている人もいる。

 

  

そこへ…。外国人(な見た目)のコダモンが登場。

  

 

超チラチラ見られました(笑)

 

  

そりゃそうですよね。

  

 

周りからしたら、「この人日本語しゃべれるの…?」というレベルの見た目なので。新人社員研修に参加するような雰囲気は無かったことでしょう。

 

 

通常だったら、ちょっとくらいザワついてもいいような状況 (笑)

  

 

ただ、この時は入社初日です。

 

 

変な外国人が入室して来たことはさておき、皆これから始まる「入社」という一大イベントに、期待と不安が入り混じっているようでした。

 

 

そこにいる同期の誰もが、人生で初めての「カイシャへの入社」。

 

 

その中には、「これが最初で最後の入社だ…!」というような、古風なスタンスの人もいたのかもしれません。

  

 

そのため、その場の誰もが共通して一定の緊張感を持っているようでした。

 

 

そんな仲間たちを、グルっと見渡して見る。

 

 

皆一様に「期待」や「希望」に溢れているためか、その顔たちは…… 。

 

 

とてもキラキラしていました

  

 

大学を卒業したばかりで、まだまだフレッシュな同期たち。ポジティブなエネルギーが伝わって来ます。

 

 

そんな中、わたくしコダモン。

 

 

実は、これから行われる新入社員研修も、その内容も……。正直、この時はどうでもよかったです。

 

 

日本くんだりまでして入社した、この大手の一部上場のカイシャ。

 

 

ドタバタの移住を終え、なんとか入社初日にスタートさせることができた、社会人生活。

 

 

そして…。

 

 

そんな自分のこれからの時間の大半を預けることになる日本のカイシャ。

  

 

その中身は果たして、これまでウワサに聞いていた通りの「ザ・日本のカイシャ」なのか?  

 

 

はたまた、グローバル企業を名乗っている通り、柔軟な思考を持った人間が舵取りをしているカイシャなのか…?

 

  

まだまだ不明なことも多い中、そのカイシャへ入社してしまった自分。

  

  

果たして日本のカイシャでうまくやっていけるのか?

  

  

それを「見極める」ことだけを、この時は考えていました。

  

  

内定から4月1日の入社まで、およそ2ヶ月という超短期間。

  

  

住居選びや周辺の下見もそこそこにスタートした、日本でのカイシャ生活。

  

  

新入社員研修の会場で、その「カイシャ」とのファーストコンタクトが始まろうとしていました…。