日本の「就職活動」と「新卒一括採用」が欧米には無い理由

日本独特の採用手段である「新卒一括採用」と怒涛の就職活動…欧米には無いけどぶっちゃけどうなの?

欧州では「就活」という概念は無い

 

 

コダモンです。 

 

 

海外ハーフとして日本のカイシャに4年半在籍していました。

 

 

中途採用で入った一部上場の大きなカイシャ。 しかし、そこで見聞きした新入社員の実態も悲喜こもごもでした。

 

 

「就職活動」と聞くと、カイシャへの入社と同じくらいの「哀愁」を感じます……。

 

 

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日本の「就職活動」は、まったくもって不思議です。

 

 

それまでは普通に大学生をしていたのに……まっとうな社会人とやらになるために、急に一斉に駆けずり回り始める大学生たち。

 

 

慣れないスーツに身を包み、周りの流れになんとか乗りながら、就職活動を頑張ります。

 

 

そして、面接というハードルを何個も越えて、汗水流しながら行き着く先は……。

 

 

「あの」カイシャ

 

 

そう、コダモンも4年半在籍した(日本の)カイシャです。

 

 

就職活動でうつ病になってしまうというような情報がネットでも見受けられるほど、既に入社前に大きな壁に直面する就活生たち。

 

 

そこまで身を削って「カイシャに入ろうとする」ことに、違和感すら覚えてしまいます……。

 

 


「カイシャに入ること」ってどういうこと?

 

 

コダモンが中途採用で入った「カイシャ」。

 

 

1部上場の日系大手企業で「安泰」がチラつくような環境でしたが、そこに所属していた4年半は全く充実していませんでした。

 

 

今から就職活動を始める人に、そんなカイシャでの生活を「おススメするか?」と問われたら……。

 

 

まぁ、答えはカンタン。

 

 

 

「いつでも転職する準備があるならどうぞ」です。

 

 

 

あくまで「経験値としては悪くない」と思う程度。

 

 

オススメするかどうか……うん。

 

 

まぁとりあえず入社してみるのは悪くないですよ。将来のために。

 

 

ただし、ひとつだけ断言できることがあります。

 

 

それは……。

 

 

就職活動もカイシャ生活も健康を害してまでやるものではない!

 

 

ということ。

 

 

あくまで気楽にいきましょう。

 

 

特に昨今は過労自殺や「入社〇ヶ月でうつ病に…」みたいな記事ニュースをたくさん見かけますが、それだけは本当にやめてください。

 

 

そこまでの価値はないです。

 

 

「カイシャ」なんかのために、自分を犠牲にしてまで頑張る必要はありません。

 

 

ちなみに、わたくしコダモン。日本のカイシャが4年半でお腹いっぱいになり……。辞めました。

 

 

現在はドイツでいわゆる外資系にのんびり勤めています。

 

 

そこでは定時退社が当然のように行われ、有給休暇も30日がしっかりと消化されています。同じサラリーマンでも、そのワークライフバランスの充実度は、正直なところ雲泥の差。

 

 

日本のカイシャはもういったんお断り

 

 

とりあえず今はまだお腹いっぱいです(笑)

 

 

ただし、この結論に至るにしても、まずは経験しみないことにはわかりません。

 

 

就活を適当に始めてしまった人は、たった少しでも「ここで働きたい!!」と思える企業にめぐり合えるまで、気長に様子を見るのが健全でしょう。

 

 

ダメなカイシャに行き着いたとしても、そこが終着点ではありませんから。

 

 

外資系企業なり、欧米の「働き方」を取り入れている日本のカイシャなり。昨今の日本の社会情勢と労働環境の変化で、その選択肢は増えつつあります。

 

 

ただ、日本で会社員になろうとしているなら……。

 

 

ワークライフバランスが大前提

 

 

コレ無ければ、日本のカイシャではやっていけません。

 

 

極端な話、就職先にワークライフバランスのがあるのなら、とりあえず働いてみればいい。

 

 

しかし…。世界でも有名な「ストレス大国日本」。

 

 

ワークライフバランスをなかなか実現させないシステムが、就職活動と新卒一括採用に隠されているのです……。

 

 


「カイシャ」で何をするかも不明なまま入社??

 

 

「カイシャ探しは恋人探しと同じ」

 

 

そのような、誰が言い出したかもわからないような言い回しに振り回されながらプレッシャーをかけられる新卒者たち。

 

 

たかが就活なのに…。人生の先輩達からのありがた迷惑な言葉は多い。

 

 

「就職活動はその後の人生に大きく影響する!」

 

 

そのような謳い文句で、大学生を牽制する日本のカイシャと就活事情。

 

 

ここで注目すべきは「新卒一括採用」との関わりです。

  

 

日本の就職活動は、非常に独特なシステムから成り立っている:

 

 

「新卒一括採用は、企業が卒業予定の学生(新卒者)を対象に年度毎に一括して求人し、在学中に採用試験を行って内定を出し、卒業後すぐに勤務させるという世界に類を見ない日本独特の雇用慣行である。 」(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/新卒一括採用, 2017年4月29日現在)

 

 

コレってちなみに、今の時代でも通用するのが不思議なくらい古いです。まぁ、良くも悪くも日本人が大好きなシステム。

 

 

この採用方法は完全に過去の遺産なんです。はい。

 

 

なぜかというと…。

 

 

 

「終身雇用」と「年功序列」が大前提だから

 

 

 

これが理由です。

 

 

勤続年数と共に昇給と昇級をして、ずーっと同じカイシャに努め続ける事で恩恵を得るのが終身雇用。そして、そのシステムを盤石なものにする、年功序列の縦社会。

 

 

要するに…。

 

 

カイシャが良くてもダメでも「いったん入社までこぎつけたらそこに死に物狂いでガッチリとしがみつく!」というスタイルです。長い物には巻かれながら。

 

 

そして…。30年くらい頑張って勤め続ければたんまりと退職金がもらえる。

 

 

そこまでは毎年毎年ちょっとずつ昇給して、いつかは管理職試験などを通して昇級していく……。

 

 

それを「良し」としていた時代に合うのが「新卒一括採用」

 

 

「日本人の民族性に合った方式」なんて話もよく耳にします。

 

 

でも、そんなものは今の激動のビジネスと少子高齢化社会のせいで、まったくアテになりません。安泰といわれている大手企業ですら倒産する時代ですし。

 

 

そしてさらに。この日本独特の考え方は、海外から見たらギモンだらけです。

 

 

大学生たちは、大学での専攻も、希望職種も、海外経験の有無などみんな千差万別のはずです。それなのに…。

 

 

 

彼らをなぜ「一括で採用」できるの?

 

 

……という具合。

 

 

欧米などでは、新卒もキャリア採用。大学を卒業する学生たちは、第二新卒や転職組みと一緒になって就職先を探さなければいけないのです。

 

 

海外では大学生の卒業時期もまちまちなので、そもそも一括採用なんて無理。

 

 

実力主義で個人主義な海外では、新卒たちもそれ相応のスキルと実務経験をもって即戦力として企業に採用されていきます。

 

 

そのため、日本の新卒一括採用がまったく理解できない。

 

 

日本では、面接後の内定時点では希望職種は伝えられるものの、カイシャに入って自分が何をするかがまったく不明なのですから。

 

 

……。

 

 

就活生はなぜ「このカイシャで働きたい!!」と思えるのでしょうか??  

 

 

カイシャで働く上で1番重要なのは、給料の何十倍も価値のある「ワークライフバランス」。

 

 

それをキープしなくてはダメ。

 

 

しかし…。

 

 

新卒たちは自分がカイシャで何をするのかすらわからない

 

 

そんな状況では、何にも決断できないです。

 

 

就活生たちは、とりあえず内定を目指して頑張るものの…。

 

 

その先では、目隠しされたまま「カイシャ」という得体の知れない組織に放り込まれる運命が待っているのです……。

 

 


海外の就職事情

 

 

「カイシャにどれだけ合うか?」

 

 

「組織の中でどれだけ従順に立ち回れるか?」

 

 

日本のカイシャにとっては、それだけが大事。人事の面接官はそんなとこしか見ていません。

 

 

カイシャへの忠誠心と、「個」の組織への同化

 

 

……コワイ(笑)

 

 

でも、残念ながら日本は年功序列の組織体制なので…。新入りは実際にその最下層にくっついて、従順に下積みを行うことが求めまれます。

 

 

ドイツとは大違い。

 

 

欧州では企業が求めるスキルと業務内容がどの採用面接でも明確なので、単純にそれを遂行するための専門性と経験だけが重要になります。

 

 

そのため、ドイツでいわゆる新卒にあたるような人たちは……。

 

 

自分のスキルを如何なく発揮できる職場を目指す

 

 

ただ、それだけ。

 

 

そして、「より良い職場」を追求することは就職後も続きます。

 

 

なにはともあれ…。

 

 

新卒でも「内定後に何をするかが明確」なのが海外

 

 

それとは真逆で、「とりあえず使えそうな候補者雇っちゃおう!」というのが日本。

 

 

日本では「キャリア採用」って呼ばれる方式が、海外では新卒に対して普通に行われているのです。そして、世界的にはそれが普通。

 

 

せっかく大学で頑張って、インターンシップなどを通して知識経験を身につけるのだから、それをフルに活かせるポジションに最初から飛びつくのは当たり前です。

 

 

それなのに、日本では新卒がみんなその他大勢と横並びにされて一括採用の対象になる。

 

 

たまったものじゃない……。

 

 

就職事情も「お国柄」と言えばそれまでですが…。日本と海外、どっちが健全なやり方でしょうかね。

 

 


「ワークライフバランス」の無い入社

 

 

新卒一括採用を行うカイシャ側の思惑の1つに、「長期的な教育」があるらしい。

 

 

けれど、それを支える柱は過去の産物となっている終身雇用。

 

 

「教育」の名の下に一括で採用するのもいいけれど…。

 

 

 

最終的に希望職種に就けないのもザラ

 

 

 

結局のところ、コレに1番悲壮感を覚えます。

  

 

「経理を希望していたのに営業になった」

 

 

そのようなドイツでは考えられない采配で、新人たちは新入社員研修後に職場に配属されて行きます。

 

 

そのため、日本で就職活動を行う大学生たちは……。

 

 

自分がどの部署でどのスキルを活かせるかもわからない

 

 

自分がどの程度の仕事量でカイシャ生活を送るかもわからない

 

 

自分がそのカイシャに入りたいかもわからない

 

 

といった感じで、就職活動を行う時点では「わからないことずくめ」。

 

 

それでも、みんながそうするから、血眼になって内定をゲットするために就職活動を行う。

 

 

慣れないスーツに身を包み、頑張って面接に言って、理不尽な質疑応答にも付き合って…。

 

 

そして、そこまで心身を削って行き着く先は、「カイシャへの入社」という終着駅。

 

 

……。

 

 

「就職活動」と聞いて感じる「哀愁」。

 

 

ワークライフバランスがなければ、カイシャでの生活は続きません。

 

 

しかし、それを頭から不可能にさせる「新卒一括採用」というシステム。

 

 

「日本人固有の『時間をかけて育成する』という考え方だ!」

 

 

 ……などとはよく言ったもので、

 

 

「カイシャ」にとって都合の良い人材の選定システムに過ぎないのです。

 

 

……。

 

 

そのような採用のシステムが欧米で通用するはずは、もちろん無く。

 

 

日本的雇用慣行という名の通り、これからもしっかり「ストレス大国」と呼ばれる土台とを担っていきます。

 

 

 

コダモン