会社が嫌でも働き続ける理由とは?

お金は必要だし、会社員をやらなければいけない理由はたくさんある。でも、そこには常に「選択肢」が無ければダメなわけよ。

「やっぱりお金」が悪く聞こえる日本のカイシャ

 

 

コダモンです。

 

 

日系の一部上場企業に勤めていた時に、カイシャの人間は「生きがい」とか「やりがい」という言葉を、やたら使いたがりました。

 

 

いつまでも残業してカイシャにしがみついて働いていた職場の人間。その原動力は、「生きがい」とか「やりがい」なのか…?

 

 

有給休暇もロクに取らず、ほぼ毎日残業して、デスクにかじりついて仕事を上司と同僚たち。

 

 

その顔は、毎朝の通勤ラッシュからの長時間労働で疲弊しきっている人もいます。

 

 

到底幸せそうには見えず、案の定不平不満も多い。

 

 

カイシャと仕事が「楽しい!」とはお世辞にも言い難い環境で、心身を消耗して働いている。でも、その理由は?

 

 

 

「カイシャで働く理由は何?」という上司の質問

 

 

カイシャに入ってすぐに参加した飲み会での一コマです。

 

 

…。

 

 

営業部へと配属になり、その部署に歓迎会をひらいてもらいました。さっそく、課長の行きつけでもあるというカイシャの近の居酒屋へ。

 

 

部長以下男性社員6名、女性社員2名の計8名での歓迎会。コダモンがまだ配属となって期間も浅かった事もあり、飲み会の中ではけっこう質問攻めにあいました。

 

 

まぁ…。ハーフで珍しいこともあるし。

 

 

基本的な質問に答えたり、自分のこれまで海外生活の話をしたり。その飲み会自体は、ともも和やかな雰囲気でした。

 

 

みんなお酒も進み、開始から1時間半くらいの時のことです。

 

 

ホロ酔い気分になってきた課長職の上司の1人(50代のオジサン)が、「うわぁ…」と思うくらい、語り始めました。

 

 

「ウチのカイシャはな…」と、新入りのハーフに、「日本のカイシャとはなんぞや」について話し始めたのです。下積みが大事だのどうのこうの。

 

 

「俺が若かった頃は…」と、そこからさらにマンガのようなお決まりのパターン。まさに絵に描いたような流れです。

 

 

周りの同僚も、あきれ半分で聞いていました。

 

 

この人は、自分のこれまで勤続ウン十年を自慢したかったらしい。そして、過去のバブル時代の経験など、とにかく武勇伝的な話をしたのでした。

 

 

いかに海外ハーフといえども、生まれと育ちは日本です。コダモンは、この時ちゃんと日本的に対応しようと思いました。

 

 

部署に入ったばかりで失礼があってもアレだし。「ふんふん」と相槌を打ちながら、お酒などついてやったり、真面目に聞いていた。

 

 

そして…。お酒の助けもあり、流暢に自分の経験談を語るこの上司は。さぞ「カイシャ愛」が強かろうと思っていました。

 

 

その内容に関しては「おもしろくもなんともねー」とは思いましたが、メンツやら云々がありますので、聞き役に徹して頑張るドイツハーフ。

 

 

するとその上司は、続けてこう質問してきたのです。

 

 

「君がカイシャで仕事をするのは何のため?」…と。

 

 

どうやら、聞き手に回ってばかりいたコダモンを、試したいらしい。

 

 

その時、ちょっとだけ考えるそぶりをして、こう答えました。

 

 

「サラリーマンというくらいなので、お金ですかね」…と。

 

 

正直、この答えが「正解であるはずは無い」とは思っていました。

 

 

それでも、相手はどうせ酒が入っているし…。そして、正直もうこの上司の相手が超めんどくさくなっていたので、軽くあしらうつもりでの返答でした。

 

 

「宝くじ当たったら辞める」

 

 

案の定、新入りのドイツハーフの答えには納得ができなかったらしく、少々不機嫌になる上司。

 

 

それでも、その場は歓迎会という事もあって、周りからもたしなめられ…。そのテーマはいったん流れました。

 

 

歓迎会も進み、飲み会の場が全体的にマンネリし始めた時のことです。同じテーブルでも個々に小さなグループの会話ができて、コダモンは前述の上司たちが話している輪に形だけ参加していました。

 

 

そこでは、話題がなぜか宝くじの話になっていた。

 

 

その時、これまでいかにカイシャが立派で、自分がこれまでいかにカイシャに貢献してきたかを熱く語っていた上司が、こんな事を言い始めたのです。

 

 

宝くじで3億円当たったら、とりあえずカイシャ辞めるかな~

 

 

…。

 

 

……ん??

 

 

「お前宝くじ当たったらカイシャ辞めるのかよ!!」

 

 

思わず心の中でツッコミました。

 

 

ついさっきまで、定年まで勤め上げる事がどんなに素晴らしい事か語っていたのに。

 

 

カイシャに貢献することで自分の存在価値や様々な意味が見出せるのだ、とも言っていたのに。

 

 

それなのに「お金が十分にあったらカイシャと決別する」のだとさ。

 

 

いや、別にいいんだけど…。

 

 

「カイシャに勤めるのはお金のため」というコダモンの意見を、肯定してるよね? (笑)

 

 

「やりがい」とか「生きがい」みたいな事を、散々語っていたのに?

 

 

「お金じゃない」が模範回答な日本

 

 

その部署に配属となって数日という日の飲み会での出来事。

 

 

その時は、何ともいえない気持ちになりました。

 

 

「やっぱりお金」に違和感を覚えたからでは、ありません。

 

 

何が1番ひっかかったかと言うと…。

 

 

「あるべき姿」で耐え抜いてきたサラリーマンの典型を見たこと

 

 

これです。

 

 

カイシャ生活の中での目まぐるしい業務の中に存在する、年功序列や見えないルール、集団行動や人間関係など。それらに適応した「ニホンの社会人としてのあるべき姿」を、その上司はその身に染み込ませて耐え抜いてきたのだ…。

 

 

そんなサラリーマンの典型を、その時に感じたこと。これが非常にひっかかりました。

 

 

この上司は…。

 

 

「カイシャ勤めは決してお金のためだけじゃない」

 

 

「継続してカイシャに貢献することが安定へとつながる」

 

 

そんなことを、自分に言い聞かせながら、これまでのカイシャ生活の中で、上司に対して「頑張る姿勢」をたくさん見せつけてきたのでしょう。

 

 

周りに習うようにたくさん残業をして、有給休暇も取得しないでコツコツと働いて…。係長から課長へと昇級したりエスカレーター式に昇給していくことに、「生きがい」を感じている。

 

 

そして、このような人材を「貢献度が高い」といって評価するのも「カイシャ」ならでは。悲しいかな、それが現実なのかもしれません。

 

 

 

 

働く理由は「お金」が正解

 

 

…。

 

 

このような環境で、4年半のカイシャ生活を送ってきたドイツハーフ。

 

 

周りの同僚の「働き方」と「考え方」に飲み込まれそうになりながらも、なんとか耐え抜いてきました。

 

 

カイシャを辞めてきた身としては、「カイシャにしがみつく必要は何1つない」と断言できます。

 

 

実際に、あれだけ「カイシャは生きがいだ!」と教えられても、辞めてからはまったく何の支障もない。むしろ、ドイツ企業に転職した今、「もっと早く辞めれば良かった」と後悔しています。

 

 

もう少し突っ込んで言えば…。

 

 

勤続ウン10年を自慢にして、自分の仕事に「やりがい」を持って心身を尽くしていた例の上司は、年功序列と終身雇用の世界の中で、そのカイシャだけが自分の「生きがい」だった。

 

 

しかし、新入りのドイツハーフにとっては、そこでの全てが疑問だったのです。

 

 

なんやかんやでズルズルと4年半も勤めたけど、そんなカイシャをスパっと辞めた。そして、転職した後は、当時を思い返す事も無く…。当然のことながら、まったく不自由のない生活が続いている。

 

 

そうです…。

 

 

「カイシャにしがみつく理由は何1つない」 (2回目)

 

 

大事なことなので、2回言いました。

 

 

そしてその理由は、とてもシンプル。

 

 

企業に勤めるのは単純にお金のためだからです。

 

 

日々の生活の中で、その時間の大半を過ごすことになる自分の部署。その中で、気の合う同僚がいたり、尊敬できる上司がいれば、それはもちろん素晴らしいこと。

 

 

また、組織の中で専門的な知識経験を身につけることで、また新しい角度で物事を捉えられたり、自己の肯定などへとつながる事もあるでしょう。

 

 

しかし…。それらが「そのカイシャで働く理由」かと問われると、やっぱり違う。

 

 

そう…。サラリーマンやOLとして企業に属して働く理由は、やっぱり「お金」でいいのです。

 

 

ドイツなどの海外では、キャリア重視の人や、自身のスキル向上にしか興味の無い人が、ワンサカいます。それでも、彼ら/彼女らに共通しているのは、そのベースとなるサラリーです。

 

 

転職時にも、1番大事なアグリーメントは、当然のごとく「お金」です。

 

 

そして、それでいいのです…。

 

 

カイシャ生活とは、「自身のスキルを活かしアウトプットを出す事に対して報酬を得ている」と、割り切るべき。

 

 

終身雇用というワードをあまり聞かなくなって久しい、現在の日本の「カイシャ」。新卒で入社して、「自分はこのカイシャで生涯勤め上げるのだ…!」と意気込む若者は、どれくらい存在しているのだろう。

 

 

…。

 

 

前述の飲み会の席で、「身を粉にしてカイシャに勤める(姿勢)がいかに素晴らしいか」を語っていた例の上司。

 

 

そんな彼も、「働かなくてもいい条件」が揃ったら、真っ先にカイシャを辞める。

 

 

結局は「お金」だから。そして、この考えは健全なのです。

 

 

あくまで間違ってはいけないのが、「お金」に固執するべきではないということ。

 

 

働く理由が「お金」なのは…。 

 

 

その「お金」で自分の生計を立てて

 

 

その「お金」を自分の趣味に費やして

 

 

その「お金」で自分と家族を幸せにする

 

 

そのような「本当の働く目的」があるからですね。

 

 

カイシャで得るお金を、いかにプライベートの充実に費やすことができるか? それが、1番大事であるべきです。

 

 

カイシャにしがみついて、人生の半分以上をオフィスで過ごし、仕事とストレス三昧で働く…。そんな「働き方」は、まったくもって本末転倒。

 

 

そこからの脱却として、さっさと転職をした、わたくしコダモン。

 

 

その判断は、正しかったです。

 

 

転職した今は、「働く理由」など、まったく考えることも無いし、それを問われることもない。

 

 

私たちが働く理由は、「お金」。

 

 

その「お金」でやりたい事があるし、幸せにしたい人がいるから、今日も働くのです。

 

 

カイシャが嫌だったら、さっさと転職する。

 

 

転職ができない状況なら、「カイシャはお金のため」と割り切って、必要最低限な労力で勤務する。

 

 

カイシャにしがみつく理由など、何一つないのです。

 

 

 

 

コダモン