海外ハーフが日本のカイシャでビックリした4つのコト

日本の「カイシャ」に就職してみた、ドイツハーフ。漫画みたいなヤバい世界が会社には実在していた……。

海外を知っていると日本のカイシャは無理

 

 

コダモンです。 

 

  

ハーフが「カイシャ」に就職した話を綴る、自称グローバルなドイツハーフです。

 

 

日本のカイシャに入社するまでは、ドイツで大学を卒業したり、海外で働いたり…。"のほほん"と自由気ままに生活していました。

 

 

ドイツから中国に留学したり(笑) そのまま中国で1年働いたり。

 

 

高校を卒業と同時に海外へ進出してからというもの、自由奔放にグローバルな体験をさせてもらいました。

 

 

とても良い環境に恵まれながら、ワークライフバランスを重要視する欧米人に囲まれ…。仕事に勉強にと、ストレスのない日々を送っていました。

 

 

そのような生活を経験したため、「個」が尊重される自由な風土のもと、海外思考で行動することに慣れていたのです。

 

 

そして、自分のルーツは日本とドイツ。

 

 

片親がドイツ人で、ハーフです。

 

 

両方の国で過ごしてきた期間も、これまでの人生でちょうど半々くらい。

 

 

生まれ育ったのは日本だったこともあり……。

 

 

いつか日本へ帰国して「カイシャ」に就職する事は、自分にとってはあり得る話でした。

 

 

そして実際にハーフがカイシャに就職してみた。

 

 

ドイツの大学を卒業した後に、「グローバルに活躍する人材」を探していた大手の日本のカイシャに中途入社したのです。 

 

 

 

当時は役員面接も「楽勝」で通り、「カイシャなんてチョロいじゃん!」と思っていました。採用までの道のりは全く険しく無く、待遇も良かった。すぐにドイツから帰国して、ルンルンな気分で会社へ入社しました。

 

 

しかし、そんな「楽勝ムード」も束の間。

  

 

入社した直後から…。

 

 

カイシャの実態に一気に幻滅してしまったのです。

 

 

1. 「なんでウチのカイシャに来たの…?」

 

 

まずは、カイシャに入社して「ビックリした4つのこと」の1つ目。

 

 

「なんでウチのカイシャに来たの…?」

 

 

入社してから、何度も何度も聞かれました。 

 

 

…。

 

 

上司A:「へー。わざわざドイツから?」

 

 

コダモン:「はい、海外が長かったんですけど入社に合わせて帰国しました」

 

 

上司B:「なんかコトバがすごい堪能なんだって?」

 

 

コダモン:「一応4ヶ国語しゃべれます」

 

 

上司C:「へー…。でも、なんでわざわざウチに来たの??」

 

 

コダモン:「………」

 

 

こんな感じ(笑)

 

 

いやいや。「何でウチに来たの?」って言われても……。

 

 

ちなみに、誤解しないでいただきたいのは、そのコトバの意味合い。 

  

 

これは、「あなたなら、他にもっと選択肢あったでしょ?」みたいなメッセージなのです。 

  

 

この質問は、そのカイシャで勤続20年以上の部長クラスとか、役員の人にまで、会う人会う人、一通りに聞かれました。

 

 

そして、そのたびに笑ってゴマかした。

 

 

そのカイシャは、社員も全世界で数万人規模の大きなカイシャで、海外にもたくさん拠点があった。そのため、自分のような比較的「グローバルな人材」は、たくさん在籍していると思っていました。

 

 

しかし…。フタを開けてみると、そこは「ザ・日本のカイシャ」でした。グローバル企業どころか、完全に伝統的な日本の組織。

 

 

そこでは、良くも悪くも、みんなハーフに興味津々でした。

 

 

そして前述の、「何でウチに来たの?」

 

 

実はコレには、謙遜的な意味合いは無くて……。

 

  

「ウチのカイシャ、そんなにいいカイシャじゃないよ。大丈夫?」

 

 

という事を、真っ向から言ってきているのです。 

 

  

コレは何というか……。色んな意味で参りました。

 

 

本当に何度も聞かれたので、「果たして入社の決断は正しかったのか……?」と、入社数週間で不安になりました。 

  

 

そして、実際にそのカイシャを経験してみて……。

 

 

彼らの言わんとしている事がすぐにわかった

 

 

詳細は割愛しますが、そこは「にわかグローバル企業」だったのです。

 

 

誰もロクに英語がしゃべれなかったり

 

 

年功序列でしか物事が考えられなかったり

 

 

外国人の同僚を腫れ物扱いしたり

 

 

そんな典型的な「ザ・日本のカイシャ」に入社したドイツハーフ。

 

 

部署へ配属されても、ずーっと浮きっぱなしでした。

 

 

2. 定時に帰る人が皆無

 

 

2つ目にビックリしたこと。

 

 

「残業」です。

 

 

そのカイシャでは、誰もが「忙しく働く姿勢」を評価されようと、いつも頑張って残業していました。

 

  

ウワサには聞いていましたが、実際に目の当たりにして……。

 

 

マジか

 

 

と思いました。そして引いた。

  

 

就業のチャイムが鳴っても誰も席を立たないし

 

 

部長より先に帰らない課長たちがいるし

 

 

定時に帰宅していると白い目で見られるし

 

 

もはや笑い話……。

 

 

 

そして、本当に非効率。とっくに仕事が終わっている人も残業しています。周りが帰らないから、誰もがズルズルと残業している。

 

 

「残業は当たり前」みたいな風土もキモかった。

 

 

年功序列なので…。誰もが上司の働き方に追従しながら、「残業して当たり前」という働き方と仕事の配分で、まさにエンドレスでカイシャに残っているのです。

 

 

そんな中、定時で帰宅しようとしていたコダモンは…。常に異端児扱い。そして、いつか仕事を増やされた(笑)

 

 

「ヒマなんでしょ?」とでも言わんばかりに。

 

 

定時で帰宅できるように頑張って仕事を片付けていただけなのに(泣)

 

 

……。

 

 

  

自分達が新入の頃から「残業は当たり前」と言われながら、頑張ってきた上司たち。

 

 

彼らは、皆それで評価されてきたので……。

 

 

「残業 = 勤勉」の意識をしっかり次の世代に受け継ぐ

 

 

日本のカイシャに「残業」が無くならない理由です。

 

 

そして、残業はエンドレスなのに、出社時刻にはキビシイのも、マジで意味不明でした。

 

 

3. 「飲み会」

 

 

3つ目は、カイシャには付き物である「飲み会」。

 

 

これは、わざわざ説明するまでもなく。

 

 

そこに疑問を投げかけるのに、ハーフである必要もない……。

  

 

完全に「仕事の延長」の飲み会

  

 

超つまらなかったです。カイシャの飲み会。

 

 

まぁ、気の合う同期とかの飲み会だったら楽しいですよね。

 

 

しかし、上司とかが絡む飲み会は、面倒臭いの一言につきる。

 

 

説教とかやりはじめる現場も見てきたし。

 

 

歓送迎会から、ただの飲み会まで。いくらでも理由をつけて、飲み会をやりたがる人が大勢いる。

 

 

ただでさえ毎日残業してるくせに、くだらない「飲み会」などに時間を割くカイシャの人間。

 

 

さっさと帰宅して家族サービスでもすりゃあいいのに…。

 

 

家に居場所がない人も多かったのかも。そう考えてしまうほど、「飲み会」にかかる時間も長かった。

 

 

しかも「二次会」とか…。何が悲しくて、ただでさえつまらない集りの延長戦に付き合わなきゃならないんだ…!

 

 

しかも、こう思っていたのは、ドイツハーフだけではないのです。

 

 

率先して飲み会に参加したい人は、周りの同僚には少なかった。

 

 

どちらかと言うと、「またかよ…。」みたいな人が多かった。

 

 

そのため、コダモンはなりふり構わず飲み会を適宜に断っていました。

 

 

だって時間の無駄だし。

 

 

上司にゴマをするつもりもないし。

 

 

「昇給とか昇給に影響する」みたいな考えもあるみたいだけど…。そんなことを気にするくらいなら「カイシャ辞めるわ」って考えていました。

 

 

そして実際に4年半で辞めた(笑)

 

 

あっ、ちなみに昇給も昇級もちゃんとありました。だからみなさん、くだらない飲み会とかはガンガン断ってください。

 

 

…。

 

 

二次会には決して付き合わなかった女性社員たち。彼女らの態度から見てもわかる通り、カイシャの飲み会はマジでつまらな

 

 

「飲みニケーション」みたいなコトバもあるけど、何でコミュニケーションを取る場にお酒が必要なの?

 

 

「部署の士気を上げるためだ!」と言う人もいれば、「大事な根回しの一環!」などと捉える人もいる、カイシャの飲み会。 

  

 

ちなみにドイツ企業では……。

 

 

「飲み会」の習慣はない

  

 

プライベートの時間がもはや聖域のレベルにあるドイツでは、滅多なことでは「カイシャの集まり」が成立しません。

 

 

定期的に開催されるイベントとか、その程度の範囲です。

 

 

日本の飲み会のように、「完全にビジネスの延長のような集まり」には、そもそも誰も来ない。

  

 

もちろん、仲が良くなった同僚達は飲みに行ったりもします。

 

 

ただ、そこには…。

 

 

日本の飲み会のように見えない強制力がない

  

 

……。

 

 

日本で飲み会を断る時は、口実を見つけなければ欠席するのも一苦労でした。 

  

 

「飲み会を断るようなサラリーマンは出世できない!」 

  

 

「飲みニケーションで部内の意思疎通を向上させているのだ!」 

  

 

そんなコトバを聞いただけで、身震いすら覚えます。

 

 

4. "Sorry, in Japanese"

 

 

最後はコレ。

 

 

ここまで来ると、もうジョークのレベルです。

  

 

"Sorry, in Japanese" 

 

  

コレ、どういう意味かわかりますか? 

 

 

仕事の中で出てくるコトバです。

 

 

例えば、海外拠点の現地メンバーとの電話会議。

 

 

または、メールのやり取り。外国人とか「日本語がしゃべれない人」がメールの宛先・CCにいる状況。

 

 

そんな時に、突然飛び出してくるのが、この"sorry, in Japanese"です 。

 

 

要するに…。

 

 

「日本語を使い出す時に使われるコトバ」です。 

 

 

グローバルメンバーで行う電話会議などで、「日本人によって」使われます。

 

 

具体的には、こんなカンジ:

 

 

日本人A:「Next, we want to explain you...。えーと…。アレ、なんだっけかな」

 

 

日本人B:「Please wait...。この部分でしたよね確か。(ボソボソ)」

 

 

ドイツ人:「………」

 

 

日本人A:「この仕様書のこの部分の説明なんだけど」

 

 

日本人B:「いやーコレは…。ちょっと…」

 

 

ドイツ人:「………What?」

 

 

日本人A,B:「Sorry, in Japanese. コダモンさーん。仕様書の設計変更の部分の説明お願いしてもしてもいい?」

 

 

コダモン:「………ホワット?」

 

  

こんなカンジです(笑)

 

 

電話会議なので、もうその場はメチャクチャ。

 

 

会議や電話でのやり取りで、それまで何とか英語で頑張っていた日本人。

 

 

しかし、難しい局面に差し掛かると、毎回この "Sorry, in Japanese" がやってきます。

 

 

そこから、急に会話が「日本語」になります。

 

 

「海外メンバーのみなさん、ちょっと日本語で話させて!」

 

 

そう言いたいんでしょうね(笑)

 

 

そして、この "sorry, in Japanese" から、そのまま会議が「日本語」で続き、「日本語」で終わる。

 

 

アホか

 

 

何のために海外拠点の外国人を交えて電話会議してるんだ…。

 

 

最後には、コダモンが英語なりドイツ語で現地の人間に訳して説明する。

 

 

いやー……。そんなんでグローバル企業を名乗っているの? 

  

 

ものすごく非効率なんですけど?? 

 

  

「同時通訳」みたいなことを、カイシャで何度もやってきました。

 

 

なぜなら、毎回のように "sorry, in Japanese"が来るから。

 

  

ちなみに、海外の現地スタッフのドイツ人は、この "sorry, in Japanese" を聞くたびに、完全にシャットアウトしてしまいます(笑)

 

 

「また始まったよ…」と言って、電話をミュートして笑うのです。

 

 

そりゃそうですよね。

 

 

グローバルなカイシャを謳っているのに、英語で会議やメールすら続けられないのですから。

 

 

ドイツ人からしたら、「カンタンな英語くらい頑張ってくれよ!」と、電話やメールの向こう側で呆れているのです。 

 

  

……。

 

 

というかコレ……。

 

 

そもそも "sorry, in Japanese" の英語の言い回し自体が間違っていて、恥ずかしい……。

 

 

 

 

コダモン