残業上限「月100時間未満」- 海外がひくほどお粗末な「改善への第一歩」

先月政府と合意された、繁忙期の残業上限「月100時間未満」。過労死ラインと言われるのが月80時間の残業なのに、なぜこのようなありえない判断が下るの??

世界的にありえない"日本の残業精神"

 

 

みなさん、こんにちは。 

コダモンです。 

 

 

欧州とのハーフとして、日本のカイシャに4年半就職してきました。

 

 

東証1部上場の大きなカイシャ。

 

 

人によっては、「うらやましい!」という声も聞こえてくるようなところでした。

 

 

高校生までずーっと日本だったので、「まぁ何とかなるだろう」と思って入社した日本のカイシャ。

 

 

欧州の大学を卒業してから中途採用で入ったのですが、

 

 

海外で10年過ごしたハーフにとっては……、

 

 

「ありえない」の連続でした

 

 

理解に苦しんだ日本のカイシャとその組織。

 

 

今こうして振り返りながらブログに書いてみても、

 

「いったいどこから手をつけたらいいのやら……」と、悩むほど。

 

 

それほど、「日本のカイシャ」は世界のスタンダードからかけ離れています。

 

 

そんな中、群を抜いてヒドいのが、

 

 

「残業」

 

 

どのカイシャも、部署も、上司も、

 

 

「残業が当たり前」な環境を作り出す事にかけてはピカイチ。

 

 

社員が「定時で帰れる仕事量」をしっかり割り振るのがマネジメントの仕事なのに……。

 

 

「カイシャに残っている = カイシャに貢献している」

 

 

コレが頭から抜けない人間が、まだまだ多すぎる日本。

 

 

そんな中、国をあげて「残業」に追い討ちをかけるような議論がありましたね。

 

 

先月政府と合意された、繁忙期の残業上限「月100時間未満」です。

 

 

何の改善にもなっていない「残業上限100時間」

 

 

残業上限「月100時間未満」というこの合意内容、

 

本当にツッコミどころが多すぎます。

  

 

「『きわめて忙しい1ヶ月』の上限を、『100時間未満』(連合)と、『100時間』(経団連)にするかが論点で、お互いに主張して譲らずに対立が続いていた……。」(出典:朝日新聞Degital, http://www.asahi.com/articles/ASK3F5J2CK3FULFA032.html[2017.04.22.])

 

 

って、ちょっと待ってください。

 

 

そもそも論点がおかしい。 

 

 

なんで「100時間」が基準になってるの??

 

 

……本当にヤバイ。

 

 

ちなみにこれまでは、残業時間の上限は合法的に青天井だったようですね。

 

 

キッチリ規定に則って申請さえしていれば、法的にはほぼリミットなし。

 

 

それのせいで、

 

 

今回の上限100時間未満の合意で、なぜか「改善された感」を出すニュースが多いです。

 

 

が……。

 

 

よく考えてみてください。

 

 

過労死ラインの 月80時間残業をしっかり超えてます

 

 

「現在の労働行政では、一応、過労死ラインは80時間(月に20日出勤とすると、1日4時間以上の残業・12時間労働)とされています」(出典:労働問題弁護士ナビ, https://roudou-pro.com/columns/34/[2017.04.22.])

 

 

おかしいですよね。明らかに。

 

 

なぜ、「過労死ライン」さえ超えるような基準設定が判断されたのでしょうか。

 

 

「適用されるのは繁忙期のみ」だから?

 

 

「実施されるのは年のうち1ヶ月だけ」だから??

 

 

「あくまで上限設定」だから???

 

 

そんなもの、知ったこっちゃありません

 

 

労働行政が、過労死ラインが80時間と言っているんです。

 

 

残業時間の上限を、そのさらに上の100時間に設定してどうするの(笑)

 

 

いや、失礼。笑えませんね。

 

 

改めて確認しますが、

 

「働きすぎで死ぬかもしれない」レベルの話をしているのです。

 

 

そんなレベルに基準を設ける話が、そもそもありえない。

 

 

80時間でも100時間でも、同じ。

 

 

まったく何の改善にもなっていません

 

 

残業が当たり前すぎるカイシャとサラリーマン

 

 

今回の判断、当の日本のサラリーマン達はどう見ているんでしょう。

 

 

「ふーん…」

 

 

くらいの反応なのでしょうか。

 

 

正直、ネットでもニュースでも異論を唱える報道や投稿が少なすぎてビックリ。

 

 

わたくしコダモンは、

 

 

100時間残業しなければ乗り切れない繁忙期が想定内なのだったら、もっと人を増やせ!!

 

 

と、声高に言いたい。

 

 

カイシャは社員に甘えすぎというか、

 

日本のサラリーマンが反論しないから(辞めないから)やりたい放題。

 

 

みんな、他人事じゃないはずなのに……。

 

  

 あたかも負担がかなり軽減されたかのような報道だった、今回の「残業上限『月100時間未満』」。

 

 

ブラックなカイシャでエンドレスな残業をしている人や、サービス残業などで搾取されていた人にとっては、確かに追い風です。 

 

 

ただ、拍子抜け感がハンパじゃない。

  

 

コダモンのカイシャ時代、

 

「残業から逃れられない……」という人は、たくさんいました。 

  

 

繁忙期は「土日返上でカイシャの毎日」というような具合。 

 

 

それらは部署・上司込みで常態化されてしまっています。 

 

 

「ウチの部署はこれまでもそうだったし、これからも変わらない」

 

 

こんな事を平気で言ってのける上司たち。

 

 

「みんな頑張っているんだから、あなたも」

 

 

集団行動が美化されている日本の学校のようなカイシャ。

 

 

「お先に失礼しマース」と定時で帰宅していると、

 

周りから白い目で見られる環境の出来上がり。

 

 

「残業が当たり前」という環境づくりが上手すぎて、やっぱり笑えます

 

 

欧州だったら国民が黙っていない

 

 

欧州では、入社時の契約書が絶対です。 

 

 

そのJob discriptionに書かれていること以上の仕事も、それ以下の仕事もしません。

 

 

欧米人も、残業はします。

 

 

ただ、そこには「別日に適宜な早退」や代休などのシステムが整っている場合が多いです。

 

 

例えば、「木曜日に20時まで働いたから、明日の金曜日は14時に帰宅」みたいな。 

 

 

実際に、欧州駐在時に現地の同僚たちはそうしていましたね。

 

 

うらやましい……。と指をくわえて見てました(泣)

 

 

プライベートの時間をとても大事にする彼らは、

 

 

慢性的な残業の現場には絶対に身を置きません

 

 

カンタンに辞めていきます。

 

 

なぜなら、週40時間で終わる業務にサインしているから。

 

 

実際ドイツなどでは、

 

平均およそ4年で転職が行われています (参照元:StepStone, http://www.stepstone.de/Karriere-Bewerbungstipps/wie-viele-jobwechsel-tun-dem-lebenslauf-gut.cfm, [2017.04.22])

 

 

労働環境が劣悪なら、どんどん転職。

 

  

そんな欧州で、今回の日本の判断を実施したらどうなるでしょう。

 

 

「残業上限100時間」を国レベルでの規制基準にしたら、次の日から誰も出社してこなくなるでしょうね

 

 

というか、デモとストライキで収拾がつかなくなるかも……。

 

 

「残業上限は繁忙期に月100時間」という、今回の政府判断。

 

 

国民の反論が皆無な日本は、「グローバルスタンダード」から逸脱しています。 

  

 

そして、

 

終わりの無い「残業」日本のカイシャの闇として、

 

これからも存在し続けるのです。

 

 

コダモン