ハーフが「カイシャ」に就職してみた_第5話

ハーフが「カイシャ」に入る前の話。

ドイツの大学に通いながら、さらに海外へ進出してみた。

「世界」を経験できた大学時代

 

 

コダモンです。

 

 

ハーフであるコダモンが、日本のカイシャに就職してみた話。

 

 

第5話は、欧州の大学にいながらグローバルを体験したお話です。

  

(第4話はコチラ)

 

 

日本のカイシャが4年半でお腹いっぱいになり、外資系へ転職しました。

  

  

ドイツハーフには、日本のカイシャは全く合わなかったです。

  

  

日本で生まれ育ったのに……。カイシャという組織には、拒否反応すら覚えました。

 

 

年功序列が支配する世界に吸い込まれるように、いつしかストレスだらけの働き方をするようになり…。そこでの生活に消耗した。

 

 

見えないルールに則りながら、いつまでも残業を繰り返しながら働く、会社員たち。ドイツハーフは、最後まで馴染めなかったです。

  

 

そんなこんなで、4年半でさっさと辞めた。

 

  

退職した理由はいくつかあるのですが、基本的には…。

  

  

「日本のカイシャ」という特異な世界に疲れたから

  

  

なんつーか……。全てが心底ダルかったです……。

  

  

「やりがい」とか「根気」とかの話では無く。

  

  

組織内の人間関係から、どうでもいい社内の決まりごとまで。不効率のど真ん中を行くような事を、たくさん経験しました。

 

 

上司とのつまらない飲み会とかも。

 

 

海外で「個」のレベルを試され、「個人」の意見や思考が尊重される世界で学生生活を送ってきた、わたくしコダモン。日本のカイシャに入った時には、カルチャーショックすら覚えました。

 

 

年功序列と集団行動だけでキリキリとまわる、カイシャという組織の歯車。

 

 

就職していた当時は、ドイツハーフにとっては耐え忍ぶ日々の繰り返しでした。

 

 

日本のカイシャがまったく合わなかったのは、「海外経験」が豊富だったから。

  

  

海外を知ったら「日本的なこと」はもう理解できない

  

  

日本生まれで、日本育ちだったけど…。ダメでした。

 

 

そして、耐え忍んで働かなければいけない理由など、何一つなかった。

 

 

4年半のカイシャ生活で得たものもありましたが、失ったものの方が多かったです。

  

  

「お前がサラリーマンに向いていないだけだ !」

 

 

そんな風に言われてしまえば、それまでですけどね。

 

 

しかしながら、昨今の「働き方改革」や「ブラック企業」、さらには「過労死」などのニュースを見ると…。日本の社会人の働き方は何かがおかしいという事実は、明白です。

  

  

その上で、ハーフで海外経験が多い立場から言わせてもらいます。

  

  

本当の意味での「グローバルスタンダード」をたった1度でも経験してしまうと…… 。

  

  

日本のカイシャのダメなところが嫌でも目に付く

  

  

ドイツで暮らし、学び、働き。さらには、中国を2年経験してみた、わたくしコダモン。グローバルな環境で幾多のギャップを乗り越えてきたつもりですが…。「カイシャ」という特異な世界には、マジで引きました。

  

  

「海外」をたっぷり経験して、凱旋帰国でカイシャへ中途入社。しかし…。そこでは、「個」を組織だって「周りに合わせよう」とする環境がありました。

 

 

そして、そんな日本のカイシャでキリキリと回る歯車には、ドイツハーフは全く合わなかった。自由な生活から一転、年功序列の中での集団行動に四苦八苦した。4年半のカイシャ生活で、ホトホト疲れてしまったのです。

  

  

日本のカイシャに馴染めなかったのは、「海外的思考」を持ち合わせていたから。

 

 

その思考回路は、ドイツの大学在学時に経験した、グローバルな体験で培われました。 

 

 

自由度が高い欧州の大学

 

 

欧州の大学では……。

 

  

学生は基本的にほったらかし

 

  

博士課程でも無いのに、6年…7年と、大学に残る人が、当たり前のように存在します。

  

 

ピカピカの1年生向けの講義に、大学2年生が座っているのも、ごく普通な状況。

 

 

日本のように、卒業生が4年で出来上がるようになっていない事が多いです。

 

 

何をするにも、全てが自分次第。

 

 

講義に出まいが、“留年“しようが、大学側はまったく関与しません。

 

 

そんな中、日本の高校生活でぬくぬくと育った、わたくしコダモン。

  

 

最初はかなり戸惑いました(泣)

  

 

「自分で考えて単独で行動すること」にまったく慣れていなかった……。恥ずかしい限りですが、周りの同年代のドイツ学生からは、一歩も二歩も遅れているような気さえしました。

 

 

そのため、とりあえず必死に食らいついて行くしかなかった。

 

  

仲良くなった学生と同じ受講スケジュールを組んでみたり

 

  

しどろもどろながら、先生にアドバイスを求めてみたり

 

 

自分の殻を破って、積極的に自分からアプローチすること。単純ですが、それが意外と難しかった。 日本の義務教育のせいにしたくはありませんが、それでも、ドイツの学生たちを目の当たりにした時は、自己嫌悪にもなるほどのレベルの差を実感しました。

 

 

それでも、いつしか自然と「自分で考えること」に慣れたのにはビックリ。 

    

 

郷に入れば…ですね。

 

   

そして、ドイツの大学で学べたことはたくさんありました。

 

 

ハイレベルなドイツ人学生に囲まれながら、自分のキャパシティと能力の限界を、客観的に見つめなおせた事。

 

 

また、何をするにも「個人戦」なドイツにおいて、自分なりのプランを立てながら学生生活をまっとうする事。

 

 

当たり前のようにも聞こえますが…。今のビジネスライフの基本中の基本を、しっかりと早い段階で学べました。 

  

 

自分自身を様々な角度から見つめ直し、自分の能力とその限界を知る機会を作ってくれた、ドイツでの大学生活。

 

 

質実剛健な気質のドイツ人たちに学び、また、そのポジティブな部分を吸収できた。

 

 

これらは全て、ドイツに単身飛び込んで得られた恩恵です。

   

 

一人暮らしもさることながら、大学のスケジュールと卒業までの過程を全て自分で決めて、自己責任でやり抜くこと。

 

  

1人で生き抜く術が身についた

 

  

……。 

 

 

単身で初の海外移住は苦労も多々ありましたが、時間と共に大学生活もなんとか軌道にのせることができました。 ドイツ語も次第に上達したし(笑)

 

 

自分の生活のリズムも見つかり、大学生活にも慣れた頃から、ドイツでの暮らしがどんどん楽しくなってきました。

 

 

そして、「ドイツの大学の自由度の高さ」を、次第に満喫できるようになっていったのです。

 

 


欧州の大学からさらに海外へ

 

 

欧州の大学では……。

 

 

「大学を卒業するだけでは就職が難しい」という有名な話があります。

 

(あわせて読みたい)

 

 

そのため、在学中での企業インターンシップや実地研修、海外留学などが推奨されているのです。

  

  

プライベートも大学生活も、ようやくドイツに慣れてきた、わたくしコダモン。

  

  

大学に入って2年余りが経とうとしていたある日…… 。

  

  

「もっと海外進出してみよう」と思い立ちました。

  

  

ドイツから、さらに海外へ。

  

  

その理由は本当に単純で、もっと世界が知りたかったから。

  

 

EUの諸外国のみならず、アジア圏の学生まで。ドイツの大学では、様々な国の友達ができました。

 

 

そんなドイツの大学でのグローバルな環境に刺激を受けたのです。そして、周りの学生達に見習うように、海外でさらなる経験を積もうと考えていました。

  

  

ただ「単位を集める」という杓子(しゃくし)定規なプロセスを踏むだけでなく、自分が将来「グローバルな人間になる」ために。

 

 

そのためには、もう一つの母国であったドイツをさらに飛び越し、さらなる海外進出が必要でした。

  

  

日本生まれだったので、ドイツに行った時点でもう既に海外の大学に通っていましたが……。

 

 

また違う国へ、短期~中期的に行こうと決意したのです。

 

 

しかし、それを実行に移すには、気持ちだけでなく「お金」も必要。

  

  

そして、それらをサポートする制度や奨励があるのが、欧州の大学の利点なのです。

  

  

奨学金や海外留学プログラムがゴロゴロ転がってる

  

  

これを利用しない手はない……! 

 

 

海外留学の飛行機代から現地の学生寮の費用、さらにはお小遣いまで出るような、夢のような奨学金も、たくさんあります。  もちろん、返金は不要。

  

 

ドイツの大学にも慣れたし、課題であった「コトバの壁」も克服できた。ここからは、自分の成長を止めないためにも、何か全く違う経験をしてみたい。

  

  

…ということで…。  決めました。

  

  

行き先は……。

  

  

当時経済成長著しかった「中国」

  

  

まさかの中国(笑)

 

 

親身になって相談に乗ってくれた教授のサポートもあり、1年間、ドイツの大学を休学して中国へ行くことを決めました。

 

  

応募の基準も満たしていたため、教授の推薦状をゲットし、応募。本当に運がいいことに、選考を通り、奨学金をもらえる話になり…。1年間の語学留学が決定!

  

  

高校まで日本

  

欧州の母国であるドイツの大学に通う

  

アジア(中国)に留学

  

ドイツの大学に戻り卒業

  

  

……というような、珍しい経歴ができあがったのです (笑) 

  

  

今思い返しても、当時は本当になかなかおもしろい事をやってのけていました。

  

  

しかも、その後さらに1年追加で再度中国へ赴き、実務経験も積んだ。

  

  

これのおかげで、今となっては、自分の職務経歴書も毎回注目の的です(笑)

  

  

とにもかくにも、この時点で既に「グローバルな人間になる」という目標がほぼ達成されていました。

  

  

あまり深く考えず、直感だけで。通算2年間を中国という未知の世界で過ごしてきました。

  

 

様々な国の人間と知り合い、交友関係を持ち、「インターナショナルコミュニケーション能力」を深めることができた。

 

 

そこで知り合った人の中には、今でも親友と呼べる友人もいます。どれもこれも、ドイツの大学の自由度の高さと、グローバルな人材を育てることが推奨されているシステムの恩恵。

 

 

なんとも貴重な体験…。

  

  

全てはドイツの大学のおかげ

 

  

足を向けて寝れませんね…。  

 

 

学生が惜しみなく能力の向上に集中できるのが、海外の大学の特徴とも言えると思います。

 

 

自分が「成し遂げたい」という強い思い、さらには大学での結果が伴っていれば、「個人」に対するサポート体制は、とても良い。

  

  

学費も安いですしね……。

  

  

ちなみに中国へ行った時も、返済不要の奨学金をゲットできました。現地で留学生宿舎にタダで住み、滞在費の補助も出ました。

  

  

将来性に投資してくれるのもドイツの大学

  

  

いやー…。本当にありがとうございます (笑) 

  

  

奨学金をもらう事自体には超苦労しましたが、そのおかげで「グローバルな人間」に一歩近づけたし、当時の貴重な経験が、今の自分の全てを形成してくれています。

  

  

そして、この時の経験がきっかけになり……。

  

  

「世界をまたぐ仕事に就きたい」

  

  

このように、ぼんやりイメージができるようになりました。

 

 


「世界」を経験して身につけたスキル

 

 

とても自由は反面、その分かなりの回り道もした、大学時代。

  

  

ドイツの大学と並行して、通算で2年間中国にも行っていたので、なんやかんやで7年くらい大学生してました。

  

  

しかし……。

  

  

そこで培った経験は一生の宝物

  

 

社会人になる前に、自分のスキルアップにつながる経験を、たくさんできました。

 

 

永遠にさえ思えた、当時の楽しかった日々。

 

 

ドイツを飛び出しての中国では、本当に中身の濃い経験ができました。

 

 

世界から来た「中国語を学ぶ留学生」と知り合いになれたり

 

 

プライベートでもいろんなイベントやパーティーに参加したり

 

 

中国という国自体には、けっこう衝撃を受けましたけどね…。

 

 

「ここで唾を吐くのは禁止です」という看板を街中で見かけたり  

 

 

何を買うにも交渉次第で、ギリギリまで買い叩く必要があったり

 

 

日本と同じアジア圏でも、「ここまで違うのか…!」と、かなり驚かせれました。

 

 

日本のように集団行動もするけど、ドイツのように他人に無関心だった、中国の人たち。

 

 

どの経験にも、どんな些細な出来事にも、「グローバルな人間」に近づくための教えがありました。

  

 

そして、このようにして……。

 

  

自分のスキルの基盤が出来た

  

 

どの職場、どの部署へ行っても、わたくしコダモンのスキルは唯一無二です。周りとの差別化になる、「グローバルコミュニケーション能力」という強み。

  

  

これは、対話の相手を「外国人」と1つのくくりにするのではなく、彼らのバックグランドを理解しながら会話ができる…という利点をもたらします。

 

 

さらには…。

 

 

現地の人と社会に実際に溶け込むことの学び

  

  

語学学校では、決して学べない要素があります。次第に、自分の思考がローカライズされていく過程は、本当に楽しい。

  

 

これも、当然のことながら長い海外経験で得られた恩恵。今でも、ハーフである自分の長所です。 

  

  

どの仕事・組織・企業でも、重宝されます。

  

  

うん……。

  

  

このようなスキルを持ち合わせたハーフに対して、日系の一部上場企業だったカイシャからは、超ラブコールだったのですが……。

  

  

結局4年半で辞めちゃった

  

  

海外を経験したドイツハーフには全く合わなかった、日本のカイシャ。

  

  

その中身をどんどんお伝えすべく、このお話は続きます……。