ハーフが「カイシャ」に就職してみた_第1話〜大学編〜

ハーフが「カイシャ」に入る前の話。ドイツハーフが海外に興味をもってみた。

ハーフが欧州に興味を持ってみた

 

 

コダモンです。

 

 

ハーフであるコダモンが、日本で日系大手のカイシャに就職してみた話。

 

 

全30話にわたって、お送りします。

 

 

まずはちょっと回り道。大学編です。

 

 

第1話:〜大学編〜 ハーフがドイツの大学へ行くと決めてみた。

 


 

 

わたくしコダモン。

 

 

生まれと育ちは日本です

 

 

ドイツと日本のハーフ。

 

 

ハーフにもいろいろな種類がありますが、基本的には「日本寄り」のハーフです。

 

 

カンタンに言えば、最近テレビでも露出が多いハーフタレントたちと似たようなタイプ。

 

 

見た目がちょっと日本人離れしていて、でも日本語が母国語で…。日本の文化・教育・風土で育った、半分日本人。テレビのお笑い番組とかもフツーに見るし、笑いのツボもおそらく日本的。

 

 

もうひとつの母国は「ドイツ」

 

 

いわゆる白人とのハーフだけど、自分の場合は髪の毛の色は黒で、肌も黄色人種寄りです。顔面以外は、ほぼアジア圏の風貌で出来上がっています。

 

 

でも、夏に日焼けすると肌が赤くなってイタイので…。その辺に、白人の血をちょっと感じるくらい。

 

 

ちなみに、ドイツではよくトルコ人に間違われます(笑)

 

 

そんな欧州とのハーフとして、高校生まで日本の田舎で暮らしていました。

 

 

生まれてから高校までは、基本的にずーっと日本。

 

 

育った場所は……。

 

 

周りが山だらけの超ド田舎

 

 

関東圏なのですが、マジでかなりの田舎に住んでいました。

 

 

 

都内へ出る時は、電車にガタンゴトン揺られながら、1時間以上かけます。周りは自然が多い、都会からは離れた緑豊かな環境でした。

 

 

夕方の5時には、人々を家路につかせる昔ながらのチャイムが町中にのんびりと鳴り響くような、そんなところ。

 

 

夏になると、窓の網戸にカブトムシとかクワガタが「バババっ!!」と音を立てて飛んで来たり。

 

 

冬になると、近所の人総出で雪かきをしたり。 

 

 

そんなのんびりとした「ザ・田舎」で育ちました。

 

 

近くにコンビニなんて、もちろん無い。

 

 

1番近いコンビニまで…。歩いたら、30分以上はかかってたかな?

 

 

それでも、何不自由なく暮らせていました。

 

 

子供の頃は、もちろんスマホなんて無かった時代ですので…。山も川も、自然は友達みたいなものでした。

 

 

常に緑に囲まれながら、夏は虫を捕まえたり、冬は雪合戦をしたり。友達と探検ごっこしたり、秘密基地を作ったり……。

 

 

ハーフながら、日本の田舎暮らしの子供。

 

 

育った環境自体は"一般的"でした

 

 

通っていた学校も、インターナショナルスクールなどでは無く、ごく普通の地元の学校。

 

 

放課後になる前に「そうじの時間」があるような、田舎の市立~県立の学校です。

 

 

そんな、「超」がつくほど典型的な日本の田舎で育ったハーフ。

 

 

高校まではずーっと日本でした

 

 

もう一つの母国であるドイツへ帰省するのも、多くて年に1回程度。

 

 

そのため、高校卒業までは日本人と全く同じメンタリティーで過ごしていました。

 

 

そう、ある一部分だけを除いては……。

 

 

「ハーフ」が海外に目を向けさせた

 

 

生まれでも育ちも日本だけど、みんなとちょっと違う。

 

 

周りと違っていた部分は、他でもない。

 

 

自分は「ハーフ」だという事実

 

 

ハーフであるが故に、幼少期には本当にいろいろな経験をしました。

 

 

生まれ育ったのは前述のとおり、なにしろ日本のド田舎です。

 

 

なんとなく想像がつくかと思いますが……。

 

 

同学年はおろか、学校内でもハーフは自分一人。 

 

 

まぁ、当たり前か……。

 

 

それでも、町単位で見渡しても、外国人すらほぼ皆無のような環境だったのです。

 

 

どこへ行っても、おとなしくしていても、かなり目立っていた当時のコダモン。そして、そんなハーフの学校時代。

 

 

見た目が完全に外国人なため、そこでは何をするにも「半分日本人」として、パイオニア的な存在でした。

 

 

どこへ行っても、自分は「外国人」。そのため…。

 

 

まず「理解してもらう」ところからのスタート

  

 

コレは、日本のハーフが避けては通れない道なんですよね。

 

 

なにせ、初対面はとにかく「…この人日本語しゃべれんの!?」っていう反応になります(笑)

 

 

見た目が完全に外国人。だけど、中身は日本人。

 

 

そのため、学校における同学年や先輩などの反応も、様々です。

 

 

極端な話、先生達のハーフに対する理解度にもかなり差があり……。クラスが上がったり、進学する際には、特にまぁーいろいろと苦労したのを覚えています(笑) 

 

 

ジロジロ見られたり。

 

 

とりあえず避けられたり。

 

 

なんとなく「特別扱い」があったり。

 

 

良い経験も、ネガティブな経験もたくさんした幼少期~青年期。

 

 

ハーフであるということは、当時のコダモンに様々な恩恵と試練をもたらしました。

 

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そんな中、今でも自分の強みとなっている能力が開花します。

 

 

それは……。

 

 

「インターナショナルコミュニケーション」のスキル

 

 

日本の常識のみに捉われず、ドイツ人の観点からも物事を考え、行動できること。

 

 

語学を駆使し、異文化の壁を超えたコミュニケーションができること。

 

 

何しろ、家庭の中が常に「半分海外」だったので……。日々の生活の中で、自然と身につきました。

 

 

ハーフの特権ですね。

 

 

家での会話も、日本語と母国語が交じり合うような環境。

 

 

コトバだけで無く、もうひとつの国の文化、習慣や礼儀作法にいたるまで。

 

 

「何でもダブル」な環境で育ったハーフ

 

 

そのため、日本にいながらにして「海外」がとても近いんですよね。わかりづらい表現かもしれませんが。

 

 

家を一歩出ればそこはもちろん日本。

 

 

でも同時に、家庭内という小さな世界には、常に「もうひとつの国」が存在していたのです。

 

 

この環境が、「海外」へ目を向けるキッカケになります……。

 

 


自然な流れだった大学での渡欧

 

 

そんなこんなで、小中高とずーっと日本で暮らして来ました。

 

 

「これからできる事は無限大」とさえ思えていた、高校卒業間際。

 

 

これからの未来予想図をどう描くかも自由。当時は、全ての選択肢がオープンで、ドキドキワクワクでした。

 

 

日本で大学に進学する人たちでも、そうだと思うんですよね。違う街に行く人も多いだろうし、何より「都会」に出るキッカケになります。(田舎者にとっては)

 

 

どこの大学に行こうか。

 

 

何をしようか。

 

 

どこの国へ行こうか……?

 

 

「何かやるからには、普通と違う事がしたい!」

 

 

どうせこれまで、ハーフということもあり「普通のようで普通でない」人生だったのです。

 

 

そこで、「よし!!」と、勝手に一念発起。

 

 

まずは……。

 

 

「ハーフであるという利点」を最大限に活かす

 

 

そう考えました。

 

 

当時はまだ高校卒業間近の、17〜18歳のひよっこでしたが……。

 

 

それでも、

 

 

グローバルに活躍したい

 

 

と思い始めていたのです。

 

 

 

家庭で学んだ、異文化が学べることの楽しさ

 

 

 

多言語でコミュニケーションできるという強み

 

 

 

これらをなんとか「自分の強み」にしようと、海外へ行くことを決意しました。

 

 

そして、まずは…。

 

 

ドイツの大学へ進学

 

 

ドイツ語がしゃべれるし、自分はドイツにも行ったことあるし。 

 

 

高校の進路相談でも、担任に「ドイツに行く」と告げると、当時はビックリされました。田舎の高校だったし…。海外の大学への進学なんて、前代未聞の事態です(笑)

 

 

「日本の大学にも行けるぞ? いいのか?」と心配されました。

 

 

「先生も海外で大学に通った経験無いくせに…」とは思いましたが。

 

 

コダモンは偏差値も別段高くは無かったですが、中ランクくらいの大学になら簡単に進学できました。

 

 

しかし…。「日本の大学への進学」は、当時まったく考えていませんでした。

 

 

日本の大学には、なぜかマイナスなイメージが先行していた。

 

 

「大学を卒業して就職活動して良いカイシャに入って…」という事に、まったく興味が無かったからです。

 

 

いずれにせよ、ここで本格的にドイツへ単身移住する事が決まります。

 

 

そして、海外へ飛び込んでいくことになるのです。

 

 

周りの同級生たちと一緒に、大学受験へ向けた勉強を形だけしつつ、コダモンの気持ちは完全に「ドイツ」に向いていました。

 

 

……。

 

 

幼少期を田舎で過ごしたハーフの周りには、気がついたら多くの仲間たちがいました。

 

 

高校から一緒のクラスになり、気の合った仲間たち。

 

 

小学校から12年以上も一緒に連れ添った、親友たち。

 

 

幼少期から隣近所だった、唯一無二の幼馴染。

 

 

みんなとは、ここでお別れです。

 

 

ハーフという自分だけが選択した、周りとは違う進路。

 

 

あとは、自分を信じて、将来の自分像を描きながら進むだけ。

 

 

自分が向かう先はドイツの大学

 

 

ここから、コダモンのストーリーが始まります……。