ハーフとはなんぞや? 以外と大変な日本のハーフ

「ハーフ」のメディア露出も増えてきた昨今の日本。そんな「ハーフ」の生い立ちとは??

以外と繊細なテーマ「日本のハーフ」

 

 

コダモンです。

 

 

自己紹介の延長も兼ねて、ちょっとだけ「ハーフ」について掘り下げてみようと思います…。

 

 

生まれてから30数年間。ずーっと「ハーフ」をやってきた、わたくしコダモン。

 

 

育った場所は日本のド田舎だったので、学校に通っていた当時は、自分の他に周りにハーフはいませんでした。

 

 

当時は特に、ハーフだった自分は、希少価値(?)が高かったと思います。

 

 

しかしながら、今では日本に数多く存在するハーフたち。

 

 

モデルやスポーツ選手など。メディアでも、ハーフを見かけない日は無いほど、どんどん表に出てきている印象です。

 

 

ちなみに、「ハーフ」と聞くと、みなさんはどんなイメージを持ちますかね?

 

 

「ハーフ? カッコいい!! カワいい!!」

 

 

みたいな感じの人もいれば…。

 

 

「ハーフ? 外人じゃん!! コワい!!」

 

 

みたいな感じの人もいるのかも(笑)

 

 

外国人とほぼ同列の扱いで、未だに「近寄り難い」みたいなイメージを持つ人も多いのでは…?

 

 

ただ、そのイメージはあながち間違ってはいません。

 

 

グローバル化が進む現在の日本でも、何かと「外国人扱い」され易い傾向があるのも、ハーフたちです。

 

 

わたくしコダモンも……。

 

 

比較的日本人離れした見た目のハーフなので、常に「外国人扱い」(笑)

 

 

TVやメディアでも「ハーフ枠」なるものが最近は存在するなど、まだまだレア物扱いな、混血達。

 

 

ちょっと日本人離れした外見だけど日本人

 

 

肌が黒いハーフもいれば、金髪なハーフもいるでしょう。そして逆に、もう一方の海外の血がまったく外見に現れないハーフもいます。そう…。「日本人」とまったく見た目が同じハーフもたくさん存在するのです。

 

 

……。

 

 

…と、このように、日本でハーフについて語ろうとすると、まず真っ先に「見た目」の話になります。

 

 

集団行動を美徳とし、何かとグループ行動が重んじられる日本。その中で、見た目が周りとまったく違うハーフ達は、スグに浮く

 

 

見た目から既に目立ってしまうので、ハーフを語る時は、「外見」がテーマになり易い。

 

 

こっちはおとなしくしているつもりでも、注目を集めやすいハーフたち。

 

 

そんな中…。

 

 

日本を一歩出ると、そんなハーフ達がまったく注目されないことに気づきます。

 

 

そう……。

 

 

海外では「ハーフ」が存在して当たり前!

 

 

海外、特に移民や多国間との往来が頻繁な欧米などでは、そもそも混血を「ハーフ」としてカテゴライズするようなコトバ自体、使いません。

 

 

要するに、「ハーフ」という人種にこだわりが無いんです。

 

 

だってその辺にいくらでもゴロゴロ転がってるから (笑)

 

 

肌の色から出身地まで、様々な人種が入り乱れている欧米諸国。

 

 

例えばドイツ。金髪のゲルマンたちが街を闊歩しているようなイメージを持ちがちですが……。ドイツの街には、アジア人からアフリカ系、ムスリムの人たちから南米人などまで、本当に色んな国の人でごった返しています。

 

 

移民が流入してきた歴史も長いので、そもそも「純ドイツ人」って以外と少ないのかも。

 

 

何はともあれ、そういった環境なので、いわゆる「ハーフ」なんてものは存在して当たり前なんです。

 

 

海外では、話題にすら上がらない「ハーフ」たち。

 

 

そもそも「外国人」というカテゴリーすらあってないようなものです。

 

 

そんな中……。日本で暮らすハーフ達には、まだまだ試練が多いのが現実です。

 

 

「ハーフ」は日本でどのように暮らしてるの?

  

 

まず、わたくしコダモン。ドイツの大学に通い、在学中に中国にも通算2年ほど滞在するなど、これまでけっこうグローバルに活動してきました。

 

 

その後は日系の大手のカイシャに就職し、現在はドイツでいわゆる外資系に転職。

 

 

そう…。これまで欧州とアジア、色んな国の人と知り合ってきたのです。

 

 

有難いことに、色んな国で生活する経験もしてきました。

 

 

日本生まれで日本育ちなコダモンですが、高校卒業と同時にドイツへ渡り、海外で15年ほど暮らした。

 

 

そのため、「日本」「海外」について、色々と語れる資格を持っていると自負しています(笑)

 

 

そんなハーフが、多くの国をまたいできた結果、言える事。

 

 

それは……。

 

 

日本ほど「外国人慣れしていない国」は珍しい

 

 

ということ。

 

 

そしてコレが……。日本にいるハーフにとって、ちょっとした鬼門になるのです。

 

 

苦労も多い学校生活

 

 

ハーフという事もあり、幼い頃から海外は身近なものでした。

 

 

 

ハーフである子供たちは、当然ながら「外国人」と「日本人」の両親を持っています。

 

 

当たり前なことですが、コレこそがまさに決定的。

 

 

まず根本的に違うのが、「家庭事情」です。

 

 

家の中には、外国人の親が一人。

 

 

話す言葉も、急に日本語以外の母国語になったり。

 

 

帰省する時などは、帰省先が外国だったり (笑)

 

 

コダモンの場合ドイツに帰省していたのですが…。そこにいる家族・親族も、もちろんみーんな外国人です。 

 

 

おじさん、おばさんは金髪。

 

 

半分アジアの血が入ったコダモンだけ、逆に黒髪 (笑)

 

 

ハーフたちにとっては、暮らしている国が日本であっても、その家庭では常に「異文化」混じっています。

 

 

家に帰ると、そこは半分外国。

 

 

2つの文化が交錯する中で育つのが、ハーフの子供たちです。

 

 

そのため、家庭の事情は複雑というか、「特殊」です。

 

 

日本語がカタコトの親が一人いる。けれど、その人が母国語を話し始めると、スラスラと流暢になる。

 

 

怒られる時などは、母国語の方でまくし立てられたり (笑)

 

 

住んでいる国が日本なので、基本的には日本語が多く使用されるのでしょうが……。家庭によっては、家の中ではもうひとつの母国語のみで会話がされるというところもあります。

 

 

そこで行われるのは、言葉のコミュニケーションのみならず、一年を通しての行事やしきたり・風習に則ったイベントなどもあります。

 

 

そう……。常に2つの文化が存在しているのです。

 

 

細かい部分では、家の中でのルールやテーブルマナーまで。

 

 

ちなみにウチでは、音を立てて食事をするとダメ出しされました。「行儀が悪い」……と。

 

 

そんなこんなで、ハーフたちは「海外」の影響を受けながら育ちます。

 

 

そして、そのような環境で育った身としては……。

 

 

「考え方の違い」は存在して当たり前

 

 

「ここは日本だから」

 

 

「ここは外国だから」

 

 

「わたしは日本人」

 

 

「あなたは外国人」

 

 

そんな事は、いちいち気にしないようになるんです。

 

 

だって自分が半分外国人だし。家には外国人が常にいるし。

 

 

異文化コミュニケーションが当然に行われる空間で育ち、生活しているのが「ハーフ」たちです。日本にいながらにして。

 

 

そのため、日本の常識にはとらわれず……。

 

 

もうひとつの海外視点から臨機応変に考える事ができるという、唯一無二の特権を持っているのも「ハーフ」なのです。

 

 

カッコ良く言えば、生まれ持った環境がグローバルスタンダード。

 

 

日本にいながらにして「海外」を身近で知っている。

 

 

学校などでも……。周りの子供にとっては普通な事も、自分にとっては不思議な光景だったり。

 

 

また逆に、自分が「当たり前」だと思って取っていた行動が、日本の子にとってはビックリで、ひかれたり (笑)

 

 

コダモンの場合は、そのような環境で育ったため……。

 

 

「自分は他のみんなとは違う。けれど、どこかでそれを誇りに思う

 

 

そんなことを、自然と考えるようになっていました。

  

 

育った環境は、外国人どころかハーフも皆無な、ド田舎。

 

 

もう、かなり浮いた存在でした。

 

 

制服を着て登校する外国人(笑)

 

 

他校にすぐに知れ渡るし。やっぱり色々とめんどうでしたね。

 

 

とにかく、外国人慣れしていないから、何をしても物珍しがられる。

 

 

なんとなく存在する壁を取っ払うことに四苦八苦した、学生時代。 

 

 

からかわれるのは日常茶飯事。

 

 

イジメは…。あったような、無かったような?

 

 

比較的社交的なハーフとして学校生活を送っていたので、陰湿なイジメとかは経験しませんでしたね。

 

 

直接的には、何度もいじられましたけど。

 

 

仲間も多い半面、常にピリピリしていた時期もありました。

 

 

冗談半分で英語で話しかけられたり。

 

 

時にはマジで英語で話しかけられたり (笑)

 

 

(注: こちとらドイツとのハーフなんで、英語は関係ないのに!)

 

 

何はともあれ、そのような生活の中で、常に思っていたことがあります。それが……。

 

 

「自分は特別な存在なのだ」ということ。

 

 

だって、自分だけ常に扱いが周りと違うからね。良くも悪くも。

 

 

まぁ……。田舎にたった1人のハーフでしたし。

 

 

「周りと違う」ということが、生活の中で常に存在している。そして、その環境にはイヤでも慣れなければいけない。

 

 

集団行動の基礎をみっりと叩き込まれる、日本の学校生活。その中で、見た目からして一線を画しているハーフは、どう頑張っても「周りには合わせられない」のです。

 

 

そして、学校に在籍する先生達のハーフに対する理解度も様々なので、そこには苦労が多いです。単純に。

 

 

周りと同様に扱ってくれる先生もいれば、露骨に特別扱いする先生も。

 

 

そんな環境で育つ日本のハーフたちは、時に挫折を経験し、時にたくましさを伴いながら、何かしらの「壁」と格闘しながら、生活しているのです。

 

 

大人になって気付く「日本とのハーフ」の素晴らしさ

 

 

極端な話、「ハーフだから困っている子供達」は、けっこう多いと思います。

 

 

見た目をいじられたり

 

 

 

嫉妬の対象にされてハブられたり

 

 

ハーフの先輩として、そのどれをも経験しましたよ (笑)

 

 

そして、前述の通り、そのような現象は日本で起きやすい。だって周りに外国人が少ないし、ハーフもまだまだ珍しいから。

 

 

日本でハーフとして暮らすことが容易ではない事は、御察しの通り。

 

 

あっ…。ちなみに同じハーフに向けてのメッセージ。

 

 

「安心してください。大人になってからが勝負ですよ!」

 

 

 

これは、声を大にして言いたい。

 

 

そう。大人になるにつれて、ハーフならではの特権に気づくようになるのです。

 

 

コダモンの場合、大学からドイツに単身渡り、そこから10年くらい海外生活をしていました。

 

 

その基礎になったのは、他でもない。当時の家庭事情です。

 

 

周りからは何度もいじられ、当時はイヤな時期もあった、自分の「半分外国」な家庭環境。

 

 

しかし…。そのおかげで「海外慣れ」ができていた。

 

 

そうです。ハーフ達の特権。それは…。

 

 

国もコトバも文化も何でもダブル

 

 

この恩恵は、計り知れません。

 

 

世界史とか、テレビで学ぶのではなく。常に実践形式で「海外」と向き合えるということ。

 

 

この経験が、大人になってから開花します。

 

 

コダモンの場合…。

 

 

ドイツ語ネイティブ

 

 

海外での在住・仕事経験

 

 

この2つだけで、就職的にはひっぱりだこでした。

 

 

母国への帰省で体験する「外国」と、そこで暮らす親族たち。

 

 

2ヶ国語が飛び交う家庭での日常会話。礼儀作法も2種類な環境。

 

 

そんな生活を日本でしながら身につけた、「海外経験」。

  

 

「日本にいるだけじゃダメだなー…」と、常にぼんやり考えていました。コレはハーフの間でも差異があるでしょうが。

 

 

日本だけを経験していてはダメ!

 

 

そんな事を、高校生くらいから自分に言い聞かせていました。 

 

 

そして、実際に大学からドイツへと渡った。

 

 

思い返せば、その決断は大正解だった。そして、ドイツでサラリーマンをしておいる今となっては、「ハーフ」の利点をフルに活かせています。

 

 

……。

 

 

ドイツで仕事をしている現在のコダモンですが、「お前はもうドイツ人だろう?」と冗談半分にいじられています。

 

 

「ハーフ」が全く特別な存在ではない事

 

 

海外に出て、はじめて知ることのできる世界でした。

 

 

「ハーフ」と日本のこれからを考える

 

 

現在の日本には、相当数のハーフが暮らしていると思います。 

 

 

そんな中、時には残念な現象が起きる事も。

 

 

例えば、「日本語しかしゃべれません」というハーフ。

 

 

完全に宝の持ち腐れ。

 

 

せっかく、コトバも文化もダブルな環境で育ったのに……。

 

 

しかし、こういうケースは以外と多い。

 

 

幼少期から、頑張って周りに合わせ過ぎた結果ですね。

 

 

集団行動が美徳とされる日本社会を勘違いして、周りにベクトルを合わせ過ぎようとしたパターン。 

 

 

そんな事しても、自分のアイデンティティは消えないよ?

 

 

ハーフの中には、「自分は日本人だ」という意識が強すぎる人がいる気がします。

 

 

家庭事情で、日本語しか習得できないケースは、もちろんあるでしょう。

 

 

だけど……。

 

 

もう1つのアイデンティティーを否定しちゃダメ

 

 

将来たくさんの良い事があるから。「ハーフな自分」は大事にして欲しいものです。

 

 

海外ではその点、前述の通りハーフは存在して当たり前。

 

 

ルーツの違いを正当化する必要がないのも海外。

 

  

日本と海外における「ハーフの扱い」がまったく違う所以です。

 

 

……。

 

 

日本は、やっぱりまだまだ外国人慣れしていない。

 

 

しかしそれが、

 

 

「日本にいるハーフ」の存在を特別なものにする

 

 

時にからかわれ、時に羨望のまなざしで見られるハーフたち。

 

 

「自分は周りと違う」という事実に葛藤しながら、大人になる。

 

 

良くも悪くも、全て日本のハーフの特権だと思っています。 

 

 

日本では今後、必然的に移民が増えると予想されています。

 

 

働き手不足が深刻なため、低賃金労働者もさることながら、海外からの高度人材の確保にも躍起になることでしょう。

 

 

その中で、あなたが「海外」を身近に感じるケースが増えます。

 

 

おそらく、10年後の日本は……。

 

 

「ハーフ」や「外国人」という表面上のカテゴリーにこだわらない社会になっていると思います。

 

 

海外のようなスタンダードに追いつく日が、いつか来るはず。

 

 

グローバル化が進む世の中。

 

 

「外国人慣れ」するためにも、まずはあなたの身近なハーフを「知ってみる」のも良いかもしれませんね。

 

 

 

 

 

コダモン